国交省の広報に「ラストマイル自動運転車両システムのガイドラインを策定しました!」という記事があった。
ラストマイルとは、最終移動区間、例えば駅やバス停から自宅までのもう一息という区間を指すことばで、そんなところは歩くのが当たり前だったのに、歩かないことが生活様式の向上とされ、人間の生き方が変えられてしまった。
歩くのはくたびれる、くたびれることはしない、歩かないから足が弱くなる、体全体が弱くなる、弱くなると別の苦痛が出てくる、薬で何とかしようとする、薬が売れる。
体を動かさないようにしていれば運動不足になるという自覚はまだあって、日常生活の中で体を動かすのは嫌だが、お楽しみが加われば気分は別というわけで、ジョギング、フィットネスなどとカナ文字がついて、知らない人とすれ違いでよいから顔を合わせられる機会を求めて、それに時間を割く。
歩けばよいところに車を使わせ、別のところでわざわざ歩いたり走ったりすることを考える、人間はおかしな生きものだ。
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