人間は、あいまいな依頼でも、依頼者の希望を忖度して対応します。
これがアナログ脳によるものと、昨日書きました。
アナログ脳、デジタル脳は、脳の働きで、脳の生物学的分類ではありません。
こういうことをわざわざ書き加えるのは、脳がデジタルの働きをしているときです。
こういうつもりという話を、ああいうつもりと違う理解をしてもらっては困る場合に、しちくどい表現になります。
誤解を避けるため、つまり忖度違いをしてもらいたくないため、デジタル性の濃度を増しているとも言えそうです。
一筆啓上火の用心 お仙泣かすな馬肥やせ
陣中から妻に送った戦国武士の手紙のこの言葉には、誤忖度の余地のないデジタル性と、家に残された妻への愛情のアナログ性が、ちゃんと盛り込まれています。
手紙ではなくeメールになると、なるべく少ない字数で読みやすくと気を配るあまり、依頼事項の肝心なところが欠け落ちるおそれがあります。
eメールは、その場で聞き直しができないことが誤忖度のもとにもなります。
書いていることのいちばん肝心な部分は何か、例えば、金を払ってほしいとか、モノを手渡してほしいとか、それが抜け落ちると誤忖度が起き、依頼したつもりのことが達成されません。
愚態的とも聞こえてあまり好きでない言葉ですが、eメールは具体的にまっすぐ書かれないと、アナログ性誤忖度が、第三者に迷惑を及ぼすことにもなるので、気を付けたいところです。
気持を読み取ってほしいというアナログ文面は、eメールには向きません。
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