・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

【吐く芸】 ~ パロリタの題材:21

2015年10月15日 | つぶやきの壺焼

吐いて見せる、場合によっては命がけの芸になります。

むずかしいのは、方向と吐き方、ただ吐き出せばよいというものではありません。

見た人が何を感じ、そこから何を得るか、勢いに驚くこととは別に、見終わった後に残る特別のものがなければ、それはまだ芸とは言えません。

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【虻の名か】 ~ パロリタの題材:17

2015年10月11日 | つぶやきの壺焼

ブンコというあだ名の子がいました。
その子が、自分からブンコと呼びかけるとき、相手は飼っている虻なのです。
手をひらひらさせながら、話しかけるのは見ても、餌をやっているところを見た人はいません。

その子は、虻と話をしているとき以外は、家では文庫本をいつも読んでいます。
そう、ファーブル昆虫記です。

国語の先生から勧められた最初の文庫本がこれでした。
たくさんある中から、いちばんはじめに手に触れて買ったのが、キンイロオサムシでした。
なかなかなじめない本でしたが、先生の教えは、観察力を養えということだったようです。

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【嘲笑の国】 ~ パロリタの題材:16

2015年10月10日 | つぶやきの壺焼

その国に行ってあちこち歩いてみると、路地の奥からも草むらからも、不思議な声が聞こえてきます。

ポシャホシャというその声は、訪れた人を嘲り笑うかのようです。

大きな足音をたててみると、はたぱたと飛び立つのは、おどろくほどたくさんの、人をばかにしたようなあの姿を見せるカマキリたちです。

空港の土産物売り場で、数を唱えた客のマージャン式和製語に、わざわざ真似をしながら鼻で笑ったのを見て、帰る人が飛び立つ間際に、もう来るまいと思わせて気分がよいのかと、最終悪印象を植え付けられたことがあります。
あの国の人がだいじにするという面子という言葉は、自分だけのためのもので、お互いのためのものではなくなっているということを、はっきり知らされました。

嘲笑の国では、なぜかそんなばからしいことだけが旅の記憶に残ります。

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【田に魔のユリ】 ~ パロリタの題材:14

2015年10月08日 | つぶやきの壺焼


ユリは、根付けばどんなところにも咲き、毎年花を増やし、楽しませてくれます。

たんぼにちょっと気味の悪いユリが生えてきました。

駄洒落街道もようやく道半ば、まだ先が長いので息をきらせながらも続けなければなりません。
駄洒落も点を付けるほどでもなくなると、タシャレ、どこか力が抜けてきます。

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【遁走屋の冒険】 ~ パロリタの題材:13

2015年10月07日 | つぶやきの壺焼

この仕事は、逃げることから始まり、逃げおおせて終わる。
その繰り返しです。

もちろん危険なことも起き、命を失いかける冒険も避けられないことがあります。
しかし、××屋と呼んでもらうためには、中断は許されません。
企業の合言葉は、なにしろゴーイングコンサーンなのですから。
目的ですか、顧客情報は口が裂けても申し上げられません。

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【印行の家】 ~ パロリタの題材:12

2015年10月06日 | つぶやきの壺焼

はんこの歴史をたどると、文化の歩みがわかってきます。

はんこは、なぜ印行という呼び方をされていたのか、そんなことも、この印章博物館に行ってみるとよくわかります。
並はずれて頭の固い人でもなるほどと納得できる説明を、人形ロボットがしてくれます。

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【積み飛ばず】 ~ パロリタの題材:11

2015年10月05日 | つぶやきの壺焼

それ急げと言われても、こんなに積んでしまっては、飛ぶようには走れません。

違反かどうかだけでは、1回に運ぶ適正積載量を見つけ出すことはできません。
連立方程式が役に立たないと思っていたのでは、この計算はできないでしょう。
ほどを見分ける知恵も働きません。

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【裁き門】 ~ パロリタの題材:10

2015年10月04日 | つぶやきの壺焼

その門には、裁きの神が両側に構えておられます。

うっかり投票どうでも投票が以外に集まったおかげで地位を得た人も、受け狙いのでたらめ発言だけで人気をつないでいる人も、この門だけは自由気ままには通れません。
白い着物をまとって、杖をつき、格好をつけてみても、この門では正体を見破られてしまいます。

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