バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

すれ違いは一瞬の出会い

2012-09-03 12:11:16 | ライフスタイル
 バンの散歩を朝同じ時間に同じコースを使うと,同じところで同じ人とすれ違う。広い世界で点と点がぶつかる瞬間が毎日繰り返されるって、すごい。ほぼ同時刻にバン連れて家を出たとてしても、道中臭いチェックが入念な日もあれば、ダーッと走り抜ける日もある。にもかかわらず同じ場所で同じ女子部員とすれちがう。先方にしてもいつも同じではないだろうに。自転車をこぐスピードだって変わるだろう。そしてすれ違う瞬間,彼女はきまって、風に煽られ乱れた前髪を整えようとする。いつの同じ仕草で会釈して通り過ぎる。そんなことが何回か続いたが、最近はすれ違わなくなった。その子は,ワンステージ上がり、朝練に参加する時間を早めたからとのこと。

 夏休みが終わり,今日から通常時間となる。
 さて朝のバン歩するか、といつもより少し遅い時間に出発。このタイミングだといつもの犬おじさんに会えない。30分遅いから、登校や出勤の人や車が多く,歩きにくい。細い道を猛スピードで車が通り抜ける。バンは道の左右臭いチェクに夢中でジグザグに走るから,後ろから通り抜けられると非常に危ない。やっぱり明日はもっと早い時間にしようと思いながら歩く。

 いつも通りのコースで,学校の正門前に通りかかると、おーっと前方からラケットバックを自転車に乗せた坊主頭の少年が。こちらに気づいたらしく遠方からニコニコしている。次の瞬間、さらに前方からチーバくんTシャツ来たランニング女子高生がやって来る。見た目より、走りが軽い。正門前を取り過ぎ,向かいの中学校裏手に回る。この道には側溝のフタの隙間が大きく空いている箇所がある。先日バンは下半身落としてしまった。いつもなら上手にまたぐのに,こういう感覚鈍るって、もうそれなりの年なんだなとしみじみ。ももが上がらなくて階段踏み外す高齢者の図。
 この道を抜ける角の大きな木の上にはカラスの巣があるらしく、頭上でギャーギャー叫ばれるときがあるから、この角を通り抜けるときは頭頂部に神経集中しないといけない。何かの拍子に急襲されないとも限らない。土手に行くと野良犬が追いかけてくるように、カラスが近づいて来るということは大いにある。などと思っていると,目の前を低空飛行するカラスが。ほら、やっぱり。上方に気を配りながら、さりとて目を合わせない様にしながらコーナーを曲がる。と、登校するテツとバッタリ出会った。カラスに伸ばしていたアンテナのスイッチが、スッと切れる。
 テツはすれちがいざまにニコニコ、いやニヤニヤ、いやニタニタした。

 この時間も悪くない。
 明日も同じところで同じ顔を見られるかな。