小学生の遠足作文は,その日の朝家を出るところから学校で集合している様子まで時系列に書き連ねられ、その後ポツポツとお弁当シーンまでたどり着き、そこでいきなり、「とても楽しかったです。」と締めくくられてしまう。結局何がどう楽しかったの?と聞きたくなる、あれ。こうならないよう気をつけたい。でも見た順に書きたい。それは実際に歩いたから。
というわけで、矢出沢川の出たところからの続き。
ゼッケンに住所書き込むから,それを見ると,この人たちは横浜の人かとか,安曇野から来たんだなどとわかる。自分も同じく背中のリュックに「野田市」貼付けて歩いているから、「千葉から来たんですか?」と声かけられた。こちらはグループ参加だったけど、その人は後でわかったけど,一人参加。今にして思えば,参加者同士おしゃべりしながら歩くことも楽しみの一つだったかもしれないけど、とにかく初参加のこちらとしては「歩くこと,景色を見ること」にパワー全開。歩き始めに話しかけてきたご婦人とは、池波正太郎館ではぐれたんだろうけど,その先点々と一緒になりながら歩くことになるのでした。
道中、トイレ休憩の仲間を待つ間、沿道住民のおじさんと立ち話し。どこに名所があるとか、おじさんのルーツとかの話しを聞いている間、どんどんウォーカーに抜かれていく。みんな黙々と歩く。やはりこの先10キロあるぞと言う気分が、歩くことを究極の目的にしてしまうのかもしれない。歩道脇を農業用水が勢いよく流れている。飲めそうなほど透明。落ち葉が勢いよく流れて行く。皆その水の流れに追いつこうかとしている様に急ぎ足で歩く。
遊歩道を出たところで待ち構えたように、市のパトロールカーが脇にやって来て、よく聞き取れなかったけど、たぶん「だいじょうぶですか」と声をかけてきた。そうやって参加者の安否を確認して回っているとのこと。信州鎌倉コースでは、リタイア組を拾って行く、と昨年参加者からの情報。
国道を横切り,18号の山側の裏道に入る。さっきの川沿い遊歩道とは違い,車の往来がある。ちょっとうざく感じる。しかしよく考えたら,歩いている我々が非日常ではないですか。イベントに参加しているという特権意識を持ってはいけないのだ、と思い直しできるだけ横に広がらない様にした。沿道のお宅で,ボランティアなんだろうけど、ご夫婦が麦茶や柿、リンゴを振る舞っている。自宅でとれた唐辛子を並べている。先の休憩ポイントのおばさん達は、大急ぎでリンゴ追加したり,麦茶ついでくれる。もてなしのために、皆少し慌てている。それだけこのイベントの成功というか、振る舞うという行為そのものに一生懸命なんですね。だからこそ、参加者はゴミ落としたり,通行で車の邪魔になったりしてはいけないのです、と初心者は歩き始めて4キロ過ぎたあたりで気づくのでした。
この辺りで,気づくと先のご婦人が横を歩いていた。上田大橋から長野寄りというのは未知のゾーン。18号で長野方面へ走る抜ける時以外は、そのあたりの道を車ででさえも通ったことない。長野新幹線の下をくぐると右手山の斜面に石垣の段々畑が連なる。紅葉が進み、あれは作り物かと思うほどの深紅が畑や家の庭先に点在している。上田は朝晩は冷え込み、日中は20度近くになるわけだから、この寒暖の差がこのような鮮やかの色を作るのですね。今年のうちの庭は紅葉は期待できない。夏の猛暑と乾燥で葉がすでにチリチリになっているし、今年は初夏に強剪定したから、葉の付きが悪いからね。その分、色づく道を堪能して歩こうと思う。
塩尻のあたりは神社や工房などの見どころがたくさんあるけど、寄り道することなく歩き抜いた。寄ってみたいなという気持ちを、「後日自転車で来てゆっくり寄ればいいよ」と実現するかどうかわからないその後にとりあえず託し、歩き抜いてしまったという感じ。
18号に合流するところで沓掛酒造に出た。ここは一度は来てみたいと思っていたところ。でも参加者の多くはその先のコンビニ駐車場で休憩していた。皆一様に小ぶりのリンゴを休憩所で丸かじりしている。昼食とっている人がいる様にも見えた。そろそろ昼か。誰も沓掛酒造には足を向けない。でも気になる。リンゴを受け取り、休むことなく歩き出そうとする我がグルーブを呼び止め、沓掛酒造に行こうと誘った。

矢出川沿いの道 水の流れが速い
というわけで、矢出沢川の出たところからの続き。
ゼッケンに住所書き込むから,それを見ると,この人たちは横浜の人かとか,安曇野から来たんだなどとわかる。自分も同じく背中のリュックに「野田市」貼付けて歩いているから、「千葉から来たんですか?」と声かけられた。こちらはグループ参加だったけど、その人は後でわかったけど,一人参加。今にして思えば,参加者同士おしゃべりしながら歩くことも楽しみの一つだったかもしれないけど、とにかく初参加のこちらとしては「歩くこと,景色を見ること」にパワー全開。歩き始めに話しかけてきたご婦人とは、池波正太郎館ではぐれたんだろうけど,その先点々と一緒になりながら歩くことになるのでした。
道中、トイレ休憩の仲間を待つ間、沿道住民のおじさんと立ち話し。どこに名所があるとか、おじさんのルーツとかの話しを聞いている間、どんどんウォーカーに抜かれていく。みんな黙々と歩く。やはりこの先10キロあるぞと言う気分が、歩くことを究極の目的にしてしまうのかもしれない。歩道脇を農業用水が勢いよく流れている。飲めそうなほど透明。落ち葉が勢いよく流れて行く。皆その水の流れに追いつこうかとしている様に急ぎ足で歩く。
遊歩道を出たところで待ち構えたように、市のパトロールカーが脇にやって来て、よく聞き取れなかったけど、たぶん「だいじょうぶですか」と声をかけてきた。そうやって参加者の安否を確認して回っているとのこと。信州鎌倉コースでは、リタイア組を拾って行く、と昨年参加者からの情報。
国道を横切り,18号の山側の裏道に入る。さっきの川沿い遊歩道とは違い,車の往来がある。ちょっとうざく感じる。しかしよく考えたら,歩いている我々が非日常ではないですか。イベントに参加しているという特権意識を持ってはいけないのだ、と思い直しできるだけ横に広がらない様にした。沿道のお宅で,ボランティアなんだろうけど、ご夫婦が麦茶や柿、リンゴを振る舞っている。自宅でとれた唐辛子を並べている。先の休憩ポイントのおばさん達は、大急ぎでリンゴ追加したり,麦茶ついでくれる。もてなしのために、皆少し慌てている。それだけこのイベントの成功というか、振る舞うという行為そのものに一生懸命なんですね。だからこそ、参加者はゴミ落としたり,通行で車の邪魔になったりしてはいけないのです、と初心者は歩き始めて4キロ過ぎたあたりで気づくのでした。
この辺りで,気づくと先のご婦人が横を歩いていた。上田大橋から長野寄りというのは未知のゾーン。18号で長野方面へ走る抜ける時以外は、そのあたりの道を車ででさえも通ったことない。長野新幹線の下をくぐると右手山の斜面に石垣の段々畑が連なる。紅葉が進み、あれは作り物かと思うほどの深紅が畑や家の庭先に点在している。上田は朝晩は冷え込み、日中は20度近くになるわけだから、この寒暖の差がこのような鮮やかの色を作るのですね。今年のうちの庭は紅葉は期待できない。夏の猛暑と乾燥で葉がすでにチリチリになっているし、今年は初夏に強剪定したから、葉の付きが悪いからね。その分、色づく道を堪能して歩こうと思う。
塩尻のあたりは神社や工房などの見どころがたくさんあるけど、寄り道することなく歩き抜いた。寄ってみたいなという気持ちを、「後日自転車で来てゆっくり寄ればいいよ」と実現するかどうかわからないその後にとりあえず託し、歩き抜いてしまったという感じ。
18号に合流するところで沓掛酒造に出た。ここは一度は来てみたいと思っていたところ。でも参加者の多くはその先のコンビニ駐車場で休憩していた。皆一様に小ぶりのリンゴを休憩所で丸かじりしている。昼食とっている人がいる様にも見えた。そろそろ昼か。誰も沓掛酒造には足を向けない。でも気になる。リンゴを受け取り、休むことなく歩き出そうとする我がグルーブを呼び止め、沓掛酒造に行こうと誘った。

矢出川沿いの道 水の流れが速い