秋枯れの穏やかな日にバンの散歩するのは気持ちいい。先を急ぎたいバンにグイグイ引かれるけど、30分もすればバンは疲れからゆったり歩きになり、こちらもゆったり。そうしてゆっくり歩きに転じた頃、住宅街からスーツ姿のおじさんがこちらに向かって歩いて来た。昼間、それも雑草生茂る空き地あたりをサラリーマンが一人で歩いている。その向かう先に駅や会社があるわけでもなく、なんか違和感ある光景。折り返し地点だからそこでUターンすると、後ろからおじさんがついてくる形になった。バンが草むら匂いチェックにいそしんでいる時、「ニャー」とかすかなネコの声がした。しばらくするとはっきりと、「ニャーン」と。後ろを振り向くとおじさんがニヤッ。このおじさんはバッグをたすきがけにして、手には大きな看板を提げていた。住宅地図が書かれたあの鉄板。看板おじさんは前をズンズン進んでいく。
角を曲がり車が滅多に来ない畑道に入る。とその前方にある畑の中の小屋の前で看板取り付けようか迷っている風の看板おじさん発見。この場所じゃないなと判断したのか、看板おじさんは道を引き返してこちらに向かって来た。ニコニコしている。目が合ったから会釈すると、「ニャーーン」。
あの看板はネコの集会所案内地図か?宮沢賢治やジブリの世界。
おい、バン愛想悪いよ。こういうときは吠えるとか匂い嗅ぐとかしてよ。
角を曲がり車が滅多に来ない畑道に入る。とその前方にある畑の中の小屋の前で看板取り付けようか迷っている風の看板おじさん発見。この場所じゃないなと判断したのか、看板おじさんは道を引き返してこちらに向かって来た。ニコニコしている。目が合ったから会釈すると、「ニャーーン」。
あの看板はネコの集会所案内地図か?宮沢賢治やジブリの世界。
おい、バン愛想悪いよ。こういうときは吠えるとか匂い嗅ぐとかしてよ。