水の門

体内をながれるもの。ことば。音楽。飲みもの。スピリット。

歌集『カインの祈り』

澤本佳歩歌集『カインの祈り』
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エチケット。(^^ゞ

2010年05月26日 19時55分50秒 | 投稿歌
美容院 行く前にする 糸ようじ
(とど)
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見栄。

2010年05月26日 18時33分40秒 | 投稿歌
アゴを上げ シワを伸ばして はいパチリ
(とど)
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0.1kgくらい、差が出ます。

2010年05月26日 18時31分41秒 | 投稿歌
体重を 計る前には ステッパー
(とど)
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いい加減、トシだしね…(^_^;)

2010年05月26日 18時29分16秒 | 投稿歌
ケチっても 毛染めはプロに 任せます
(とど)
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必需品。

2010年05月26日 16時55分31秒 | 投稿歌
地黒でも 日傘さします アラフォーは
(とど)
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初夏・七首

2010年05月22日 07時10分41秒 | 投稿歌
今朝、来月十日締め切り分の歌稿を投函してきました。
ここ半年くらい重苦しい内容の歌ばかり提出していましたが、膿みを出し切ってスッキリしたというべきか、それとも反動が出たか(苦笑)、今回は軽やかな季節の歌になりました。


くきやかな陽射しに傘を取り出して礼拝に行く八十八夜

清里の山間埋める鯉のぼりピーカンのもと棒立ちでいる

連休の〆のおやつのあまなつの飛沫入る目に初夏(はつなつ)薫る

夏立ちてうすら寒さを覚える夜一度寝てから冬掛けを出す

絵葉書を出す夕暮れの道端で矢車草に児が戯れる

梅雨入りを待てぬが如き繁き雨に指(おゆび)の節のひしひし痛む

夜半覚めぼんやりと聞く雨音を母のいびきが豪快に断つ


(2010年6月10日締め切り分、『樹海』2010年8月号掲載予定)
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時すでに遅し…

2010年04月29日 09時21分13秒 | 投稿歌
作業所の 五周年誌を 繰りて吾が
文法ミスの 三つに気付く
(とど)
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動物・七首

2010年04月17日 15時01分20秒 | 投稿歌
先ほど、来月十日締め切り分の歌稿を投函してきました。テーマは「動物」です。
今回このテーマで行こうと予め歌は選んであったのですが、推敲をそれほどしておらず、今日になって手を入れたら、結構 難ありでした。でも、「ええい、ままよ!」と出してしまいましたけど。
例えば、二首目は「する」という語が二度も出てきてしまっています。三首目は、意地の悪い人には「あなた、犬を餌にしていたの!?」と訊かれてもしょうがない詠みぶりです。さて、どんな添削がされて載りますことやら…(他力本願。汗)。
ただ歌を詠むだけでなく、歌を推敲して歌稿にまとめる作業は、毎度ながらとても勉強になります。


病身に優しき朝の囀(さえず)りと昼餉どきの児の甲高き声

暗雲のもと立ち話する児等と遠吠えの犬に胸騒ぎする

煮干にる香が二階まで上り来て餌にしていた飼い犬偲ぶ

用足して畑で脚掻く白い犬毛並みの汚れよそに胸張る

マタタビを漬け込む酒を作ろうと父の植えた実を野良猫が食う

朝ぼらけ眠りに落ちる意識へと呼ばわる鴉(からす)に半目を開ける

ヘッドフォン越しの雨音すり抜けて鳥高らかに朝(あした)を告げる


(2010年5月10日締め切り分、『樹海』2010年7月号掲載予定)
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早春・七首

2010年03月25日 16時03分51秒 | 投稿歌
先程、来月十日締め切り分の歌稿を投函してきました。
今回のテーマは「早春」。立春から桜が開く頃までの歌を集めました。
最近、図書館で短歌総合誌を借りて以来、簡単に歌を詠めなくなってしまい、今回も古い歌の焼き直しばかりを出しました。自己添削のようなことばかり上達し、気持ちや情景を素直に読めなくなっているのはちょっと困りものです。


春立ちて三日を空けず降る雪が礼拝通う足遠のかす

町の屋根より山並みへ続く雪を金羊毛の雲が見下ろす

雛の日を寿ぐちらし寿司詰める教会員に鼻唄ひとつ

東雲(しののめ)に窓叩きいる春疾風(はるはやて) 一週間を揺り起こしゆく

仕事終え開けた扉に風ゆらり沈丁花の香をマスク越しに嗅ぐ

先んじて纏(まと)うニットに吹きさらす花の嵐に首をすくめる

わに塚に柴犬連れて来る客に誂え向きのエコバッグ売る


(2010年4月10日締め切り分、『樹海』2010年6月号掲載予定)
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トランペット・七首

2010年02月15日 16時47分46秒 | 投稿歌
ちょっと早過ぎかなとも思いましたが、今週は慌ただしいので今のうちに…と、先ほど来月十日締め切り分の歌稿を投函してきました。
今回のテーマは、大学時代に挫折した「トランペット」。1月締め切り分に引き続き、過去を暗鬱な思いで振り返るようなトーンでまとまってしまいました。
実は、半年とか一年とか期間をおいて、改めて「音楽」のテーマで歌稿を出すことを考えています。そのため、「トランペット」についての連作を今提出することで、音楽に対する気持ちを新たにするための区切りとしました。


受け口を治し口腔狭まるがラッパ上達せざる所以か

喉に落ちた鼻水取りつつ吹くラッパ部の終わるたびティッシュ山盛り

ただ一人三年の吾が退部悔い音楽捨てると決めた二十歳に

矢野顕子のCDのみを取り置いて他は売り払う大学四年

生まれ持つ身体がラッパに向かないと気付くに費やす十九年間

作業所での指摘に気付く吾が造りに努力及ばぬ域ありと知る

ラッパ吹く吾(あ)に注がれる冷やかな目を耐え忍ぶ夢も果てよう


(2010年3月10日締め切り分、『樹海』2010年5月号掲載予定)
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短歌&俳句・七首

2010年01月22日 18時16分37秒 | 投稿歌
先ほど、来月十日締め切り分の歌稿を投函してきました。
テーマは「短歌&俳句」。今回このテーマにしたのは、一首目の決意を先生に伝えて、今後の赤入れに反映させてほしかったからです。
しかし、結社の方は殆どが文語体を使っていらっしゃいます。歌誌を読んでいて影響されないわけはありません。それに、文語は助動詞が豊富なため、五七五七七のリズムで字足らずになった場合、ちょっと足すことで簡単に韻律を整えられ、かつ語尾表現も多様になるので、とても便利なのも事実。いざ決心してみて、口語短歌の難しさを改めて感じています。
さて、今後の作歌はどうなっていきますことやら…。


身も蓋もない腰折れを取り繕う文語かぶれをやめると決めた

「お勉強してるの」と訊かれ絶句する私が詠むのは呼吸と同じ

「お~い!お茶」中学生の老練な句に舌を巻き一本求む

「プロポーズ受けてワキまでもらい泣き」《ワキ》は《周り》と母の譲らず

夢のなか監視されつつ詠む歌の拘泥するほど語のほどけゆく

アクセスを稼ぐゲームに憑りつかれブログに吐き出すうた数知れず

待合で手帳を開き手が止まる携帯短歌に慣れた身ゆえに


(2010年2月10日締め切り分、『樹海』2010年4月号掲載予定)
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作業所5周年誌に寄稿しました。

2010年01月07日 17時33分29秒 | 投稿歌
と言っても、改めて原稿を書いたわけではなくて、今まで詠んだ作業所がらみの歌をまとめただけです。(印刷はまだ先ですよ!)

・長い目で働く自信育てんと作業所勧める職安の人
・一足飛びの社会復帰が叶わずに最初の入院時の友想う
・作業所の初日を前に電話すると「遅れてもいい」と穏やかな声
・久々にすがしい朝の空気嗅ぐ出勤する人足早に過ぎ
・一葉に満たぬ給金でも嬉し帰宅一番母に伝える

・「るかちゃん」と年下の子に呼ばれるも作業所仲間に馴染める証
・作業所で若きの訛りに親しみて喉まで出かかる移住八年
・苔玉の初雪葛の葉の色はほんのり頬を染める少女か
・作業所で水筒カバー友に見せ編み物の輪がにわか広まる
・和小物の店に行っても目が光る真似て作れる物はないかと

・作業所の南瓜もらいて帰り来る重みに幾度も持つ手を換えて
・お祭りにみんなで歌う「ハナミズキ」前夜に小声で練習をする
・芋掘りの朝に運動靴の紐通し直してきつく結びぬ
・川沿いの銀杏まぶしい昼下がり作業所仲間と図書館へ行く
・作業所でジュースの瓶にシール貼り手先の冷える十月の末

・検品のスプーン冷える晩秋はかじかむ手が恋う編み物の糸
・サツマイモ剥いて汚れた掌を眺め今年の労を振り返りみる
・些事も褒めそやす作業所に戻り来て甘えぬようにと気を引き締める
・作業所で蝸牛な歩み見守られ己を認め足ることを知る


(それにしても「作業所」という言葉がくどいばかりに。それぞれの歌は単体で連作でないし、これは「作業所」と明示した方がいいだろうと踏んでその語を使っているわけですが、分かっている立場の人に読んでもらうには、ちょっとしつこ過ぎる感じがしなくもありません。
…しかし、「文語かぶれ」をやめるなんて宣言しておきながら、完全な口語には直す自信もなく。昨日、帰宅途中に図書館に寄り、俵万智の『チョコレート革命』を借りてパラパラ見たら、あれれ『サラダ…』より助動詞増えてるじゃん!って思って、思いっきり揺さぶられたりして。嗚呼、意志の弱いワタシ。
でも、口語路線に軌道修正していくのは、ほぼ間違いなさそうです。)
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子供時代・七首

2009年12月22日 14時40分11秒 | 投稿歌
今日、来月十日締め切り分の歌稿を投函してきました。
前回 持病が再燃した際、沢木耕太郎の『血の味』を読んだことが引き金になって怒涛のように過去(主に十代の頃)のことを短歌に詠みましたが、今回の歌はその時のものが大半です。改めてブログで日付を確認してみると、何ともう二年半経っています。
その時には吐き出さずにいられなかった歌でしたが、今はもうそういう気持ちも影を潜めました。ですが、大学時代のトランペットへのわだかまりをそのうち歌稿として出したいという気持ちがあり、その布石として幼少から十代の頃のことを提出しておいた方がいいような気がして、今回の提出に至りました。
パソコン上で何度となく推敲を重ねたため、文字面としては原型を留めていない歌も混じっています。


幼日に兄怒(いか)らせし口達者も歳経るごとに無口になりぬ

級友の放る牛乳パックをば黙々畳む小一の吾

たまさかに校庭に出(い)ずる休憩もボールが頭へ飛び来せつなし

滑り止めの制服の吾(あ)に嘲笑を浮かべし友に身を硬くせり

数学の時間はノートに教科書に落書きをする手の止められず

好かれんと皆に媚び売る級友に「嫌い」と直言今じゃ友達

「凝視する」人に言われて気付く癖気にして今は横目で見がち


(2010年1月10日締め切り分、『樹海』2010年3月号掲載予定)
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かえって引き締まった。

2009年12月05日 19時47分35秒 | 投稿歌
降格も 配慮と解せり 短歌誌に
絞られて載る 六首を見るに
(とど)

※『樹海 12月号』掲載の「解雇(六首)」を見て

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手紙、メール・七首

2009年11月21日 10時13分10秒 | 投稿歌
昨晩、来月十日締め切り分の歌稿を投函してきました。
今回のテーマは「手紙、メール」。こうして並べてみると、どれも重苦しい内容のものばかり。携帯を利用していた時期は、軽いメール等も勿論していたのですが、胸につかえが残るような重い手紙(&メール)の方が、歌として気持ちを吐き出したくなる契機になりやすいのかもしれません。


トロントで良き教会を探す友に「隣人愛せ」と遠回しに書く

「これきり」とCD返し来し友も手許に二枚の葉書を留む

「捨ててくれ」文(ふみ)の末尾の一言がズシリと重く明朝破棄さす

肺癌で母亡くせりとメール来て言葉のあらず六日を過ぎる

新婚の元カレ宛ての年賀状控えるべきか目上に尋ぬ

気詰まりな文(ふみ)の返事を書き終えて今日一番の歯磨く3時

携帯電話(けいたい)の解約友に知らせれど送信エラー一秒後に鳴る


(2009年12月10日締め切り分、『樹海』2010年2月号掲載予定)
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