昨日、来月十日締め切り分の歌稿を投函して来ました。やはり父が亡くなった関係の歌を集めて出しました。
今回は自分でも推敲が甘いなぁ…という感が拭えないのが実際です。
二首目「くぐもり」の後にいきなり「店~」と続くのがスムースでないし、七首目「友の悔やみ」は、一瞬 友達が亡くなったようにも取れなくもないし。それに「返信」を誰が書いているのかちょっと読み取りづらいですよね。五首目「実感である」も、もうちょっと何かいい表現は無いのかなぁ…と自分でも思ったし。
そんな風に自分で落ち度が分かるにも関わらず提出してしまったのは、あまり真正面からがっぷり向き合えるテーマじゃなかったということもあるんでしょうね…。本当は締め切りまで日にちもあるんですけど、忙しいことを言い訳に「えいやー」で出してしまいました。
冥福の語を避け悔やみ述べくれる友のツイートに沁みいり過ごす
うすら開く瞼に覗く瞳孔のくぐもり店に並ぶ魚(うお)のごと
仏式の望み叶わず骨箱に十字張られし父の心地は
骨となりたる父を伴い帰り来し夕餉に酌めるビールの苦し
骨箱に父の面影重なるは幻でなく実感である
SLを観に行かんとした父はいま高崎の空巡りているか
「シモン、シモン」と繰り返したる主イエスを友の悔やみの返信に見き
お彼岸の頃に逝きたる父親が先達と和す文芸欄に
(2011年11月10日締め切り分、『樹海』2012年1月号掲載予定)
今回は自分でも推敲が甘いなぁ…という感が拭えないのが実際です。
二首目「くぐもり」の後にいきなり「店~」と続くのがスムースでないし、七首目「友の悔やみ」は、一瞬 友達が亡くなったようにも取れなくもないし。それに「返信」を誰が書いているのかちょっと読み取りづらいですよね。五首目「実感である」も、もうちょっと何かいい表現は無いのかなぁ…と自分でも思ったし。
そんな風に自分で落ち度が分かるにも関わらず提出してしまったのは、あまり真正面からがっぷり向き合えるテーマじゃなかったということもあるんでしょうね…。本当は締め切りまで日にちもあるんですけど、忙しいことを言い訳に「えいやー」で出してしまいました。
冥福の語を避け悔やみ述べくれる友のツイートに沁みいり過ごす
うすら開く瞼に覗く瞳孔のくぐもり店に並ぶ魚(うお)のごと
仏式の望み叶わず骨箱に十字張られし父の心地は
骨となりたる父を伴い帰り来し夕餉に酌めるビールの苦し
骨箱に父の面影重なるは幻でなく実感である
SLを観に行かんとした父はいま高崎の空巡りているか
「シモン、シモン」と繰り返したる主イエスを友の悔やみの返信に見き
お彼岸の頃に逝きたる父親が先達と和す文芸欄に
(2011年11月10日締め切り分、『樹海』2012年1月号掲載予定)