アドヴェント(待降節)も四週目になりました。明日はクリスマスイヴ、明後日はいよいよクリスマスですね。教会では この日曜日、4本目のアドヴェント・クランツ(ろうそく)に火が点されます。4本目のろうそくには、「喜び」の意味が込められています。
★ 喜び「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。」(ルカによる福音書2章10節)
* * *
今日ご紹介する本は、渡洋子・文、かすや昌宏・絵による『星のふる森』です。
森の外れのくるみの木に、ランプ屋さんをしている りすの親子が住んでいました。お父さんりすは長いこと病気で寝込んでいて、子りすがランプ作りのお手伝いをしていました。ある日、子りすはお父さんの病気の薬を買うために出掛けて行くと、道すがら「星が降ってくる」という噂を耳にします。夕暮れの帰り道、教会の灯りを見つけた子りすは、中に入り「どうか病気のお父さんをお守り下さい」と祈りました。教会から出てみると、突然 空が輝き、辺り一面にキラキラした光が落ちてきました。夢見心地でぼんやりしているうちに、森はまたしんと静まり返りました。子りすが家に帰り 薬の袋を開けると、不思議なことに 燃えるように輝く星が入っていました。子りすの元に来た星からはやさしい光があふれていて、星を見ていたお父さんの病気は良くなっていきました。その日から、子りすが作るランプの光を見ると、誰もが温かい気持ちになったということです。
子りすのもとに降ってきた星は消えて無くならない光でした。それは、ヨハネによる福音書にある“イエスの与える生きた水”のようです。こう書いてあります。「イエスは答えて言われた。『この水を飲む者はだれでもまた渇く。しかし、わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る』」(ヨハネによる福音書4章13節~14節)。
お父さんを支え、その病気を癒してもらった子りすの喜びは、人々にも伝わっていきました。 コリントの信徒への手紙 二 に次のような聖句があります。「神は、あらゆる苦難に際してわたしたちを慰めてくださるので、わたしたちも神からいただくこの慰めによって、あらゆる苦難の中にある人々を慰めることができます。〔中略〕わたしたちが悩み苦しむとき、それはあなたがたの慰めと救いになります。また、わたしたちが慰められるとき、それはあなたがたの慰めになり、あなたがたがわたしたちの苦しみと同じ苦しみに耐えることができるのです」(コリントの信徒への手紙 二 1章4節、6節)。私達が遭う苦難は、人と分かち合い 励まし合うことができるようにと、神様から与えられているものなのかもしれません。そうした交わりは、他のものでは得難い慰めと喜びを私達にもたらしてくれます。
アドヴェント最終週の今日は、noonの『Holy Wishes』をご紹介します。穏やかなまろみのある歌声が、聴く人にほっこりとした気持ちをもたらしてくれます。
* * *
今年のクリスマス・シリーズはいかがでしたでしょうか?皆様が、心穏やかなクリスマスを迎えられますことをお祈りしています。
★ 喜び「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。」(ルカによる福音書2章10節)
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今日ご紹介する本は、渡洋子・文、かすや昌宏・絵による『星のふる森』です。
森の外れのくるみの木に、ランプ屋さんをしている りすの親子が住んでいました。お父さんりすは長いこと病気で寝込んでいて、子りすがランプ作りのお手伝いをしていました。ある日、子りすはお父さんの病気の薬を買うために出掛けて行くと、道すがら「星が降ってくる」という噂を耳にします。夕暮れの帰り道、教会の灯りを見つけた子りすは、中に入り「どうか病気のお父さんをお守り下さい」と祈りました。教会から出てみると、突然 空が輝き、辺り一面にキラキラした光が落ちてきました。夢見心地でぼんやりしているうちに、森はまたしんと静まり返りました。子りすが家に帰り 薬の袋を開けると、不思議なことに 燃えるように輝く星が入っていました。子りすの元に来た星からはやさしい光があふれていて、星を見ていたお父さんの病気は良くなっていきました。その日から、子りすが作るランプの光を見ると、誰もが温かい気持ちになったということです。
子りすのもとに降ってきた星は消えて無くならない光でした。それは、ヨハネによる福音書にある“イエスの与える生きた水”のようです。こう書いてあります。「イエスは答えて言われた。『この水を飲む者はだれでもまた渇く。しかし、わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る』」(ヨハネによる福音書4章13節~14節)。
お父さんを支え、その病気を癒してもらった子りすの喜びは、人々にも伝わっていきました。 コリントの信徒への手紙 二 に次のような聖句があります。「神は、あらゆる苦難に際してわたしたちを慰めてくださるので、わたしたちも神からいただくこの慰めによって、あらゆる苦難の中にある人々を慰めることができます。〔中略〕わたしたちが悩み苦しむとき、それはあなたがたの慰めと救いになります。また、わたしたちが慰められるとき、それはあなたがたの慰めになり、あなたがたがわたしたちの苦しみと同じ苦しみに耐えることができるのです」(コリントの信徒への手紙 二 1章4節、6節)。私達が遭う苦難は、人と分かち合い 励まし合うことができるようにと、神様から与えられているものなのかもしれません。そうした交わりは、他のものでは得難い慰めと喜びを私達にもたらしてくれます。
アドヴェント最終週の今日は、noonの『Holy Wishes』をご紹介します。穏やかなまろみのある歌声が、聴く人にほっこりとした気持ちをもたらしてくれます。
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今年のクリスマス・シリーズはいかがでしたでしょうか?皆様が、心穏やかなクリスマスを迎えられますことをお祈りしています。