LUNACY

cygnus' blog

『深呼吸の必要』 ----加筆@6/10,and 12

2004-06-09 01:58:29 | 映画
いや、どうせcheapな癒し系映画だと思ってそんなに期待していなかったんですよ(笑)。ただ日曜日の朝刊に記事が出ていたし、以前に出演者のインタビュー読んでたし、レイトショーで安いし(笑)。ってわけで「ま、見に行ってもいいかな~」ってノリだったんです。

その期待の割にはよかったです。人に薦められるかと言われると難しいけれど、自分は「金返せ」とは思わなかったです。"Gain"か"Loss"かと聞かれたら自分には"Gain"の方。

岡田惠和さんが企画ってことが大きいのだろうけれど、「映画屋さん」でなく「テレビ屋さん」が作ったんだなあという感じがしました(悪い意味でなく)。

若者群像劇です。(何故か(笑)今回もまた....最近多いなぁ(笑))
恋愛モードのシーンは(ほとんど)ないので、そっちを期待している人にはつまらないこと請け合い(笑)。

ストーリー上の転換点でキーになるトコロを演じるのが、ナリくん(西村大輔役)。ここまででなくても、『浪人街』のカズマも、こういう意味のある役にして欲しかったよね(笑)。
あ、でももっと演技上手くなろうね。研鑽(笑)してね。>ナリくん

登場人物少ないけれど、それぞれ個性あるキャラ に仕立ててあります。観る側は、部分的にではあっても誰かのcharacterにsynchronizeできるんじやないかな。
ボクのキャラはあの映画の中では==というか、自分があの映画の中の誰に置き換えられるかと考えたら==、谷原章介くん(池永修一役)的な役回りってことで、他人から認識されるだろうし、自分も認めるところではあります(笑)。ただ、ナリくんの台詞や振る舞いにも共感出来たし、香里奈ちゃん(立花ひなみ役)のように前向きキャラも自分の思考に近いものを感じられたし、長澤まさみちゃん(土居加奈子役)みたいに寡黙で他人からは何を考えているかわからないようなキャラも確実に自分の中にあるなと感じました。

こんなにヒヨワで軟弱な若者って言うのは簡単です。確かにその通りです。ただ、逆に、若者が元気で明るく逞しくなくてはいけない、っていうのもdoubtだと思います(笑)。現実逃避礼讃主義になるつもりはないですが(笑)。

あ、あと、この映画はJALが協賛していて、松竹とヘラルドが配給していますが、相当に低予算だと思われます(笑)。宮古島の家と街路と診療所、沖永良部島のサトウキビ畑、だけのロケ。登場人物7人で最もギャラが高そうなのがナリくん(ゴメン。他の皆さん(ペコリm(__)m))。他に、地元の沖縄の劇団からオジイ役(北村三郎さん)とオバア役(吉田妙子さん)をフィーチャーしてます。人件費かかってないですよ(笑)。多分、制作費はせいぜい数億円程度でしょう。(参考までに、岩井俊二監督の『リリイ・シュシュのすべて』が3億円だかって噂。橋口亮輔監督の『ハッシュ!』で1億3千万だかって噂)
邦画でも『●る大●●線』シリーズと較べられるようなエンタメを要求するのが可哀想ってモンです。その必要もないですし [←コノあたりは徹底的に弁護させてもらいます(笑)] 。

監督は『月とキャベツ』の篠原哲雄さん。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする