気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“ライフスタイル認証”とは

2016-09-07 23:19:18 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

IoTの技術を活用し、スマホやウェアラブル端末によって収集されたデータにより個人を認証する技術です。

現状の本人認証では、ID+パスワードを入力したり、生体情報として指(指紋)をタッチしたり手のひら(静脈)をかざしたり、そのための行動をとっています。

それに対し、ライフスタイル認証では、スマホやウェアラブル端末等のユーザが所持する端末によって収集されたデータ、防犯カメラやIoTデバイス等の周辺センサーから収集されたデータなどを利用します。認証のためにユーザの明確な動作を必要とせず認証を行うことができます。従って、ユーザにとっての認証の手間が軽減し安全性への柔軟な対策も可能となり頑健(ロバスト)な認証基盤が実現できる可能性があるようです。

東京大学大学院情報理工学系研究科のソーシャルICT研究センターでは、産学連携ベースでライフスタイル認証に関する5万人規模の実証実験「MITHRA* Project(ミスラ プロジェクト)」を2017年1~3月に実施する予定とのことです。産業界から、オムロンヘルス(→活動量計)、小学館(→MangaONE)、凸版印刷(→電子チラシShufoo!)、ヤフー(→Yahoo!JAPAN)、TIS、日立製作所等が協力するようです。

*Multi-factor Identification/auTHentication ReseArch project

ソーシャルICT研究センターによるシンポジウムおよび実証実験のプレスリリース(2016.5.19)のサイトは、http://www.sict.i.u-tokyo.ac.jp/news/pr_20160519_yamaguchi.pdfです。

実証実験のプレスリリース(2016.6.9)のサイトは、http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000019457.htmlです。

なお、関連した取り組みとして、米グーグルの「Project Abacus」と呼ばれるものも知られています。


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“チャットbot”とは

2016-09-05 23:03:15 | ロボット

人工知能(AI)を活用した対話型のロボットです。「bot」という言葉は、ロボット(robot)から来ています。

このようなロボットをマーケティングに活用しようとする動きもあるようです。即ち、専任者に代わって顧客のサポートをするツールとして期待されているようです。顧客のサポートや情報の検索が人間の介在なしに行えるようになってきています。

米facebookや米IBMはチャットbotの活用に対する支援に力を入れているようです。米facebookは、当社のチャットツール「Messenger」をチャットbotのプラットフォームで利用できるようにするAPIを2016年4月に公開したようです。ウォンテッドリー社(東京港区)は、当社が2016年5月にリリースしたチャットbotにおいてこのAPIを利用したアプリを開発しているようです(*1)。一方、米IBMは、当社の人工知能「IBM Watson」(*2)を利用した自動接客サービスを導入している企業向けの支援を進めつつあるようです。

また、アスクルがヤフーの協力の下に運営するECサイト「LOHACO」(ロハコ)では、チャットbotを導入し、利用者などからの問い合わせへの対応の一部(全体の1/3)をチャットbotで賄っているとのことです。

(*1)関連サイトは以下です。

http://jp.techcrunch.com/2016/05/24/wantedly-launches-bot/

(*2)関連ブログ(2016.4.20)は以下です。

http://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/de31bf0c07cdb9245d99b57561c32d20

 

 

 

 

 

 

 


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“プロジェクションマッピング”とは

2016-09-04 23:24:58 | 情報技術・情報処理技術・サービス

プロジェクタから平らなスクリーン上へ映像を映し出す通常の投影方法とは異なり、映像と実物とを組み合わせた新しい投影手法です。

映像は平らなスクリーン上ではなく建物などの立体物や凹凸のある面などに映し出します。これにより建物や展示に現実以上の魅力を新たに与えることができたりします。この手法が注目されるきっかけとなったのは、2012年末の東京駅丸の内駅舎に投影されたものです。大きな集客につながったようです。

商業施設での集客用での利用が進んでいるようですが、最近では、それ以外でも色々な分野でプロジェクションマッピングの利用が進みつつあるようです。イベントでの利用(例えば、ドラクエの舞台「ドラコンクエスト ライブスペクタクルツアー」、アクアパーク品川でのイルカショーなど)、企業の営業における利用(例えば、不動産会社の注文住宅展示場における建物の頑強さのPR)、地方自治体(例えば、ごみ処理施設における環境問題意識の高揚)や観光施設での利用(例えば、展示物の説明)などです。

イベント(エンタメ)やビジネスへの利用において、実物を作るほどの大きな投資をする必要がないので導入は比較的容易なようです。

東京駅のプロジェクションマッピングの動画は、

https://www.youtube.com/watch?v=xHsbdq8GtKc

に出ています。

また、リオ五輪の閉会式での東京への引継式の時にも利用されていました。記憶に新しいと思います。下記動画サイトでの映像再生の1:39:05~です。

https://www.youtube.com/watch?v=BubOHX9HvFI

 

 

 

 

 

 

 


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