ソニーが開発し、2008年に公開された新しい近距離無線転送技術です。この名称は、ソニーの登録商標です。
データを転送したい相手の機器にこちらの機器を直接「かざす」ことにより、大容量のデータを高速にかつ簡単に転送できるようです。無線特有の面倒な設定が不要、煩雑な初期設定も不要とのことです。下方に示す、ソニーのサイトでは、「サッと機器同士をかざして、パッとデータ転送ができる、次世代の近接無線転送技術、誰もがカンタンに使えるデータ通信」などのフレーズが付けられています。
電波の周波数としては4.48GHz帯を使用し、5cm程度の距離で通信可能で、3cmまで近づけると最大560Mbpsの速度で転送できるようです。この技術の最大の特徴は“飛ばない”ことだそうです。通信距離が3cm程度にすぎず、飛ばないことにより、他の機器から干渉を受けることも与えることもなく、シンプルな構成が可能になるとのことです。BluetoothやUWB(ultra wide band)で必須であった干渉防止技術が不要とのことです。
東芝では、今年の春に、トランスファージェット対応の、iPhone向けアダプター「TJM35420LT」を販売開始するようです。このアダプターを使用すると、1分間のハイビジョン動画が約3秒で転送可能とのことです。
プレスリリース(2015.1.5)のサイトは、http://www.toshiba.co.jp/about/press/2015_01/pr_j0501.htmです。
トランスファージェットの使い方のイメージ等を紹介しているサイト(SONY)は、http://www.sony.jp/transferjet/です。
また、以下には動画での紹介も含まれています。
https://msc.sony.jp/member/mail/mysony/feature/20100204_1/
従来型の携帯電話いわゆる「ガラケー」とスマートフォンの「スマホ」とを組み合わせた言葉です。即ち、形がガラケーで、機能がスマホといった端末です。
KDDIは、ガラケーに愛着を持ちスマホへの移行に対して二の足を踏んでいる顧客層に対して、スマホへの移行を促す狙いから、2月下旬に「AQUOS K」と呼ばれるガラホを販売開始するようです。
折りたたみ式の形状で、入力はテンキーで行いますが、OSは、米Googleの「Android」が搭載されています。
操作方法も用途も完全にガラケーであり、アプリの導入と実行をはじめとするスマホ特有の動作が制限されるなど、あくまでガラケーを土台とする端末となっているようです。
「au発表会 2015 Spring」の動画サイトは、http://www.au.kddi.com/mobile/product/selection/presentation/です。
パナソニックが2015年3月12日に発売予定のコンパクト型デジタルカメラです。有効画素数は2010万、最大4倍ズームです。販売台数は1200台限定のようです。
「一眼カメラの画質を薄さ約15.2mmのポケットサイズに凝縮」といったフレーズが付けられています。
スマートフォン(スマホ)に搭載されているディジタルカメラのような感覚で使用できるとのことです。厚さが約15.2mmとスマホのような形状をしています。しかしながら、スマホに搭載されているカメラよりも高性能なセンサーが搭載され、また広角で明るいレンズ(28mm、F2.8)が採用されている、とのことです。4Kの動画も撮影できるようです。
カメラのサイズは約135.4 x 68.0 x 21.1mm(ボディ部約15.2mm)、重さが約203g(注:SIMカード、SDカード分を除く)となっています。
オープン価格ですが、12万円(税抜き)と想定されています。
プレスリリース(2015.1.20)のサイトは、http://news.panasonic.com/press/news/data/2015/01/jn150120-7/jn150120-7.htmlです。
”ワイモバイル”(注:”イー・アクセス”として1999.11.1設立、2014.7.1より”ワイモバイル”に変更)が3月下旬に発売予定のPHS電話機です。メールやサイト閲覧等のインターネット機能は備えず、通話機能のみに特化されています。
特徴は、その形状です。非常に小型で(名前のとおり)ハート型をしています。ハート型の中央が割れていて、中央を境にして左右のそれぞれをひねると、ハート型から直線型に変わり通話しやすい形となる点が特徴となっています。
可愛い形状をしていることから、女性をターゲットにしているようです。
プレスリリース(2015.1.21)のサイトは、http://www.ymobile.jp/corporate/press/2015/0121.htmlです。
カシオ計算機が、2015年2月に発売予定の関数電卓です。理系の学生やエンジニアを対象としています。
『表示も入力も教科書通り!関数電卓を変えるカシオの「数学自然表示」』といったフレーズが付けられています。
統計 · 漸化式計算などに活用できる表計算機能をはじめ、高度な統計分布計算、行列 · ベクトル計算など多彩な計算機能を搭載しているようです。
高精細な液晶画面が採用され、メニューは日本語表示されるので使いやすい、とのことです。また、分数や微分・積分などの数式や記号を教科書通りに入力したり表示できるようです。
また、fx-JP900の発売に合わせ、スマートフォンやタブレット等と連携させることができる専用のWebサイトも用意されるようです。例えば、fx-JP900で入力した数式をQRコードに変換して、電卓画面に表示でき、それをスマートフォンなどで読み取って専用Webサイトにアクセスすると、入力式のグラフをスマートフォンなどで確認できるとのことです。
オープン価格ですが、5700円前後と想定されています。他に、fx-JP500(2014.12.19~)、fx-JP700(2015.2~)なども発売されています/されます。
ニュースリリース(2014.11.27)のサイトは、http://www.casio.co.jp/release/2014/1127_classwiz/です。メーカの製品紹介サイトは、http://casio.jp/dentaku/product_list/products/?m_no=340です。
ITS(高度道路交通システム)で利用されているDSRC(狭域専用通信、注:5.8GHz帯の電波を使用)機能を搭載したスマートフォンのことです。実用化の時期は、2016年~17年頃のようです。
米半導体大手の「クアルコム」社はDSRC対応の無線LANモジュールを、無線LAN規格のIEEE802.11aのモジュールに、DSRC規格の11p規格を追加することによって開発したようです。
クアルコム社とホンダは、2012年より共同で上記DSRC対応無線LANモジュールを搭載したスマートフォンと車に搭載されている通信機器との間で位置情報などをやりとりする実験を米国で行っているようです。
走行中の車両に歩行者が近づくと歩行者のスマホにメッセージや警告音を出したり、車両の方にはモニタにブレーキを促すメッセージを出したりできるようです。
DSRC対応スマホが利用できるようになると、スマホを持つ歩行者と車との間の歩車間通信や車内のスマホ携帯者と車との間での車車間通信が可能になるとのことです。
ホンダは、2013年に(DSRC対応スマホでない)無線LAN搭載のスマホを用いて歩車間通信や車車間通信を実現する技術を発表しているようですが、両車が協力することによってDSRC対応スマホの普及に弾みをつく可能性があるようです。
2015年の春に発売が予定されている、米アップルの腕時計型ウエアラブル端末です。
健康管理機能など基本機能に加え、デザイン性を重視しているようです。付けやすさ、軽い装着感などを追求し、他社の類似機種との差別化を図ろうとしているようです。
当初は2015年の頭に発売されようとしていましたが、電池の持ちを長くすべく対応が進められ当初よりも遅れて春頃になるようです。価格は、394$~となっています。
なお、2015年前半に、日本の横浜・みなとみらい地区に技術開発拠点をオープンさせる計画があるようです。
関連ブログ(2014.9.12)は、http://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/8715a159ddb5c32ae57656563fca6a86です。
企業の情報システムやスマホアプリなどを開発するIT人材の不足が2015年に深刻になり得ることを指しているようです。
2015年には、マイナンバー制度の導入に伴うシステムの改修、電力小売りの全面自由化に向けてのシステム導入、金融機関の大規模案件(即ち、日本郵政のかんぽ生命保険の管理システム再構築、みずほ銀行のシステム統合、日本取引所グループのデリバティブ売買システムの刷新、静岡銀行の新勘定系システムの稼働)などが重なることが原因のようです。
この問題の解決には、IT企業とIT企業へ発注する側とが協力して知恵を出し合う必要がありそうです。
パイオニアが2015年1月中旬より順次開始予定のクラウド型の運行管理サービスです。中小の配送会社やタクシー会社への導入を狙っているようです。
クラウドを活用し位置情報や走行距離などの情報を基に車両の効率的な運行を支援できるようです。実際、車両の情報端末としてパイオニア製カーナビを使用し、車両の走行データが当該カーナビ(情報端末)からクラウド側へ自動送信されるようです。ドライバーは、カーナビを操作することにより日報や集計リポートの作成が可能なようです。
料金は、初期登録料と通信料の他、車両1台・1月あたり数1000円とのことです。
報道資料(2014.12.4)のサイトは、http://pioneer.jp/corp/news/press/index/1863です。
加速度センサー、ジャイロセンサー、電子コンパスなど各種センサーから入ってくる情報を集約する半導体部品(LSI:大規模集積回路)です。
スマホやウェアラブル機器には上記のようなセンサーが搭載され、これらを用いて健康状態を把握するような需要が高まっていますが、センサーからの情報を常時収集しそのデータをメインのプロセッサで処理すると電池の消耗が早くなってしまいます。
この種の問題に対し、メインのプロセッサに代わって、センサーからの信号を受け取ったり一時的に保存したりする役割を担うのがセンサーハブです。
システムLSI開発大手の「メガチップス」は、スマホやウエアラブル機器に組み込めるセンサーハブ「frizz(フリッツ)」を開発したとのことです。
frizz開発のニュースリリース(2014.10.24)のサイトは、http://www.megachips.co.jp/pdf/141024-2.pdfです。