気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“ダークウェブ(Dark web)”とは

2019-12-30 23:30:23 | 情報技術・情報処理技術・サービス

インターネットのWebサイトは、アクセス方法やアクセス環境の点から、(1)サーフェスウェブ(Surface web、表層Web)と(2)ディープウェブ(Deep web、深層Web)の2つに分類され、後者のうちの一部、即ちTor(The onion router)などの特殊ソフトウェアを使用しないとアクセスできないWebサイトのことを指しているようです。

ここで、Torとは、送信データを何重にも暗号化し、複数のサーバを中継させることにより、送信元を特定出来ないようにする技術のことです。その技術を実装するソフトウェア自身をTorと呼んだりもするようです。

また、上記で「サーフェスウェブ」とは、一般的なアクセス環境でアクセスできるWebサイトのことで、通常の(ロボット型)検索エンジン(のクローラによって)収集できるサイトです。検索エンジンを用いて検索することができます。

それに対し「ディープウェブ」とは、インビジブルウェブとも呼ばれ、パスワードの入力や特殊なアクセス環境を必要とするようなサイトです。検索エンジンが収集することができないサイトです。検索エンジンで検索しても出てこないサイトです。

「ダークウェブ」は、関係者以外はアクセスできないサイトであり、麻薬などの違法な物品が売買されたり、サイバー攻撃や迷惑メール、ネット詐欺などに関するプラットフォームとして利用されたりしているようです。


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“PoE(Power over Ethernet)”とは

2019-12-29 23:04:26 | 情報技術・情報処理技術・サービス

LANに収容される機器に対しLANケーブルを介して電力も送れるようにした技術のことです。

LANに収容される受電側のネットワーク機器として、無線LANのアクセスポイント(基地局)、ネットワークカメラ、IP電話機などがあり、PoEに対応したものが販売されています。一方、給電側のネットワーク機器として、「PoEスイッチ」がシスコシステムズ(例えば、Catalyst 9300)やネットギアジャパン(例えば、GC510P)などから提供されています。

これらの機器を利用することにより、交流コンセント(AC給電)-電源ケーブル-PoEスイッチ(DCへ変換・給電)-LANケーブル-PoE対応ネットワーク機器(受電)といった構成で受電側ネットワーク機器の動作が可能となります。電源ケーブルやACアダプタが不要となります。PoEスイッチでは、交流(AC)から直流(DC)への変換が行なわれ、ネットワーク機器へ提供されます。

PoEに対応した無線アクセスポイントの高速化やネットワークカメラの高精細化に伴い、PoE規格は、初期のモノから最近のモノへと最大電力が拡大してきています。給電側の最大電力は、初期の規格IEEE802.3af(2003年)では15.4W、次のIEEE802.3at(2009年、PoE+とも呼ばれる)では30W、最近のIEEE802.3bt(2018年、PoE++とも呼ばれる)では90Wと初期の約6倍となっています。

IEEE802.3btで利用可能となるネットワーク機器としては、シンクライアントやPC、大型ディスプレイ(デジタルサイネージ向け)、POS端末、小型基地局などが想定されています。

紹介動画のサイトは、例えば、https://www.youtube.com/watch?v=3UAserko0kgです。


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“popIn aladdin(popIn)”とは

2019-12-28 23:08:29 | 情報技術・情報処理技術・サービス

ポップイン アラジンと読みます。popIn社の代表取締役、程涛(テイ・トウ)氏により開発され、2018年11月1日に大手量販店やAmazonにて発売開始された、プロジェクター、スピーカー、LEDシーリングライトが一体となった3in1スマートライトです。

スマートライトとみることもできますし、照明と一体化された家庭用プロジェクタとみることもできます。当社では、「世界初のプロジェクター付きシーリングライト」と称しています。商品のネーミングは、『アラビアン・ナイト』に登場する「アラジンの魔法のランプ」に由来しているようです。

開発資金は、「KICKSTARTER」、「Makuake」といったクラウドファンディングサイトを利用して調達されたようです。

一般の照明器具と同様に、天井の引っかけシーリングに取り付けるタイプです。『家族と過ごす寝室を、豊かな情報空間に変える』ことをブランドコンセプトにしていることから、各種の動画配信が楽しめるだけでなく、子供向けのオリジナルコンテンツも充実しているようです。

外形寸法は476(幅) x 169(高さ) x 476(奥行) mm、重さは4.9Kgで、価格は、7万9800円(税・送料込み)です。

プレスリリース(2018.11.1)のサイトは、https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000017805.htmlです。

メーカーの製品情報ページは、https://aladdin.popin.cc/です。製品紹介動画サイト(YouTube)は、https://www.youtube.com/watch?v=nvuW4xvpZKwです。


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“ローカル5G”とは

2019-12-26 23:58:29 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

総務省が5G(第5世代移動通信システム)に関する政策として打ち出した5Gのひとつの導入形態です。即ち、企業や自治体が、5Gの通信環境を「自営網」で構築しローカルなエリアに限定したIoTやスマート工場として利用できるようにするものです。

総務省では、ローカル5Gの周波数帯域をドコモ、ソフトバンク、KDDIなどの通信キャリアとは別に、民間の電機メーカーや情報端末メーカー、自治体などへ提供する予定で、12月24日より無線局免許の申請を受付けています。申請が許可されると、比較的小規模な5G通信環境を自前で構築できることになります。

総務省はローカル5Gのコンセプトとして以下の3点を提示しています。

(1)5Gを利用すること

(2)地域において、ローカルニーズに基づく比較的小規模な通信環境を構築すること

(3)無線局免許を自ら取得することも、免許取得した他者のシステムを利用することも可能であること

ローカル5G通信環境の導入箇所として、工場、スタジアム、空港、病院、農場などが想定されています。

>工場:生産ライン設備の状況把握や遠隔制御

>スタジアム:スポーツやコンサートなどの映像配信

>空港:映像監視や自動搬送

>病院:入院患者の状況把握や遠隔治療

>農場:生育状況の把握や農作業の自動化

電機メーカーとして、NEC、富士通、パナソニック、東芝などがローカル5Gへ参入しようとしているようです。総務省では、実証実験などを経て、2020年後半には、ローカル5Gの本格サービスを開始したいようです。

以下は、ローカル5Gについての総務省の説明です:「ローカル5Gは、携帯電話事業者による全国向け5Gサービスとは別に、地域の企業や自治体等の様々な主体が自らの建物や敷地内でスポット的に柔軟にネットワークを構築し利用可能とする新しい仕組みであり、地域の課題解決を始め、多様なニーズに用いられることが期待される。基本的には、自営目的での利用を想定しているが、地域に密着した多様なニーズに対応するために、地域の企業等にネットワーク構築等を依頼し、電気通信役務として提供を受けることも可能としている。」(https://www.soumu.go.jp/soutsu/hokkaido/2019/1224b.html)

 


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“CarriRo Deli(キャリロデリ)(ZMP)”とは

2019-12-22 23:57:10 | ロボット

ZMP(東京都文京区)が、自動車の自動運転技術開発で培った自律移動技術を応用して開発した「歩道を自動で移動する宅配ロボット」です。実証実験は、2017年から重ねていたようです。

物流のラストワンマイル課題の解消や日々の買い物の手助けを狙いとしています。複雑な環境を自律走行し商品を消費者へ届けます。現状はキャンパスなどの私有地での利用に限られるようですが、将来的には公道でのサービス展開を目指しているようです。

以下のような特徴をもっています。

(1)自律移動配達:カメラやレーザセンサで周囲環境を360 度認識しながら最大時速 6km で自動走行。

(2)ボックスタイプが3種:運ぶ荷物の大きさや形状に応じて、1 ボックス、4 ボックス、8 ボックスの3種がラインナップ。

(3)最大積載量が50kg:最大 50kgまで積載でき、多様な利用シーンや配送ニーズに対応可能。

受発注管理アプリや遠隔監視システム、予約管理やロボットの配置管理を行う ROBO-Hサービスがパッケージされて提供されるようです。

ZMPの製品紹介サイトは、https://www.zmp.co.jp/products/carriro-deliveryです。

また、製品紹介動画“宅配ロボット CarriRo Deli | コンビニ配達 × キャンパスライフ 篇”のサイト(YouTube)は、https://www.youtube.com/watch?time_continue=15&v=AI0l3ySnAiA&feature=emb_logoです。


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“オートテック企業(Auto Tech Company)”とは

2019-12-10 23:35:53 | 道路交通の高度化

オートテックとは、自動運転技術と情報技術(IT)との組み合わせであり、オートテック企業とは、オートテック分野のスタートアップ企業を指しているようです。

例えば、「テクノロジーを使って接続性や安全性、利便性を高め、燃費を改善する次世代のモビリティーエコシステム(移動サービス分野での生態系)を築きつつあるスタートアップ」のような定義(日経産業新聞20191118)が知られています。

オートテックに含まれる技術として、ADAS(Advanced Driver-Assistance Systems、先進運転支援システム)、コネクテッドカー(つながる車)、テレマティクス(自動車、輸送車両などへの情報通信サービス)、V2X(Vehicle-to-everything)、車のサイバーセキュリティ対策などが挙げられています。

自動運転時代が本格的に到来するのを見込み、オートテック企業への投資が加速しているようです。

米国におけるオートテック企業の資金調達ランキングが下記のサイト(2019.10.23)に示されています。

https://www.cbinsights.com/research/auto-tech-startups-funding-ranking/

 

 


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“アップルTV+(米アップル)”とは

2019-12-09 23:39:40 | 放送・通信の融合

米アップルが日本で11月2日より開始した動画配信サービスです。

月額600円(税込み)で、ハリウッドの有名な監督や大物俳優による独自の作品が楽しめるようです。スマートフォンの日本でのシェアがiPhoneは約50%を占めるとのことで、この強みを利用し売り込むようです。

日本での動画配信サービスには、既に米国発のネットフリックス(月額880円~)やアマゾンプライム・ビデオ(月額500円)が参入していたり、他にもティーバー(TVer)(月額無料)やフールー(HuLu)(月額1026円)などがあり、アップルの参入により、競争が一層激しくなるようです。

ニュースルーム(2019.11.1)のサイトは、https://www.apple.com/jp/newsroom/2019/11/apple-tv-plus-is-now-available/です。

 


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