気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“ポケトーク(ソースネクスト他)”とは

2018-01-31 23:45:56 | モバイル・ワイヤレス通信技術/サービス

ソフト会社の「ソースネクスト」とオランダのスタートアップ企業とが共同開発した、手のひらサイズの音声通訳器です。2017年12月14日に発売されたようです。

50種類以上の言語(注:最初の機種が63言語)に対応していて、双方向の通訳が可能とのことです。クラウド上に置かれた翻訳エンジンの中から最適なものを探して通訳する仕組みです。

インターネットに接続するインターフェースとして、「Wi-Fiを用いるモデル」と「グローバルSIMを用いるモデル」の2種が用意されています。

本体の重さは90gで、価格はグローバルSIMモデルが3万2184円などとなっています。

この製品は、2017年第4四半期(10-12月)の新製品の総合ランキング(注:日本経済新聞社が選定)で第1位を獲得したようです。因みに、総合ランキングとは、「ライフスタイル提案力」「技術革新・品質向上度」「使い勝手」「健康・エコロジー度」「価格メリット」「アピール度」の総合得点の順位です。

プレスリリース(2017.10.23)のサイトは、http://sourcenext.co.jp/pressrelease_html/JS/2017/2017102301/です。


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"貨客混載"とは

2018-01-28 23:14:40 | 宅配便・輸配送(管理)サービス

乗客を運ぶ路線バスなどに貨物も載せ一緒に運ぶような方式で、同一車両に乗客と貨物を混載して運ぶ形態です。”客貨混載”とも言われます。

乗客が少なく空きスペースを有効活用したい旅客運送業者側と貨物の運送を効率化したい貨物運送業者側の双方にメリットがあるようです。

例えば、ヤマト運輸は、最近、北海道の北見バスの座席2つ分を荷物用スペースとして確保し、北見バスとの共同で貨客混載サービスを始めたようです。即ち、ヤマト運輸が北見バスの「美幌駅ターミナル」まで荷物を運び、そこで北見バスへ荷物を引き継ぎ、その後北見バスは約20km先の「津別町営バス車庫」まで運びます。バス車庫で再びヤマト運輸が荷物を受け取り届け先まで運ぶ、といった具合です。ヤマト運輸は、路線バス以外に、鉄道や水上バスにおける貨客混載も行っているようです。

遊休資産を有効活用するいわゆる「シェアリング」の一例とも考えられます。

例えば、関連のニュースリリース(2017.9.1)のサイトとして、http://www.yamato-hd.co.jp/news/h29/h29_55_01news.htmlがあります。


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“中継輸送(リレー輸送)”とは

2018-01-26 23:50:18 | 物流・ロジスティクス・関連企業

荷物を複数のトラック(ドライバー)でリレー方式で運ぶ方式です。

最近注目されている、トラックドライバーの拘束時間や負担が大きい問題を改善するためのひとつの方策です。

従来、ひとりのドライバーが2日程度をかけて遠隔地へ荷物を運んでいたものを、途中に中継拠点を設け、ひとりのドライバーが日帰りで中継拠点まで運び、もうひとりのドライバーが中継拠点の荷物を日帰りで引き継いで届け先まで運ぶ、といったイメージです。日帰りにできることにより、ドライバーの確保もしやすくなるようです。

鴻池運輸、川崎陸送、東芝ロジスティクス、味の素物流、鈴与など、物流各社が導入に向け取り組みつつあるようです。


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"三菱ロジスネクスト"とは

2018-01-25 23:49:03 | 企業戦略・企業ブランド・ビジネスモデル

「ニチユ三菱フォークリフト」(注:フォークリフトの国内シェア2位、同世界シェア6位)と「ユニキャリア」(注:フォークリフトの国内シェア3位、同世界シェア8位)とが経営統合し、2017年10月に発足した会社です。

ニチユ三菱は小型フォークリフトが主力で、ユニキャリアは大型クレーン分野が得意で、需要の取り合いはなく製品のラインナップを揃えることが可能になるようです。

物流業界での人手不足に伴う倉庫無人化需要の拡大を取り込み、世界シェアの拡大を図る狙いがあるようです。今回の統合により、世界シェアは3位に浮上したとのことです。

国際的競争が激化する中、レーザーで誘導する無人フォークリフトの投入で特徴を打ち出そうとしているようです。

ニュースリリース/プレスリリース(2017.7.13)のサイトは、http://www.unicarriers.co.jp/info/pdf/20170713_UCニュースリリース_会社分割社名変更.pdfです。


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"V2X"とは

2018-01-21 23:05:59 | 道路交通の高度化

B2B、B2C、O2Oなどといった用語がありますが、V2Xの「2」は、英語の「to」を意味しています。即ち、Vehicle(車)を意味する「V」から幅広い対象物を意味する「X」へという意味です。Vehicle to Everythingとも呼ばれます。

具体的には、「車車間通信」や「路車間通信」といった車と車、道路(信号機や標識)の他、車と情報ネットワーク、歩行者などが相互に通信する仕組みのことです。特に、情報ネットワーク(携帯電話網)とセルラー方式でつながる場合は「セルラーV2X」とも呼ばれます。図を参照。

現在の交通システムは、人間(ドライバー)が信号機や標識などを目で見て判断するように出来上がっていると言われています。しかし、AIを搭載してドライバーを不要とする自動運転などでは、目に当たるカメラやレーダーからの情報だけでは不十分で、その他の情報を通信機能を利用して得ることが有効と考えられています。そのような考えから、安全性の確保などのために通信機能を利用して車とその周囲とが通信して情報収集や交換を行う仕組みが注目されてきています。

例えば、信号機が赤の時、カメラで得られる色の情報に比べ、信号機と通信する場合には「赤」という情報以外にあと何秒で「青」に変わるかなどの情報も得られることになり、効率や安全性が増す可能性があります。

自動運転向け通信技術であるV2X技術は自動運転で必要となる技術であるとともに人間が運転する場合においても有効となりそうで、今後、急速に普及していきそうです。「NTTドコモ」、半導体メーカーの「ルネサスエレクトロニクス」、その他、この分野へ参入する企業も登場しています。


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"FMV ESPRIMO FH90/B3(富士通)"とは

2018-01-20 23:01:33 | AI(人工知能)

富士通が1月18日に発売した、個人向けのデスクトップ型パソコンです。

AIアシスタント機能を搭載した個人向けデスクトップパソコン」といったフレーズがつけられています。即ち、人工知能(AI)と音声認識機能を搭載している点が特徴です。搭載されている、AIによる音声解析技術は、富士通子会社の「富士通クライアントコンピューティング」によって開発されたもので「ふくまろ」と呼ばれます。

パソコンへ向かって、動画の再生を指示したり、天気予報を問い合わせたりすると、その内容をAIが理解して、動画のコンテンツを再生したり、天気の予報を音声や文字で教えてくれるとのことです。

その他、画面サイズが27インチ、CPUはCore i7 7700HQ(Kaby Lake)、 メモリの記憶容量は8GB、ストレージ(HDD)の容量が3TB、OSはWindows10 Home 64bitなどです。

オープン価格ですが、税別で24万円前後と想定されているようです。

同日には、同じFHシリーズの機種として、23.8型画面で省スペース設計のFH52/B3」(価格は16万円強)も発売されています。

プレスリリース(2017.12.26)のサイトは、http://pr.fujitsu.com/jp/news/2017/12/26.htmlです。


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“AIに関するキーワード”とは

2018-01-13 23:50:48 | AI(人工知能)

AI(人工知能)に関するキーワードとして、以下のようなものがよく登場します。

"スマートスピーカー" AIを利用し照明やロボット掃除機をコントロールしたりする情報機器。米アマゾンの「Amazon Echo」(2014年11月~)、米グーグルの「Google Home」(2016年11月~)など。

"機械学習" 大量のデータを読み込んで自ら知識を得る技術。コンピュータの高性能化がその進展をもたらしている。

"ディープラーニング(深層学習)" 機械学習の一種で脳をモデルにした手法。学習を進める時に注意すべきポイントを人間が提供する必要なし。例.猫の顔の認識のケース:輪郭や境界線を見つける→線で構成される顔のパーツを認識する→パーツの配置から猫と認識する。

"アルファ碁" 米グーグル傘下のイギリス企業が開発した囲碁AI。盤面をある種の絵のように読み込み、形勢を判断する。人間の最高棋士にも勝つ(3連勝)。

"シンギュラリティー(技術的特異点)" AIが人間を抜き去る時点のこと。この概念は、数学者のヴァーナー・ヴィンジとフューチャリストのレイ・カーツワイルにより提示された。

"第3次ブーム" 1950~60年代の第1次、1980年代の第2次に次ぐもので、現在進行中。機械学習、特に深層学習によって牽引されている。


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“クルマに関するシェアリング”とは

2018-01-08 23:58:09 | シェアリング

最近注目されている「シェアリング」のうち、特にクルマに関するものとして「カーシェアリング」と「ライドシェア」の2つのタイプがあります。

前者は、1台の車を「時間を変えて」複数の人で共用するシェアリングで、レンタカーもこのジャンルに含まれます。

これに対し後者は、1台の車を「同時に」複数の人で共用するシェアリングで、いわゆる「相乗り」のことです。業者から見た時、出発地や目的地の同じ複数の人を対価を得て運ぶサービスです。日本でも、タクシーなどでこのサービスが始まりそうです。

いずれのシェアリングの場合も、車のメーカにとっては新車の販売において影響を受けざるを得ないようです。

デロイトトーマツコンサルティングの試算では、世界の主要8地域における車の保有台数は、2030年には最も影響を受ける場合に半減するとのことです。また、年間走行距離が1万2000km(1000km/月)未満の場合には、マイカーを所有して利用するよりもカーシェアした方が移動の費用は安くなるとのことです。

その一方で、試乗してもらえる絶好のチャンスととらえて需要喚起に利用できるとの見方もあるようです。


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"ボイスコンピューティング"とは

2018-01-07 23:28:46 | 情報技術・情報処理技術・サービス

最近話題となっているAIスピーカー(あるいはスマートスピーカー)などのような音声をベースとする情報処理のことです。

音声認識技術の進歩、自然言語の解析やAIを利用した学習機能の向上、音声データの普及、マシンの性能向上などから、この種の方式が脚光を浴びつつあるようです。

ボイスコンピューティングでは、手による入力処理などを必要としないことから、マン・マシンインタフェースを変えたり、それだけでなく体験を変えたりする可能性があります。

アマゾンの「Alexa for Business」と呼ばれるサービスは、AIスピーカーの「Echo」を活用して会議室予約やスケジュール管理などができるようです。また、米デートラマ社は、Echo経由でBI(Business Intelligence)へ問い合わせをできるサービスを日本で始めるとのことです。

また、損保ジャパン日本興亜は、AIを用いた音声認識技術により問い合わせへ応答する実験を行い業務効率の向上を確認しているようです。問い合わせを自動的にテキスト化し、キーワード検索して応答するといった具合です。

空港やレストランなど人の多く集まるところで案内をするロボットなども登場しています。

また、物流倉庫におけるピッキング処理を伝票やハンディーターミナルの画面を見て行う代わりに、ヘッドセットをつけて音声ベースで行うボイスピッキングも利用されています。

人出不足への対応などから、今後、ビジネスへの応用が広がりを見せていくものと思われます。


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"ビッグデータの3V"とは

2018-01-03 23:16:26 | ビッグデータ・AI・利活用・サービス

ビッグデータの定義や特徴について論じる時によく引き合いに出されるキーワードです。

米国に本拠を置く業界最大規模のアドバイザリー企業「ガートナー」のあるアナリストが2001年頃に、データが成長していく際の課題やチャンスをVolume、Variety、Velocityの3次元でとらえたことが始まりで、ガートナーでは、ビッグデータを説明したりする際に今でも3Vモデルを使用しているようです。即ち、Volume(データの膨大さ)、Variety(データの多種多様性)、Velocity(分析のリアルタイム性)の3要因の組み合わせでビッグデータの課題や価値が決まるということのようです。

インターネットを経由するデータの量は増加の一途を辿っており、IoTの進展によりその行きつくところは計り知れない感があります。桁違いに多量であると同時に、内容は多岐に亘ります。WebやSNSなどネット上の「バーチャルデータ」、現実空間の現象をデジタル化した「リアルデータ」の2種に大別できるようです。

いずれにしても、ハードウェアの性能向上やAIの適用などにより、ビッグデータの分析によるビジネスへの応用が加速されていきそうです。

 


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