羽田空港に隣接したエリアに位置し(即ち、東京都大田区、羽田空港沖合移転後の旧施設跡地、京急・東京モノレール「天空橋」駅に直結、敷地約5.9ha)、2020年7月に先行開業(まち開き)し、順次開業を進め、2023年11月に全面開業(グランドオープン)したスマートシティ(※1)です。自動運転バスやロボットなどを活用する次世代まちづくりを目指しているようです。
※1)2020年7月、国土交通省のスマートシティモデル事業における「先行モデルプロジェクト」(7事業)のひとつに選定された。団体名は「羽田第1ゾーンスマートシティ推進協議会」。https://www.mlit.go.jp/report/press/toshi07_hh_000159.html
略称で”HICity(エイチ・アイ・シティ)”と呼ばれます。開発や運営は「羽田みらい開発株式会社」(注:鹿島建設、大和ハウス工業、京浜急行電鉄など9社が出資する事業会社)が担い、その公式サイトは、https://haneda-innovation-city.com/です。
HICityは、商業・オフィスなどからなる大規模複合施設で、上記サイトによると、「ショッピングやグルメ、日本文化、ライブイベントといった体験をお届けする一方で、研究開発施設、先端医療研究センター、コンベンション施設なども整備されています。それらが交わることで、この街だからこその過ごし方が生まれていきます。」などと紹介されています。
実際、以下のような施設がラインナップされています。
・先端モビリティセンター(テスト路併設)
・先端医療研究センター(医療・研究施設、滞在施設)
・研究開発拠点(ラボ、大規模オフィス)
・区施設活用スペース、会議研修センター(カンファレンスルーム・滞在施設)
・ライブホール、文化体験商業施設、アート&テクノロジーセンター
・水素ステーション
・交流・連携スペース など
国家戦略特区におけるスマートシティモデル事業と、全国有数の中小企業を集積している大田区との連携により、新産業の創出や発信の拠点を目指すとともに、まちおこしも意識されているようです。優秀な技術・技能を持つ大田区内のものづくり中小企業や斬新なアイデアを持つものの製造装置を持たない全国のベンチャー・スタートアップ企業などを呼び込みマッチングさせたり、空港近接ということで海外企業との連携も促進させようとしているようです。
飲食店、研究拠点なども徐々に設置されつつあり、屋内ではロボットが往来したり、外では自動運転バス(レベル4)の運行が2024年8月より開始されたり(※2)と軌道に乗りつつあるようです。
※2)ニュース(羽田イノベーションシティ、2024.8.1)のサイトは、https://haneda-innovation-city.com/news/2024/08/08/2685/です。関連動画(2024.7.23公開)のサイトは、例えば、https://www.youtube.com/watch?v=tEPWFTIDmU4&t=48sです。