気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“XJ-S400UN(カシオ計算機)”とは

2019-03-21 23:56:02 | PC・カメラ・他デジタル機器

カシオ計算機が、2019年6月に発売予定の、学校の授業などでの使いやすさが考慮された新型プロジェクターです。我が国よりも授業でのIT活用が進む欧米などは、この4月より売り出されるようです。

「ワンクリックで簡単に無線投映できる水銀フリープロジェクター」「ICT教育を支援するエデュケーショナル・ソリューション機能を搭載」といったフレーズが付けられています。

ICT活用が進む教育現場での使いやすさを考慮した9つのES(Educational Solution)機能が搭載されているとのことです。

例えば、以下のようなものです。

「ワンクリックコネクション」:パソコンに専用ソフトをインストールし、ワンクリックコネクションファイルをダウンロードしておくと、後者のファイルを開くだけで、パソコンとプロジェクタとが接続され、パソコン画面を無線投映できるようです。ケーブル接続や無線設定の時間が必要ないようです。

「モデレーター機能」:PC、タブレットやスマホなどを最大40端末分同時にプロジェクターに接続でき、この機能を利用することにより、どの端末の画面を投映するかを選べ、また一度に最大4画面を並べて投映して比較・検討することもできるようです。

「PCリモート」:パソコンの画面を手許のスマートデバイスにミラー表示する機能であり、この機能を利用すると、パソコンのある教壇にいちいち戻ることなく、室内のどこからでも資料の切り替えやページめくりが可能となるようです。なお、パソコンおよびスマートデバイスには事前に専用ソフトのインストールが必要です。

このプロジェクターは、学校の授業での利用が想定されていますが、もちろん企業での会議やプレゼンなでにも効果的に利用できるようです。

その他、仕様としては、投映方式がDLP、表示解像度が1920×1200ドット、輝度が4000ルーメン、画面サイズが30~300型、装備されているインターフェイスが、HDMI×2、アナログRGB×2、コンポジットビデオ×1、有線LAN×1、USB2.0ポート×2、本体サイズは357(幅)×124(高さ)×337(奥行)mmで、重さが約5.9kgなどです。

製品紹介の動画サイト(9分35秒)は、https://www.youtube.com/watch?time_continue=242&v=J34e_ydtq3Uです。

価格はオープンです。

ニュースリリース(2019.2.21)のサイトは、https://www.casio.co.jp/release/2019/0221_dpj/です。


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“WalkCoin(アグープ)”とは

2019-03-20 23:22:42 | マーケティング・消費者行動

ソフトバンクの子会社「アグープ(Agoop)」(ビッグデータ事業を展開)が、2019年2月7日に配信を開始したスマホ向け無料アプリです。「WalkCoin」は「アルコイン」と読むようです。2月7日に配信開始したアプリはiOS用で、アンドロイド用は3月以降です。

「“歩く”を価値にしよう! 歩くだけでコインがたまるウオーキングアプリ」といったフレーズがつけられています。

歩数が1日6000歩(注:厚労省調査で成人男性・女性の1日の平均歩数がこれに近いようです)で1ポイント(コイン1枚)たまり、10ポイント(コイン10枚)に達すると抽選に参加できるようです。ギフト券など高額商品が当たるようです。コインは1週間当たりの累計歩数に応じてもボーナスとして付与されるようです。

アグープでは、このアプリにより行動履歴としての位置情報を収集し、それを分析することにより、性別・年代毎の人の流れを可視化し、店舗の出店戦略や異常気象時の防災などへの活用を考えているようです。

プレスリリース(2019.2.7)のサイトは、https://www.agoop.co.jp/news/detail/20190207_01.htmlです。

 

 


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“スマートレシート(東芝テック)”とは

2019-03-17 23:23:35 | マーケティング・消費者行動

東芝テックが提供している、電子レシート(即ち、電子的に発行されるレシート)を管理できるスマートフォン(スマホ)アプリです。

このアプリは、無料で、登録されている店舗(注:2019年2月現在で約600店舗)でそれを利用すると、レシートの管理、クーポンの受け取り、キャンペーンへの応募などができます。アプリ上に表示されたバーコードを店舗のレジで見せると、支払い後に電子レシートが届くようです。

この「スマートレシート」アプリの機能が拡充され、最近では、受け取った電子レシートをため込むことができるとともに、買物をした店舗、日付、商品名、金額などが自動的に分類整理されるようです。家計簿を自動的に付けられるようなイメージです。消費者に対する利便性の向上だけでなく、商品メーカや店舗にとっても、紙レシートの場合に比べ、資源を節約できたり、キャンペーンの効率よい実施などマーケティング活動もしやすくなるメリットがあるようです。

さらに、2019年4月には、このアプリ内でクレジットカード情報と紐付けることにより現金を使用しないキャッシュレス決済にも対応できるようにし、POSレジ国内最大手の強みを生かして、顧客企業に導入を呼びかけるようです。汎用端末を利用する「モバイルレジ」やQRコード決済などのキャッシュレス決済との市場獲得競争の行方が注目されます。

関連のプレスリリース(2019.2.13)のサイトは、https://www.toshibatec.co.jp/release/20190213_01.htmlです。


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“情報化社会”とは

2019-03-07 23:24:05 | 情報技術・情報処理技術・サービス

英語では、information society、information‐oriented society、computerized societyなどと表現されています。

普段、その意味が分かっているかのように使用している言葉ですが、広い概念でありかつ定義も定まっていないようなので、関連辞書の中ではそれぞれの説明がされているようです。

工業化社会の次の社会、情報技術やサービスの進展に影響を受けている社会、情報が価値を持つような社会、などが共通の認識かと思われます。一例として、以下のような説明(精選版 日本国語大辞典)があります。

「情報の生産、収集、伝達、処理を中心に発展し、物に代わって情報が付加価値を生む産業の比率が増す社会で、工業化社会の次に来る社会」

コンピューター、インターネット、情報処理技術の進展に影響を受けるため、その定義は、時代とともに変化する可能性もあるかと思います。

なお、情報化社会の「情報」という言葉の意味についても、単なる「知らせ(information)」だけでなく、それ以外の内容も含まれているため、ひと言では言い表せない広い概念に対応しています。

 

 

 

 


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“デジタル・トランスフォーメーション”とは

2019-03-05 23:15:04 | 学術・サイエンス・概念など

「デジタル変革」あるいは「DX」などとも呼ばれます。

アナログをデジタルに変換する「デジタル化」とは全く異なります。デジタル化を通しての変革と言えます。第4次産業革命時代、主に企業において起こりつつあるメガトレンドです。

この概念を説明する際、第4次産業革命、環境変化・ゲームチェンジ、産業境界の破壊、価値(コスト、体験、プラットフォーム等)の創出、企業の存続・生き残り、事業・組織・ビジネスモデル転換、戦略的・構造的転換、イノベーション、生活・働き方変革、などのキーワードが用いられています。

この概念は、2004年、スウェーデンのエリック・ストルターマン教授らによって提唱されました。以下の文献です。

E. Stolterman and A. C. Fors. “Information Technology and the Good Life,” in Information Systems Research:Relevant Theory and Informed Practice, B. Kaplan et al. (eds), London, UK: Kluwer Academic Publishers, 2004.

http://www8.informatik.umu.se/~acroon/Publikationer%20Anna/Stolterman.pdf

このp.687のAbstract内に以下のような記述があります。

「The position is also framed around an empirical and theoretical understanding of the evolving technology that we label the digital transformation in which an appreciation of aesthetic experience is regarded to be a focal methodological concept.」

デジタルトランスフォーメーションの成功事例として、UberやAirbnbが知られています。最近では、我が国でも、トヨタ自動車が「自動車をつくる会社」から「モビリティ・カンパニー」への変身を表明したり、パナソニックが「暮らしをアップデートする会社になる」と宣言したりしています。


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“スマホ決済サービス”とは

2019-03-02 23:03:50 | マーケティング・消費者行動

決済がスマートフォン(スマホ)を利用して行えるサービスです。

多くはスマホ画面にバーコードを表示し店舗側でそれを読み取るタイプですが、逆のパタンのものやバーコード読み取りを伴わないものなども登場しているようです。

国内外のいろいろな企業が2014年頃からこの種のサービスを開始しており、利用者獲得のための競争が激しくなっているようです。現時点で、以下のようなサービスが知られています。

(1)国内企業のサービス

「LINE Pay」(LINE、2014.12~)、「Origami Pay」(Origami、2016.5~)、「楽天ペイ」(楽天、2016.10~)、「PayPay」(PayPay、2018.10~)、「メルペイ」(メルカリ、2019.2~)、「d払い」(NTTドコモ、2018.4~)、「au Pay」(KDDI、2019.4予定~)などです。

(2)海外企業のサービス

「ウィーチャットペイ」(中国テンセント、2015.9~)、「Apple Pay」(米アップル、2016.10~)、「Google Pay」(米グーグル、2016.12~)、「アリペイ」(中国アリババ集団、2017.1~)などです。

最近、開始した「メルペイ」は、フリマアプリの特性を利用したサービスとなっており、決済のためのアプリをダウンロードして利用者登録したり入金したりする手間が省けるようです。バーコードも使用しないタイプのようです。また、Apple Payにも対応していて、ApplePayに「メルペイ」を登録するとiDが利用できる店でメルペイを利用できるとのことです。

また、この4月にサービス開始予定の「au Pay」は、カカクコムの「食べログ」(飲食店比較サイト)と連携する予定のようで、その分野でのメリットが得られそうです。

メルペイのプレスリリース(2019.2.20)のサイトは、https://about.mercari.com/press/news/article/20190220_merpay_conference_2019_summary/です。

au Payのニュースリリース(2019.2.12)のサイトは、https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2019/02/12/3595.htmlです。

 

 


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“ルミックス DC-S1R/DC-S1(パナソニック)”とは

2019-03-01 23:22:26 | PC・カメラ・他デジタル機器

パナソニックが、3月23日に発売予定の、大型センサー(35mmフルサイズCMOSセンサー)を使用したミラーレス一眼カメラです。有効画素数は、S1Rが4730万、S1が2420万です。

『LUMIX初、フルサイズミラーレス一眼カメラ「Sシリーズ」誕生』、『妥協なき高画質・操作性、Lマウント採用のプロシステム仕様』といったフレーズが付けられています。

フルサイズセンサーのミラーレスカメラは2018年にニコンやキャノンから発売されていますが、この2社を追いかけて、パナソニックからもこのタイプの製品が発売されるようです。

高画質や高い操作性を売りにしており、プロのカメラマンが主要なターゲットになっているようです。

オープン価格ですが、市場想定価格は、本体のみで、S1Rが46万4000円、S1が31万4000円(いずれも税抜)と想定されています。

プレスリリース(2019.2.14)のサイトは、https://news.panasonic.com/jp/press/data/2019/02/jn190214-1/jn190214-1.htmlです。 

 

 


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