毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

冬の終わりにーカメムシとわたしの越冬

2024-02-21 13:07:12 | 自然

今朝、蛇口から出る水が手に少し温かく、

水ぬるむ春が来たんだと思った。

この冬、私は例年になく暖房器具を極力使わずに過ごした。

昨夏、扇風機以外の器具を使わず暑さを凌ぐ実験をしたので、

その続きとして寒さも我慢しようと思ったのだ。

例外として、室内に退避させた植物たちのために

室温が10℃未満の時だけガスファンヒーターを付け、

12℃になったら止めた。そんな日が10日ほどあったと思う。

住まいが近畿地方であること、

今年が暖冬だったこと、

部屋でも外と変わらない装束を纏っていたことなどで

夏よりずっと耐え易かった。

 ←寒い日の室内での装い

思えば中国に行ったばかりの冬、現地の学生や先生方が

部屋でもジャケットを脱がないことにかなり違和感があったが、

今冬の室内の私の姿を見たらその中国の人々も呆れただろう。

暖気のない部屋は、

子どもの頃の北海道の薪ストーブの家の中や、

母が私たち子どもをストーブの傍に立たせて、

何枚も何枚も下着から上着まで丁寧に着せていたことなどを

思い出させて懐かしかった。 

また、暖房を断つことで、寒さに震えるガザや能登の人たちに

ほんの少しだけでも近づけるような気がした(所詮安全に保護された室内だが)。

 

部屋にいる人間は私だけだが、

植物や虫たちが同じ部屋、同じ室温でともに時を過ごしてきた。

私が特に気になっていたのはツヤアオカメムシだ。

⤵昨年11月、裏庭で見つけたときのもの。少なくとも二匹居た。

 

  

 

寒くなり、気がつけばカメムシも一匹、草木とともに部屋に移動していた。

⤵室内が16℃以上になったとき、植木の間をウロチョロ散策するツヤアオカメムシ。

 

⤵室温が10℃~12℃で推移した12月から今まで、カメムシは一か所でじっとして微動だにしなかった。

  

⤵二月に入り、ぽかぽかと暖かい日に外で日向ぼっこさせた。

生きているかどうか確かめたくて、

私がふうっと息を吐きかけると、触覚がピクピク動いた! 

⤵今日2月21日も、カメムシは木立ベゴニアの一枚の葉に張り付いている。

カメムシに張り付かれている方の葉は

冬でも少し、また少しと大きくなり、色も濃くなってきた。

春になったら

カメムシはまたブーンと羽音をたてて飛ぶだろうか。

 

コメント (2)
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