沖縄の彫刻家、金城実さんの言葉。
胸に、染み入る。
(以下の写真・言葉はフェイスブック成田正雄さんからお借りしました)。
■沖縄には、「かわいそう」という言葉はない。
「かわいそう」というのは、言っている人間が上から下を見る
縦割り目線なんだ。
■沖縄の「肝苦(ちむぐり)さ」というのはそうではない。
相手の苦しみの中に自分も溶け込んでいって、
あなたと私は、ともに苦しみを味わう。
というのが、沖縄の「肝苦さ」の意味。水平思考。
■屋良朝苗とか、瀬長亀次郎とか歴代のリーダーがおるけど、
奥にあるのはあの二人なんだ。
【運動というのは一番底辺の人間をイメージと想像と実践しないかぎり、
成り立たん】(と言って、涙あふれる実さん)。
■「泣くなよ沖縄」というんだよ。俺はいつも【抵抗の遺伝子は進化する】。
だから、泣くなよ。
抵抗の遺伝子は進化する。
だから、泣くなよ。
そう言われてみると、確かに「気の毒」にはともに苦しむニュアンスがあり、沖縄の「肝苦(ちむぐり)さ」に重なる言葉ですね。
「可哀想」は今では「カワイソー」と聞こえて、ほとんど他人事ですからねえ。「カワイイ」もほぼ同じ立ち位置ではないでしょうか(言われた途端に言った人との距離を感ずる言葉……)。
雀さんの生い立ち、共にお茶を飲みながらお聞きする機会があればいいのになあ。