毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「両腕を広げ、心を開く学生たち」No.1969

2017-06-11 23:18:45 | 中国事情

五月中旬、大阪から済南経由で遠路はるばる菏澤学院に来てくれた

桶蝶着物講師団は、

ほぼ全員の学生と50%以上の先生方にとって、

日本語教師以外で初めて出会った日本人でした。

(菏澤ってそういうところなんです)

2年生は、どうやってお出迎えしたらいいか、

日本語会話の時間に討論したり、直前まですったもんだしていました。

(3年生のクラスはほぼ何もせず、ぼーっとしていた💦)

当日、二年生の教室に行ってみると何か張り紙が……。

近寄ると……。

 

これを見て、ジョンとヨーコの出会いのエピソードを思い出しましたよ。

ヨーコの作品展で何かの仕掛けを覗くと、

小さく「YES」と書いてあって、

ジョンはすっかり嬉しくなったというものです。

4人の講師団が日本に引き揚げた今も、

教室ドアにはこの「いらっしゃいませ」がずっと貼られていて、

見るたびに、私はジョンと同じで心がホコホコします。

壁を築かれたり、ドアをロックされるより、

ドアを開けて

「ようこそ、いらっしゃい」と両腕を広げて迎えられたら、

本当に心が温かくなるものです。

交流のスタートは、まずこれですね。

4人が帰った後すぐに手紙を書きました。

そのうちの一つを紹介します。

それにしても、4人のパワーがどれほど強いものだったか、

これを読んだだけでも伝わると思います。

生の出会いは貴重です!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

4人の先生方、この度は来てくださいまして、どうもありがとうございました。

私はアシスタントをした二年生の唐瀾と申します。

髪が短いし、男の子っぽいので、着物は無理だと思っていたのに

赤い振袖を着せていただき、とても嬉しかったです。

本当に御世話になりました。

                                      

今度の和小物と茶道、そして着物の体験は、

私にとっては一生忘れないことになると思います。

先生方の側にいて、アシスタントをしたこともとても楽しかったです。

いろいろなことを勉強させていただきまして、心に深い印象が残りました。

でも、最も深く心に残っているのは、やはり、

先生方の元気な雰囲気、印田先生の言う通り、「お姉さん」のような親切さです。

先生方の笑顔を見ると、私も元気な力が湧いてきました。

(今回、先生方が来て下さって本当によかったな)と思っています。

            

実は、先生方がいらっしゃる前、

(もし、先生方に失望されたらどうしよう……)と

いろいろなことを心配していました。

だから、先生方に、

「今回来て、本当によかった。」とか

「自分も若くなった。嬉しかった。」と聞いて、

私も褒めてくださったとき、

本当に、本当に、本当に嬉しかったです。

                    

日本に帰る時、見送ることができなかったのは、どうもすみませんでした。

最後に先生方とホテルでお別れした時、約束をしました。

たぶん、時間がちょっと長くかかるかも知れませんが、

私はきっと大阪に行って、先生方にまた会います!

先生方が大好きですから。


桶蝶先生、ありがとうございました。

小林先生、ありがとうございました。

桜井先生、ありがとうございました。

田村先生、ありがとうございました。

先生方のおかげで、勉強の力が増してきました。

先生方に会うために、必ず、一生懸命に努力を続けますので、

また、大阪で会いましょう!

お元気で!

 


 

 


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