夕焼けのそばにいて
今日はあの娘にしよう 駅でよく会う娘
遊園地でデートして ソフトクリーム食べようかな
~『脳内パラダイス』より~




 今日本屋で、AKB48のメンバーの写真が帯に印刷されている文庫がずらっと並んでいたので、驚きました。しかも、人気メンバーだけではなく、研究生も含まれています。


 これは、集英社文庫が毎年夏にやっている「ナツイチ」というキャンペーンと、AKB48がコラボした企画だそうで、メンバーには一人一人に課題図書が割り当てられ、7月13日より順次、彼女たちの読書感想文が発表されるとのこと。


 特設サイトも開設されていますが、割り当てられている課題図書を見ると、メンバーにより随分と負担が違うように見えます。


 例えば、どちらかと言えば児童文学の範疇に入る「星の王子さま」や「注文の多い料理店」を指定されているメンバーもいれば、アランの「幸福論」のような哲学書を与えられているメンバーもいたり、「水滸伝 全19巻」という、ほとんど嫌がらせとしか思えない課題図書を与えられているメンバーもいます(パク)。


 ちなみに、「星の王子さま」を割り当てられているのは、島崎遥香。忙しいこともあるのでしょうが、何となく飽きっぽいイメージのある彼女に、負担の軽そうな本が割り当てられていたので、ちょっと笑ってしまいました。


 ただ、この「星の王子さま」、ページ数も少なく、文章も易しいのですが、裏に隠された意味は深いと言われていますよね。彼女がどういった感想文を書くのか、楽しみではあります。


 個人的には、「バラの花」のエピーソードとAKBを絡めて書くのが一番書き易いと思うんですけれどね。


 王子の住む星には、バラの花が一輪だけ咲いており、王子はそれを特別な花だと思い、一生懸命世話をします。しかしある日、他の星(地球)で大量のバラの花を見掛けて、王子は世話をしていたバラが、実は特別でも何でもない、「ありふれた花」であることを知り、落ち込みます。


 そこにキツネが現れ、「王子の星のバラは、王子が時間を掛けて“なじみになった(※1)”バラだから、(通りすがりの人にとってはありふれた花でも)王子にとっては、やっぱり他のバラとは違って、特別な花なんだよ」と言い、王子もその言葉に納得します。


 上記の話に絡めて、「一般の人から見たら、私も沢山のメンバーが居るAKB48の中の一人に過ぎないかもしれない。でも、公演やコンサートで一緒に盛り上がったり、握手会で触れ合ったりして、時間を掛けて私と“なじみになった”ファンの人にとっては、私は特別な存在になれてるのかな?」とか何とか、書けるのではないかと…。


※1…この部分、翻訳の違いからか、本によって表現が異なります。“なじみになった”“飼い慣らした”“暇をつぶした”等々、色んな表現で書かれています。



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