読書記録、フィットネスジムつれづれ

10年以上なる読書記録
運動キライなのになぜか通ってるジムのあんなこんな。

ロボットに心はあるか

2021-05-03 16:43:00 | 読書

『クララとお日さま』カズオ・イシグロ

ジョジーの見た目、言動、考え方すべてを真似たらそれは「ジョジー」なのか?
自分を自分たらしめている何かを否定されたように感じた。

ジョジーAFにクララが入ったとして、じゃあクララのボディはどうなるのか?という問いにママは
それはただの作り物だと答えた、ということはクララの「中」にも「何か」があると認めていることになる矛盾。

ジョジーもママもクララを大切にしてくれてるがやはり「物」なんだな。

「特別な何かはあります。ただそれはその人の中ではなく、その人を愛する人々の中にありました。

だからどんなにがんばって手を伸ばしても、つねにその先に何かが残されているだろう」
クララは本当によく人間を理解している。

どんなに科学技術が進んでも、意識のあるAIを作らないように、と願う。




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'21 4月まとめ 少ないけど良い読書

2021-05-03 16:41:00 | 読書

4月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1022
ナイス数:29

詩人になりたいわたしX (SUPER! YA)詩人になりたいわたしX (SUPER! YA)感想
全編詩の形式で書かれる。最初はそれでも散文ぽかったけど。ニューヨークに住んでても女の子は女らしく、神には敬虔に、そんな前時代的な価値観あるのね。やっぱり表現て抑圧されたものがある時に花開く気がする。毒親との対峙についページが進んだ。
読了日:04月30日 著者:エリザベス・アセヴェド
ミッテランの帽子 (新潮クレスト・ブックス)ミッテランの帽子 (新潮クレスト・ブックス)感想
1980年代、仏大統領の忘れ物の帽子を手にした人たちが、一歩踏み出す勇気を得、人生を変えてゆく。別に魔法の帽子ではなく、自分の持っている力を発揮してゆくのが良い。私達だって、帽子はないけど何かを変えられるのではないか?と希望を持てる。
読了日:04月29日 著者:アントワーヌ・ローラン
鴎外の子供たち―あとに残されたものの記録 (ちくま文庫)鴎外の子供たち―あとに残されたものの記録 (ちくま文庫)感想
類も茉莉もダメ人間。杏奴とは仲良しでまともに見えた。子供たちは鴎外を尊敬して慕っている様子がいい。それにしても鴎外の威光がすごい。
読了日:04月18日 著者:森 類
WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何かWHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か感想
生命は分子や量子からなる化学物質。それは35億年ほど前たった1回の奇跡で誕生した。蝶も恐竜も人間も元はたった1つ、同じものから派生している。
とても素晴らしい本なんだけど、レイアウトが文字間、行間空きすぎて速読しにくいったらないのね。電子版で読んだ方がいいかも。
読了日:04月18日 著者:ポール・ナース

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