長く外国に暮らしていると,日本語の変化についていけないことがある。わが子でありながら,子どもの言葉遣いも気になる。
特に耳に障るのがアクセント。「ドラマ」とか,「全部」などを平板調で発音する。まあ,これは日本語の「乱れ」ではなくて,「変化」でしょうから,いちいち文句は言いませんが。
以前,韓国語の「生」の用法について分析したことがあります。今回の休暇での帰国中,浪人中の長女が「生」について耳慣れない使い方をした。妻が私を駅まで車で送ってくれたのですが,駅に行く途中のコンビニで買いたいものがあるといって,長女が同乗した。車を出るとき,
「財布,生で持って行ってもいい」
と聞く。
妻「いいよ」。
……
「今の「生で」ってどういう意味?」
「えっ? かばんに入れないで,財布だけを持っていくってことでしょ」
財布を「むき出しで」持っていく,ということのようです。
「「生」にそんな使い方,あったっけ?」
「そうね,私は使わないけれど,言われればわかるわよ」
「ふーん」
これは単なる誤用か,「生」の新しい用法か。
家に帰って今度は次女が、
「CDケース、ない? 生で持ってくのやだから。」
またもやむき出しで、の用例。今のところ大辞林にも採録されていない。ま,それなりに雰囲気(最近,フインキと言う人が多い)出てるけどね。
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“生”の用法で言えば,やはり代表は“生脚”でしょうね。まさに,「むきだし」です。また,言葉は必ず簡単な方向に変化しますから,アクセントの平板化は充分うなずけます。有名な“彼氏”に始まり,例で上げられた“ドラマ”,あと“バイク”もそうですね。
ところで,この時期“生”と言えば,生ビール。韓国でも“生”の漢字語を付けて“センメクチュ”(以前,ホフで良く飲みましたけれど,安いけど量だけ多くて普通の瓶の方が美味しかったような気もします),タイでも「新鮮」「生」と言う意味の“ソット”を付けて“ビアソット”と言います。因みに,刺身のこともタイでは“プラーソット”と言います。韓国では“フェ”でしたね。
こちら,8月のタイの報告を少しずつ上げています。今後ともよろしくお願いします。
今年の夏は、韓国でも生脚、ミニスカートが多いような。
>言葉は必ず簡単な方向に変化しますから
そういう法則があるんですか。勉強になります。そのうち彼女も平板化するんでしょうか。
タイにまた行きたいんですが、今のところ予定なし。タイの報告、楽しみにしています。
今回は,アシアナで行きました(帰りはシンガポールです)から,バンコク着くまでは,“キムチ・ネムセ”です(笑)。そうは言っても,私はキムチは食べられないんですけどね(^ ^;
茶々入れ,よろしくお願いします。
懐かしい。古文で習いましたね。
>必ず簡単に変化
タイ文字も簡単に変化してほしいです。
>キムチ
ニンニクが苦手ですか?
もちろん,ニンニクも大好きで,(タイ語では“クラティアム”,普通は“カティアム”と聞こえます)魚などのニンニク揚げ(トート・クラティアム)などは大大大好きなんですよ。
でも,キムチーはダメなんです。ヘンですよね(^ ^;