犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

フランス居酒屋

2017-03-24 23:14:29 | 大阪暮らし

 新大阪の飲食店は盛衰が激しい。

 お店が潰れては、新しい店ができます。

 少し前にお好み焼き屋さんが閉店し、一か月ほどして「ワイン食堂」という看板が掲げられました。

「ワインとカレーの店」

という不思議な取り合わせ。

(カレーとワイン、合うのかなあ?)

 興味を引かれて入ってみました。

 ご主人と若い男性店員の二人でやっているお店です。

「カレー屋さんですか?」

「いえ、カレーはランチメニューです。フランス料理なんですよ」

 とは言っても、看板に「フランス料理」の文字はない。

 店名の「ペルル」がフランス語の「真珠」であることが、わずかに「フランス」らしさを醸しだしています。

 メニューを見ると、バゲットを使ったおつまみや、フランス風おでんなどというものがある。500円以下のものが多く、庶民的。

 テーブル席が4つ、カウンターが5席ほどの小さな店。私が入ったとき、ちょうどお勘定をすませたお客さんが一人だけでした。

「新しいお店ですよね」

「ええ、もうすぐ一か月です」

「お客さんは多いですか」

「いや、まだまだですね。これからちょっと宣伝しようと思います」

 ワインリストには赤と白、それぞれ5種類ぐらいがあって、どれもグラスで頼めます。

「モルドバ産って、珍しいですね」

「ええ、仕入れているワイン屋さんのご主人がモルドバに留学していて、勧めてくれたんです。なかなかおいしいですよ」

 と言われても、正直言って、私はワインの味がよくわかりません。

 フランス風おでんでワイングラスを傾けながら、話を聞くと、ご主人は大阪のあるフランス料理屋にいて、このたび自分の店を開いたんだとか。

 若い男性のほうは、すごいイケメンで、韓流ドラマで出てきそうな感じ。歌手を目指しているそうです。

「彼の写真を広告に使えば若い女性が来るんじゃないですか」

「ええ、それを今考えているところです」

 笑いながらご主人が答えます。
 

 ディナーコースのようなものはなく、いちばん高いメニューがタンシチューで1600円ほど。とてもありがたい価格設定です。

 その日はすでに食事をすませていたこともあり、ワインを二杯ほど空けたところで席を立ちました。

 家の近くにいいお店を見つけることができました。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
大阪に (犬鍋)
2017-04-03 01:15:15
お越しの際は、連絡ください。
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Unknown (MDK)
2017-03-31 16:08:21
今度連れて行って下さい
返信する

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