犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

新しいビストロ

2024-11-24 20:35:01 | 食べる

 運動不足解消のための街散歩の途中で、最近開店したらしきレストランを見つけました。

 帰ってから妻に場所を説明すると、

「パンがおいしいお店でしょう? 行ったことあるよ」

「パン? 肉とワインの店って書いてあったよ」

「じゃ別のお店になったのかな?」


 翌日が妻の誕生日だったので、行ってみることに。

 店は、カウンター席とテーブル席が四つほどの小さなお店。

 若い女性が一人でやっていました。

 ちょうど一組、お客さんが帰ったようで、客は私たちだけでした。

 フレンチのようですが、パスタやピザもあるのでイタリアンか?

 窓際に、「祝開店」のランの花がたくさん並んでいます。

「一人でやっているんですか?」

「アルバイトの子が体調不良で急に休んだので、今日は一人営業になっちゃいました」

メニューには、いろいろな肉料理が載っています。

「何がお勧めですか?」


「メニュー以外に、こちらもあります」

 カウンター席の上の黒板に、今日のおすすめがありました。

「今日は、鹿のランプ肉が入りました」

 飲み物はワイン各種にクラフトビール。

「じゃぼくは、このクラフトビール」

「私はワインにしようかな」

「そういえば、今日、ボージョレ・ヌーヴォーの解禁日だよね。ネットニュースに出てた」


「入荷してますよ!」

 誕生日なので、フルボトルを奮発することにしました。



 お通しは、キッシュとパテと自家製ピクルス。

 とりあえず、自家製ドレッシングの生野菜サラダ、牛肉のリエット、それにメインはお勧めの鹿肉のローストを頼みました。



 どれも、とても美味。視覚的にもおしゃれです。

「料理はどこで習ったんですか?」

「以前、洋食の店に8年ほどいました。あと、フレンチとイタリアンの店にも…」

「外国で修業されたとか?」

「そうしたかったんですが、ちょっと資金がなくて…」


 とても感じのよいシェフです。

 ハチノス(牛の第二胃)のトリッパと、牡蠣のグラタン、バゲットの追加も頼みました。

「いいお店を見つけたね」

「テニス仲間との忘年会、ここにしようかしら」


 飯能には、中華や焼き肉の店は多いのに、フレンチやビストロは少ない。

 カールバーンという中東料理のレストランがあるのですが、車でないと不便なところ。車で行くとお酒が飲めない。妻はクモ膜下出血で倒れて以降、運転をしないことにしているので、酒を飲むには歩いていくか、娘たちを誘うことになるのが難点です。

 ここなら歩いても近いので、これからも来ようと思います。

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