犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

マルの墓

2024-11-22 22:47:10 | 犬のいる生活
写真:若き日のマル

 子どものころ、家でマルという名の雑種(柴犬のミックス)の犬を飼っていたことを書いたことがあります。

愛犬マルの死②

 兄は、十数年前にダックスフントを飼い始めましたが、その犬にマルという名前をつけました。

 こちらは血統書つきの純血種。

 昔のマルはメスでしたが、二代目マルは雄でした。

 わが家はウィペット(名前はハイジ)を飼っていて、兄の家に行くときに、車に乗せて連れていくことがありました。

 ハイジは犬見知り(?)が強くて、ほかの犬とあまり馴染めない。

 マルのほうは逆にほかの犬にもすぐ慣れるようで、連れていくと大はしゃぎでまとわりつきます。

 ハイジのほうは、迷惑そうというか、恐がっている感じ。

 あまり嬉しそうではないので、連れて行かなくなりました。

 ハイジが16歳で死んだのは、2年ほど前。

 マルも昨年、やはり16歳で死にました。

 先日、台湾の親戚が来て兄の家で会ったのですが、そのとき兄嫁(兄はすでに亡くなっています)が、マルの墓を見せてくれました。

 墓は、門から玄関までの通路にありました。墓石代わりに、ちんちんしているマルの彫像が据えられていました。



「この下に埋めたの?」

 昔飼っていたマルは、奥の庭の柿の木の根元に、そのまま埋めました。

「いえ、火葬して、骨をここに撒いたの」

 マルの墓のとなりには、沈丁花と姫リンゴの木がありました。樹木葬の一種かもしれません。

「たしか、松もあったよね」

 私の祖父の盆栽を地植えにしたものです。

「あれ、大きくなり過ぎてたので、伐ったのよ」

 確かに、枝が張って、通路を通るときに邪魔になっていました。

「火葬は業者に頼んだの?」

「ええ、火葬できる車が来て…」

「ああ、うちと同じだ」


 ハイジも移動式の火葬場(?)で火葬し、骨は今も骨壺に入っていて、位牌、写真といっしょにピアノの上においてあります。

犬の弔い

 また犬を飼いたい気持ちはありますが、最近の犬は長生きで、最後まで面倒を見られるか自信がない。

 兄もマルをかわいがっていましたが、マルよりも5年も前にあの世へ旅立ちました。

 いずれ、孫が大きくなって、飼いたがれば、娘たちが飼うかもしれません。

愛犬マルの死①

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