いきつけのお寿司屋さんでの会話。
大将「犬鍋さん、なんかおいしいお店ないですかね」
犬鍋「どういう系統の?」
大「ちょっと珍しいやつがいいかな」
犬「エスニック系?」
大「いいですね!」
犬「タイ料理があるけど、メジャーだよね。フィリピン料理はどう?」
大「フィリピン料理? どんなのですか」
犬「豚料理が多いかな。アドボとか」
大「辛いですか?」
犬「あまり辛くない。日本人には親しみやすいんじゃない」
大「この近くにあるんですか」
犬「うん。ただし日曜の昼限定だけど」
大「ちょうどいい! ぼく、日曜日しか食べに行ける日がないんですよ」
ということで、次の日曜日のランチに一緒にフィリピン料理を食べにいくことになりました。
犬「若い子たちも連れて来れば? おごってあげるよ」
ランチはビュッフェ形式で1人1500円だからそれほど高くない。
当日、待ち合わせ時間の少し前に、大将からLINEがありました。
「少し遅れますんで、先に食べててください」
店の前に行くと、そこには3人の若者が。
(3人!)
いずれも顔なじみの寿司屋の店員ですが、3人も来るとは!
店に入ると、いつもに比べ結構混んでます。
ここはフィリピンスナックで、通常は夜の営業のみ。界隈のフィリピンクラブが閉店したあと、フィリピン人ホステスが日本人客を連れてきて、朝まで飲むことが多い。そして主にホステス達相手に、日曜日の昼だけ、フィリピン家庭料理を振舞っているんですね。
しかし、いつもは6種類あるはずのおかずが、4つしか並んでいません。
「あら、犬鍋さん。ごめんなさいね、今朝寝坊しちゃって、まだ全部できてないのよ」
「今日は知り合いを連れてきました。近所のお寿司屋さんの店員さんです」
「あら、若くてイケメンね。うれしいわ」
店員3人は男2人、女1人。男の一人は大学で水泳部に入っていて、ガタイもいい。
そこへ大将が遅れて到着。
大将「申し訳ない。遅れたお詫びに、今日は私がぜんぶおごります」
犬「それは悪いよ、ぼくがおごる約束だったし…」
大「大丈夫です。勝ってきましたんで」
聞けば、ここに来る前にパチンコをやってて、玉が出始めて止まらなくなり、席を立てずに遅刻したんだそうです。
おかずは、ティノーラという鶏肉のスープ、豚のアドボ(煮込み)、サトイモの葉っぱの炒め物、牛肉料理、豚のホルモン、アジのフライなど。
犬鍋「このフライ、ワイルドだね」
大将「揚げただけですね」
犬「どう? 口に合う?」
若者たち「おいしいです!」
おごってもらうんだから、おいしいとしか言えないでしょうが。
大将「けっこう抵抗なく食べられますね」
これがはたして誉め言葉といえるかどうか。
日本に「フィリピン料理屋」は少ない。大阪はここ一軒のみ。東京も、私が知っているのは3軒のみ。専門店は1軒だけです。
その理由は、もともとフィリピン料理自体「たいしたことのない料理だから」なのでしょう。
お客さんから高い金をとれるだけの、個性的な料理、見栄えのする料理はなく、どれも家庭料理です。結局、故郷を懐かしむフィリピン人だけを相手にすることになる。
いずれ日本にやってくる、娘の婚約相手の日本での職業として、一時は「フィリピン料理屋」を考えたこともありましたが、別の方向を考えたほうがよさそうです。
犬「近くに本場の味のタイ料理屋もありますから、今度はそっちに行きましょうか」
大「いいですね!」
犬「そのときはおごりますよ」
大将と、また食べ歩きに行くことになりそうです。
大将「犬鍋さん、なんかおいしいお店ないですかね」
犬鍋「どういう系統の?」
大「ちょっと珍しいやつがいいかな」
犬「エスニック系?」
大「いいですね!」
犬「タイ料理があるけど、メジャーだよね。フィリピン料理はどう?」
大「フィリピン料理? どんなのですか」
犬「豚料理が多いかな。アドボとか」
大「辛いですか?」
犬「あまり辛くない。日本人には親しみやすいんじゃない」
大「この近くにあるんですか」
犬「うん。ただし日曜の昼限定だけど」
大「ちょうどいい! ぼく、日曜日しか食べに行ける日がないんですよ」
ということで、次の日曜日のランチに一緒にフィリピン料理を食べにいくことになりました。
犬「若い子たちも連れて来れば? おごってあげるよ」
ランチはビュッフェ形式で1人1500円だからそれほど高くない。
当日、待ち合わせ時間の少し前に、大将からLINEがありました。
「少し遅れますんで、先に食べててください」
店の前に行くと、そこには3人の若者が。
(3人!)
いずれも顔なじみの寿司屋の店員ですが、3人も来るとは!
店に入ると、いつもに比べ結構混んでます。
ここはフィリピンスナックで、通常は夜の営業のみ。界隈のフィリピンクラブが閉店したあと、フィリピン人ホステスが日本人客を連れてきて、朝まで飲むことが多い。そして主にホステス達相手に、日曜日の昼だけ、フィリピン家庭料理を振舞っているんですね。
しかし、いつもは6種類あるはずのおかずが、4つしか並んでいません。
「あら、犬鍋さん。ごめんなさいね、今朝寝坊しちゃって、まだ全部できてないのよ」
「今日は知り合いを連れてきました。近所のお寿司屋さんの店員さんです」
「あら、若くてイケメンね。うれしいわ」
店員3人は男2人、女1人。男の一人は大学で水泳部に入っていて、ガタイもいい。
そこへ大将が遅れて到着。
大将「申し訳ない。遅れたお詫びに、今日は私がぜんぶおごります」
犬「それは悪いよ、ぼくがおごる約束だったし…」
大「大丈夫です。勝ってきましたんで」
聞けば、ここに来る前にパチンコをやってて、玉が出始めて止まらなくなり、席を立てずに遅刻したんだそうです。
おかずは、ティノーラという鶏肉のスープ、豚のアドボ(煮込み)、サトイモの葉っぱの炒め物、牛肉料理、豚のホルモン、アジのフライなど。
犬鍋「このフライ、ワイルドだね」
大将「揚げただけですね」
犬「どう? 口に合う?」
若者たち「おいしいです!」
おごってもらうんだから、おいしいとしか言えないでしょうが。
大将「けっこう抵抗なく食べられますね」
これがはたして誉め言葉といえるかどうか。
日本に「フィリピン料理屋」は少ない。大阪はここ一軒のみ。東京も、私が知っているのは3軒のみ。専門店は1軒だけです。
その理由は、もともとフィリピン料理自体「たいしたことのない料理だから」なのでしょう。
お客さんから高い金をとれるだけの、個性的な料理、見栄えのする料理はなく、どれも家庭料理です。結局、故郷を懐かしむフィリピン人だけを相手にすることになる。
いずれ日本にやってくる、娘の婚約相手の日本での職業として、一時は「フィリピン料理屋」を考えたこともありましたが、別の方向を考えたほうがよさそうです。
犬「近くに本場の味のタイ料理屋もありますから、今度はそっちに行きましょうか」
大「いいですね!」
犬「そのときはおごりますよ」
大将と、また食べ歩きに行くことになりそうです。
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