「すごい! 孫正義が100億円の義捐金だって」
「だれ?」
次女がiPHONをいじりながら聞きます。
「ソフトバンクの社長だよ。そのiPHON売ってるとこ」
新聞記事によれば,ソフトバンク社長の孫正義氏が,個人で100億円とソフトバンク社長を引退するまでの報酬(年間1億8000万円)をすべて寄付するそうです。
「へー。100億円かあ。見当もつかないね」
「ま,日本一の金持ちだからね。個人資産は6800億円だって」
「なんだ。じゃ財産の68分の1か。あたしのほうがすごいじゃん」
実は,次女,就職した昨年4月から,「500円玉貯金」をしていて貯めた7万8000円を「ドラエモン募金」にそっくり寄付して家族を驚かせました。自分の個人資産総額との比率でいけば,孫正義氏を凌駕している…。
次女も偉いけれど,孫正義も偉い!
スマートフォンを買うとしたらiPHONに決めました。
それにしても金持ちの世界は,われわれ庶民の想像を絶するものがあります。何カ月か前,こんな記事もありました。
1330億円追徴、取り消し 武富士元専務の逆転勝訴確定
武富士の武井保雄元会長(故人)夫妻から1999年に外国法人株を贈与された長男の俊樹元専務(45)が、約1650億円の申告漏れを指摘され約1330億円を追徴課税されたとして処分の取り消しを求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第2小法廷(須藤正彦裁判長)は18日、課税は適法とした二審判決を破棄、処分を取り消した。元専務の逆転勝訴が確定した。
元専務に返還されるのは納税分のほか、利子に相当する還付加算金など計2千億円弱とみられ、個人への還付では過去最高額となる見通し。
99年当時は海外居住者への海外財産の贈与は非課税扱いで、訴訟では元専務の「住所」が国内か香港かが争点だった。
判決は「元専務は香港で武富士や現地法人の業務に従事し、実体がなかったとはうかがわれない」と判断。「贈与税回避の目的があったとしても、客観的生活の実体が失われるわけではない。滞在日数などを調整したことは香港に生活の本拠があったことを否定する理由にはならず、課税は違法」と結論付けた。
一方で「税負担回避が容認できないとしても法解釈では限界があり、立法で対処するべきだった。現に2000年には必要な立法的措置が取られている」と言及した。
07年5月の一審東京地裁判決は「香港」として課税を取り消したが、08年1月の二審東京高裁判決は「香港滞在は税負担回避の目的があり、生活の本拠は国内だった」と逆の判断をして課税は妥当としていた。
1650億円の申告漏れ,1330億円追徴課税,2000億円の還付金!
故武井会長が相続税の「節税」のために息子に生前贈与を行っていたんですね。明らかな脱税を意図していたにもかかわらず,課税を免れ,さらに「利子」まで受け取る…。
武井さんには,ぜひ孫正義を上回る義捐金を出していただきたいものです。
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さて、ソフトバンクは格安プラン、iPhoneなどにより収益を上げていますが、奇抜なTVCMなど宣伝費をかける一方、通信基地の増設などの設備投資は少なく、依然より繋がらないとの批判を受けてきました。
今回の東北震災ではまったく繋がらなくなり、復旧も他社にくらべ大きく遅れています。
それにも係らず、マスコミはまったく批判をしません。多額の広告費をもらっているためです。
岩手めんこいテレビだけは自社HPでソフトバンクの通信状況をモニタリングして公開しています。
ソフトバンクは災害時の事業継承計画のシステム支援など商売にしているくせに、まったく自社のリスク管理ができていないことを露呈してしまいました。
孫社長の資産はITバブル時の株式公開で得たあぶく銭です。従ってお嬢さんの寄付のほうが勇気ある行為だと思います。
コメントありがとうございます。
100億円には,「肝心なときにつながらなかったことに対するお詫び」がこめられているのかもしれませんね。
小笠原などの僻地に行くことの多い長女が,iPHONに替えず,auを使い続けているのも,ソフトバンクが僻地ではつながらないことが理由でした。
外資からインフラを取り戻した功績は正当に評価するべきだろう。
外資からなどというのこそ、偏見では?
>外資からインフラを取り戻した
意味がよくわかりませんでした。
通信インフラの一角を日本の企業が取り戻したのに、忘れ果てられたか。
この業界に暗いもので。