犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

新型コロナで日本語学校が苦境

2020-07-05 23:02:59 | 大阪暮らし
 行きつけの飲み屋で、コピーライターをしながら日本語教師をしている方と話をしました。

「最近、学校を始めたんです。小さいですけど」


「へえ、すごいですね」


 昨年、日本語教師の資格をとり、日本語学校で講師を始めたということは聞いていました。最近は、プライベートでも教えるために、スペースを借りたようです。

「ここのところ、コロナのせいで、日本語学校も大変ですよね」

「留学生が来られないからね」


 こんな記事がありました。

西日本新聞6月23日付(リンク

日本語学校、コロナ禍で苦境 留学生8割来日できず

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、日本語を学ぶ外国人留学生が来日できず、学費が入らなくなった日本語学校の経営が苦境に陥っている。今春来日を予定していた8割が入国できず、先も見通せないとして閉校する学校も。少子高齢化が進む中、日本社会の将来を見据えた外国人材の確保が難しくなるとの懸念も強まっている。

 「この状況が来春まで続けば、学校を閉鎖せざるを得ない」。福岡日本語学校(福岡市南区)の永田大樹校長(43)は苦しい胸の内を吐露する。

 同校では、4月に入学予定だった留学生81人のうち来日できたのは2人だけ。残り79人はベトナムなどそれぞれの母国で、オンライン授業を受けるなどして待機してもらっている。

 政府は、ベトナムなど一部の国を対象に入国規制の緩和を検討しているが、まだ7月入学を予定する留学生の在留資格認定証明書の交付を保留しており、受け入れ再開の見通しは立たない。寮費を含め1人約100万円の学費は受け取れていない。

  永田校長は「コロナ禍の前はいろんな国の言葉が飛び交ってにぎやかだったのに…。国として補償を考えてほしい」と訴える。


 日本語教育機関6団体による調査では、全国208校に4月入学を予定していた留学生は約1万3700人。このうち約千人(8%)が入学を辞退し、約1万1600人(85%)が入国待ちとなっている。今春の留学生入学がゼロだった学校は86校に上るという。
(以下、略)

 留学を目指す外国人にとって登竜門となっている重要な試験に、日本語能力試験(JLPT)がありますが、年2回の試験のうち、7月の試験は中止が決まりました。12月の試験もどうなるかわかりません(リンク)。

 娘のフィリピン人のボーイフレンドにも、日本語学校に通って就学ビザを取ることを勧めていましたが、このような状況では不安が募ります。高額な学費を払って、日本語学校が倒産したら一大事ですから。

 まあ、「留学生30万人計画」を追い風にして急増した日本語学校の中には、現地送り出し機関や、生徒減少で生徒確保に苦しむ日本の専門学校、一部の大学と結託して、留学生を食い物にしている学校も多いので、コロナを機に、そうした学校が淘汰されるのは、むしろ望ましいことですが。

「コロナ禍」の陰で「日本語学校」悪質極まる「人権侵害」の闇を追う
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