犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

つながり

2019-07-10 23:10:35 | 大阪暮らし
 岩手に住む長女が、友人の結婚式に出席するために、孫を連れて埼玉にやってきました。

「久しぶりに『卯の花』に行きたいんだけど、連れてってくれる?」


 卯の花というのは、長女が大学時代に数年間バイトをしていた割烹の店。卒業後、5年以上経つのに、ときどき顔を出します。子連れだし、電車で行くには不便な場所なので車で行けないかというのです。

「ご主人が、もうすぐ70歳になるんで、店を畳むことにしたんだって」

「じゃ、みんなで行こう」


 茨城に住んでいる次女がいないのが残念ですが、久しぶりに家族で外食することに。

 三女は、フィリピンから帰ってきてからしばらく無職でしたが、最近、アルバイトを始めました。学生時代にバイトをしていたアイスクリーム屋さんです。

「店長、変わってなかったよ。とても懐かしがってくれて、即採用になった。人手不足で、たくさんシフトに入ってほしいっていわれたけど、お母さんの介護があるからって、断った」

「私、介護の必要ないわよ」
と妻が笑います。

 四女のほうも、スウェーデンから帰って、留学前に働いていた中華料理屋でバイトを再開。その店は台湾人が店長で、四女が働いていたとき、私たち夫婦も何回か食べに行きました。

「この前、久しぶりに行ったら、店長、僕たちのこと覚えてくれてて、一品サービスしてくれた」

「あの店長、記憶力すごくいいからね」


 みな、それぞれ昔のつながりを大事にしているようです。

 卯の花には、長女が妊娠中に一度あいさつに行ったそうです。

 ご主人とおかみさんが、かわるがわる赤ちゃんを抱き上げてはあやしてくれます。

 新鮮な海鮮をたくさん食べましたが、会計のとき、ずいぶんサービスしていただきました。
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