島根への長距離ドライブは大変だけれども楽しい。
6人の家族が一緒ということもあるでしょうね。娘たちが大きくなると、それぞれ予定があるから普段でも6人が揃うということはめったにない。
そして安い。飛行機や寝台、新幹線乗り継ぎなどに比べ、自家用車は圧倒的に安い。高速道路もガソリン代もたかが知れています。交通機関でずいぶん得をしているという事実が、気持ちにも余裕を生みます。サービスエリアでもいきおい、財布がゆるむ。買わなくていいご当地の名物を買い込んだりしちゃいます。
サービスエリアがまた楽しみですね。最近はB級グルメ流行りで、さまざまなご当地メニューが楽しめます。今回は往復ともに夜中のドライブだったので、閉まっている店が多かったのは残念でした。
往路は、SAで適当に買い食いをしているうちに中途半端な時間になりました。
「ラーメンが食べたい」
誰からともなくそんな声が。夜の10時頃に入ったSAは、名古屋のあたりでしたでしょう。ちゃんとしたレストランのほうは店仕舞いの準備だったこともあり、値段のわりに魅力的なメニューがなかったので、フードコートのほうに行きます。
みなめいめいにチャーシューメンとかカツ丼とか好きなものの食券を買います。私は醤油ラーメンセット(ミニチャーハン付)700円に餃子400円。本当はビールをつけたいところだけれども、運転があるので我慢。
ラーメンはなんの変哲もない醤油ラーメン。最近は豚骨醤油だの背脂だの魚だしだのと凝ったものが多いなか、昔懐かしい中華そばです。濁りのない鶏ガラ醤油味のスープ、チャーシューが1枚(煮豚系)、煮卵が半分、海苔が二枚、シナチク。そしてなんと、今や希少価値のナルト! ナルトっていうやつは、特別おいしいわけじゃないんだけれども、あの白と赤の渦巻き模様を見るだけで懐かしい気分になります。
「シナチク、ずいぶんたくさん入っているなあ」
「シナチク? メンマのこと?」
最近、親子間で言葉が通じないことがよくあります。ちょっと寂しい。麺はやわらかめの縮れ麺で昔懐かしい味わい。
チャーハンのほうは、これも特にどうということのない、チャーシュー(こっちは焼き豚)入りの中華炒飯ですが、上に紅生姜が載っているのは関西風なんでしょうか。
餃子は一見して冷凍食品とわかる一品。それを黒酢ではなく酢醤油とラー油でいただく。
ラーメン、チャーハン、ギョーザ
三つがそれぞれ、専門店ではちょっと出せない平凡な味わいであるにもかかわらず、いっしょになると、俄然輝きを増すのはなぜなんでしょう。中国人がどんなに抗議しようとも(→リンク)、私はこの組み合わせを「中華の黄金トリオ」と言いたい。
最新の画像[もっと見る]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます