秋は、個人的に、人間ドックの季節です。毎年、10月に受けることにしているからです。
昨年の人間ドックは大阪赴任中だったので、大阪で受けました。大腸の再検査でポリープが発見され、その場で切除しました。担当のお医者さんから、
「こういうのは癌になる可能性があるので、見つかってよかったです」
と言われ、長年人間ドックを受け続けていて、初めて「よかった!」と思いました。
「こういうのは癌になる可能性があるので、見つかってよかったです」
と言われ、長年人間ドックを受け続けていて、初めて「よかった!」と思いました。
今年は、東京の、転勤前に受けていたのと同じ医療機関で受けました。以前と場所が変わり、新しい高層ビルの中に、フロアを拡張して移転していました。相当儲かっているようです。
私の勤務先では「人間ドック」は35歳からと規定されています。私は35歳から韓国に赴任したので、初めての人間ドックはソウルで受けました。そのときの「思い出」は前に書いたことがあります(リンク)。
それまでは日本で「健康診断」を受けていました。
健康診断と人間ドックは何が違うのかというと、人間ドックのほうが検査項目が多岐にわたり、胃の検査が加わることでしょうか。
人間ドック:特に自覚症状の無い場合でも、(四十歳以上の人が)身体各部の精密検査を受けて事前に異状を発見するために、短期間入院すること。「一日―」(新明解国語辞典第7版)
人間ドック:(中年以上の人の)健康管理のために、精密検査を行うこと。「―にはいる」(「人間ドッグ」は誤り)(三省堂国語辞典第7版)
「新明解」は「入院する」のが普通だが、しない場合もあることを、用例の「一日人間ドック」で示しています。「三国」のほうは、はじめから入院を条件にはしていない。
実際、私は入院して人間ドックを受けたことはありません。
また、「三国」の注意書きを見ると、誤って「人間犬」と言ってしまう人がいるようですね。
人間ドックの「ドック」はdock(英語)、dok(オランダ語)で、船の建造・修理に使われる施設。船は浸水したり沈没したりしてからでは手遅れですから、「事前に異状を発見するため」にドックに入るのでしょう。
人間ドックは和製英語のようです。
韓国では、総合健康検診、精密検診あるいは単に検診と呼ばれていたと記憶します。「健診(コンチン)」ではなく「検診(コムチン)」という言葉を使います。
「特に自覚症状の無い場合であっても、病院に行って診断を受ける」というのは、世界的には必ずしも一般的なことではない。ドイツのような先進国でも、「病気じゃないのに病院に行くのはおかしい」というふうに考える人が多い、とどこかで読みました。
でも、自覚症状が出てからでは遅いという病気もありますから、内心「そんな必要はない」と思っても、やはり定期的に受けておくべきでしょう。
私の場合、最近は「B」や「C」がつく項目も増えてきて、結果を受け取るのが恐いです。(今はまだ結果待ち)
日本でかなり早い時期(昭和40年代)から、大きな会社では健康保険を使って自己負担無し、または少ない費用負担で健康診断や人間ドックを受けられるようにしていたことが、「長寿国」になった一つの理由だと思います。
最近では、「ペット保険」なんていうのも出てきているので、いずれ「犬も5歳を過ぎたら、犬ドック(ドッグドック)」なんていう時代が来るかもしれません。
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