犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

秩父宮ラグビー場

2019-11-21 23:05:06 | 大阪暮らし
 娘婿のラグビーの試合が、日本ラグビーの聖地、秩父宮ラグビー場で行われることになり、ずいぶん前から観戦を楽しみにしていました。

 娘婿のチームはトップリーグの下のトップチャレンジリーグの、そのまた下のトップイーストリーグ(一部)なので、こんないい競技場でやる機会は滅多になく、チームとしても数十年振りだそうです。

 いつもは無料なのにこの日はさすがに有料。1人1800円だそうですが、私と娘と義姉と娘の友達3人、計6人分の招待券をもらっていました。

 チケットは1日有効で、私たちの試合の後、大学ラグビー(帝京対明治)も見ることができます。

 地下鉄の外苑前駅は人でごった返しており、駅からラグビー場に向かう道は、大行列です。

「すごい人だね。席、大丈夫かなあ」

 席は自由席なのです。

「いつもは少ないのにね。大学ラグビーのお客さんかなあ」

「家族連れが多いね」


 ところが、行列の大半は、秩父宮ラグビー場を素通りしました。

「あれ? どこ行くんだろう?」

 隣の神宮球場で、ヤクルトスワローズファン感謝デーのイベントがたったのでした。

「なーんだ」

 秩父宮ラグビー場の観客席は2万5千人。席はガラガラで、サイドからの、最もよい席を確保できました。それでも、試合直前は2000人ぐらいは入っていたでしょうか。

 チームメートの家族もたくさん見に来ていました。

 そのうち一人はトンガ人選手で、奥さんはフィリピン人。2人の子どもとおばあちゃん、おばさんまで来ていました。

 娘に紹介してもらい、フィリピン人の奥さんにタガログ語で話しかけてみました。

「タガログ語ができるんですか」

「勉強中なんです。もう一人の娘が今フィリピンに行っているので、私も年末に旅行します」


 家庭内では様々な言葉が飛び交っているそうです。ご夫婦は英語と日本語。子どもは保育園で日本語。お母さんとはタガログ語。ご主人のトンガ語は誰にも理解されないようです。

「英語で話しかけて返事が日本語なんてこともあります。ちゃんぽんですね」

 2チームの実力は拮抗していて、前半は5点リードで折り返しましたが、後半逆転され、2点差のまま終盤に。

 あと1プレイのところで相手が反則。ペナルティーゴールを決めれば逆転勝ちです。

 キッカーは、スタンドオフの娘婿です。

「よし、決めろ!」

 ところが選手同士で何やら話し合い、ボールをサイドに蹴りだしました。ゴールは難しいと判断し、スクラムでの再開を選択しました。しかし、トライは取れずにノーサイド。

 この試合の勝てばリーグ残留が決まるところでしたが、下位リーグとの入れ替え戦になりそうです。

 試合は負けても、秩父宮でとても気持ちよく観戦できました。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 西川口アゲイン | トップ | 日帝種族主義 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

大阪暮らし」カテゴリの最新記事