犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

日帝種族主義

2019-11-24 23:38:16 | 近現代史
 今年7月に韓国で発売されて10万部以上売れるベストセラーになり、日本でも翻訳が刊行された李栄薫『反日種族主義』に反論する書籍が韓国で刊行されたようです。

 書名は『日帝種族主義』、『反日種族主義』をもじり、反日を日帝にしたものですね。

 著者はファン・テヨン、キム・ジョンウク、ソ・チャンフン、ユ・ヨンファ、イ・ヨンジェ、ホン・チャンソンの共著です。

 教保文庫の通販サイトに目次がありましたので、以下に翻訳します。(リンク

 附倭奴(プウェノ)という見慣れない言葉がありますが、著者によると、これは附倭する奴という意味で、附倭とは、倭国(日本のこと)にくっついて国に害を与える行為だそうです。

『日帝種族主義』 2019年10月 ナクソンメディア刊

目次

プロローグ

第1章 総論:附倭奴の歴史否定に対する批判と反国家活動の告発 ファン・テヨン
第1節 大韓民国は抵抗的民族主義で建国された反日独立国家
第2節 附倭奴たちの反国家心理の分析と批判
第3節 日本会議の日帝種族主義対韓国の抵抗的民族主義
第4節 韓国は日帝植民統治時期にやっと近代化された?
第5節 倭政時、韓国人は倭人と同等の待遇を受けた?
第6節 反国家団体「日本会議」の「歴史戦争」との対韓攻撃
第7節 附倭奴たちの反国家活動を法律で規制する道を
第8節 結び

第2章 日本軍慰安婦問題の本質 イ・ヨンジェ
第1節 憤怒の理由
第2節 日本軍慰安婦問題の客観的理解
第3節 強制連行の実像.
第4節 慰安所の実態
第5節 大韓民国立法府の役割を期待:歴史否定罪制定を!

第3章 植民時期の歴史歪曲の絶頂 イ・ヨンジェ
―朝鮮総督府式陸軍特別志願兵・学徒志願兵制の歪曲批判―
第1節 附倭奴の皇国臣民化称揚
第2節 赤裸々な出世欲望、皇国臣民の宣言
第3節 学徒志願兵募集総力戦
第4節 学徒兵たちの脱走と闘争
第5節 植民地朝鮮青年の生活と奮闘を記憶する必要

第4章 偽計と威力による強制徴用 ソ・チャンフン
第1節 日帝種族主義者とは誰か?
第2節 偽計と威力による同化:民族抹殺
第3節 偽計と威力による労働動員:強制徴用
第4節 偽計と威力による強制性確認:最高裁判決
第5節 善良な日本作り
第6節 結び

第5章 植民地近代化論批判 ユ・ヨンファ
第1節 はじめに
第2節 大韓帝国時代にすでに近代化されていた
第3節 土地調査事業と産米増殖計画の真実
第4節 植民地近代化論者たちの仮面を剥ぐ
第5節 植民地朝鮮の経済関係がEUと同一の効果だって?
第6節 むすび

第6章 高宗の抗日闘争史と受難史 キム・ジョンウク
第1節 植民史観と「高宗殺し」
第2節 ノク・ド将軍に伝えられた高宗の密旨
第3節 「露館亡命」で臨時政府を樹立した高宗
第4節 日帝による高宗の焚弑・拉致の試み
第5節 高宗の密旨と国民戦争
第6節 沿海州に亡命政府樹立を計画した高宗
第7節 高宗と「大韓独立軍」、そして管見
第8節 高宗の毒弑と三一大韓独立万歳運動
第9節 高宗の死を無駄にしない独立闘争
補論 時代の女傑だった明成皇后

第7章 韓国領土として独島の歴史的・国際法的地位 ホン・チャンソン
第1節 「独島放棄逆賊罪」を告発する
第2節 独島が大韓民国領土である理由1:自然、地理的条件
第3節 独島が大韓民国領土である理由2:歴史的支配
第4節 独島が大韓民国領土である理由3:国際法
第5節 独島が大韓民国領土である理由4:実効支配
第6節 独島を確実に守る歴史戦争

 エピローグ
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1 コメント

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シェアさせていただきました。 (skanno)
2019-11-28 13:51:32
シェアさせていただきました。
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