先ごろ、いちばん下の娘(四女)がスウェーデン人と結婚しました。フィリピン人と結婚した三女に続き、わが家で二組目の国際結婚です。
娘は、大学時代に1年間、交換留学生としてスウェーデンの大学に留学し、そのときに知り合ったスウェーデン人と結ばれました。彼は、ある程度日本語ができ、日本の大学に留学する予定でしたが、コロナのせいでそれができなくなり、婚姻届けを出した今も別居状態です。
私は、彼が旅行で日本に来た時にいちど会ったことがあります。結婚を機に、オンラインで家族顔合わせをしました。家族といっても、私たち夫婦と、あちらはご両親が離婚しているということで、お母さんだけです。
私たちはスウェーデン語ができないので、会話は英語、もしくは日本語を娘に通訳してもらいました。
あちらは、お母さんが英語を流暢に話します。
一般に、スウェーデン人の英語力は高い。
非英語圏における英語力ランキング(EF EPI)によると、2018年のランキングでスウェーデンは1位でした(2020年は4位。日本は2018年49位、2020年55位)。
娘が留学先にスウェーデンを選んだ理由も、英語で大学の授業を受けることができることでした。もちろんスウェーデン語の授業のほうが多いのですが、英語で行われる授業もけっこうあるらしい。
ほかの北欧諸国(ノルウェー、フィンランド、デンマーク)の英語力も高く、毎年上位を争っています。
このうちフィンランド語を除く、スウェーデン語、ノルウェー語、デンマーク語は言語的に近く(インド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派北ゲルマン語群古ノルド語)、英語とも似ているようです。
たとえば、名詞に格変化がないこと、動詞の人称・数変化がない(少ない)ことなど。語彙面でも、似ている単語が多い。だから学びやすいのですね。
それ以外に、人口の少なさ(2019年約1,030万人)も理由として挙げられます。人口が少ないと、出版・放送産業が商業ベースに乗りにくいため、小説や映画作品が少なく、質も上がらない。いきおい、メジャーな言語、特に英語の作品が流入し、そっちのほうが質が高い(面白い)ため、シェアが高くなります。スウェーデン人は、子供のころから、学校で学ぶだけでなく、テレビを通して、英語の映画、ドラマ、アニメに親しみ、生活の中で英語を習得していくわけです。
私は言語に興味があったので、顔合わせのビデオ通話で、聞いてみました。
「スウェーデン語はデンマーク語やノルウェー語に似ているそうですが、スウェーデン人はデンマーク語やノルウェー語もわかるんですか?」
「そうですね。地域によりますけど、ストックホルムより北の、ノルウェーに近いところの人はノルウェー語がわかるし、私たちみたいに南部の人間はデンマーク語がわかります。正確にしゃべれなくても、聞けば意味はわかります」
向こうのお母さんが、英語で説明してくれました。娘の行った大学はスウェーデン南部のルンドというところにあり、ここは海峡を隔ててデンマークと目と鼻の先です。
話は変わりますが、私が子供のころ、家には北欧の言語で書かれた本がたくさんありました。母が北欧のハーダンガー刺繍というものを習っていて、刺繍の本をたくさんもっていたのですね。
小学校高学年になってから、それが英語の本でないことに気づきました。aやoの上に点や小さい〇がついていて、学校で習う英語(というかローマ字)と違っていたのですね。
母に聞いてみると、「デンマーク語」ということでした。
「こんなの読めるの?」
「読めないけど、図案を見るだけだから」
これらの本は、いってみれば「図案集」で、さまざまな刺繍の図案の写真とイラストが載っており、刺繍針の動きもわかりやすく図示されていたので、説明文を理解する必要がなかったようです。
あらためて調べると、ハーダンガー刺繍はノルウェーの刺繍ということですから、もしかしたら、母の言うデンマーク語ではなく、ノルウェー語だったのかもしれません。
今はロシア語で手一杯ですが、娘の夫が来日したら、スウェーデン語もやってみようかな、などと思っています。
娘は、大学時代に1年間、交換留学生としてスウェーデンの大学に留学し、そのときに知り合ったスウェーデン人と結ばれました。彼は、ある程度日本語ができ、日本の大学に留学する予定でしたが、コロナのせいでそれができなくなり、婚姻届けを出した今も別居状態です。
私は、彼が旅行で日本に来た時にいちど会ったことがあります。結婚を機に、オンラインで家族顔合わせをしました。家族といっても、私たち夫婦と、あちらはご両親が離婚しているということで、お母さんだけです。
私たちはスウェーデン語ができないので、会話は英語、もしくは日本語を娘に通訳してもらいました。
あちらは、お母さんが英語を流暢に話します。
一般に、スウェーデン人の英語力は高い。
非英語圏における英語力ランキング(EF EPI)によると、2018年のランキングでスウェーデンは1位でした(2020年は4位。日本は2018年49位、2020年55位)。
娘が留学先にスウェーデンを選んだ理由も、英語で大学の授業を受けることができることでした。もちろんスウェーデン語の授業のほうが多いのですが、英語で行われる授業もけっこうあるらしい。
ほかの北欧諸国(ノルウェー、フィンランド、デンマーク)の英語力も高く、毎年上位を争っています。
このうちフィンランド語を除く、スウェーデン語、ノルウェー語、デンマーク語は言語的に近く(インド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派北ゲルマン語群古ノルド語)、英語とも似ているようです。
たとえば、名詞に格変化がないこと、動詞の人称・数変化がない(少ない)ことなど。語彙面でも、似ている単語が多い。だから学びやすいのですね。
それ以外に、人口の少なさ(2019年約1,030万人)も理由として挙げられます。人口が少ないと、出版・放送産業が商業ベースに乗りにくいため、小説や映画作品が少なく、質も上がらない。いきおい、メジャーな言語、特に英語の作品が流入し、そっちのほうが質が高い(面白い)ため、シェアが高くなります。スウェーデン人は、子供のころから、学校で学ぶだけでなく、テレビを通して、英語の映画、ドラマ、アニメに親しみ、生活の中で英語を習得していくわけです。
私は言語に興味があったので、顔合わせのビデオ通話で、聞いてみました。
「スウェーデン語はデンマーク語やノルウェー語に似ているそうですが、スウェーデン人はデンマーク語やノルウェー語もわかるんですか?」
「そうですね。地域によりますけど、ストックホルムより北の、ノルウェーに近いところの人はノルウェー語がわかるし、私たちみたいに南部の人間はデンマーク語がわかります。正確にしゃべれなくても、聞けば意味はわかります」
向こうのお母さんが、英語で説明してくれました。娘の行った大学はスウェーデン南部のルンドというところにあり、ここは海峡を隔ててデンマークと目と鼻の先です。
話は変わりますが、私が子供のころ、家には北欧の言語で書かれた本がたくさんありました。母が北欧のハーダンガー刺繍というものを習っていて、刺繍の本をたくさんもっていたのですね。
小学校高学年になってから、それが英語の本でないことに気づきました。aやoの上に点や小さい〇がついていて、学校で習う英語(というかローマ字)と違っていたのですね。
母に聞いてみると、「デンマーク語」ということでした。
「こんなの読めるの?」
「読めないけど、図案を見るだけだから」
これらの本は、いってみれば「図案集」で、さまざまな刺繍の図案の写真とイラストが載っており、刺繍針の動きもわかりやすく図示されていたので、説明文を理解する必要がなかったようです。
あらためて調べると、ハーダンガー刺繍はノルウェーの刺繍ということですから、もしかしたら、母の言うデンマーク語ではなく、ノルウェー語だったのかもしれません。
今はロシア語で手一杯ですが、娘の夫が来日したら、スウェーデン語もやってみようかな、などと思っています。
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