昔,「ルーツ」という映画がありました。クンタ・キンテというアメリカの黒人が,自分の家系をたどっていくというお話。
それに刺激されて,自分のルーツはなんなのだろうと祖父母や親戚に聞いて回ったことがあります。でも,伝聞で遡れるのはせいぜい4代まで。その先のことを調べるには,お寺に行ったりけっこう面倒なので,当時高校生だった私はあきらめました。
先日のお彼岸の日,墓参りに行きました。すると兄が,図書館で借りたと言って『家系図の作り方』という本を持ってきていました。
「ちょっと住職に聞いてみようと思って」
家系図を作る気でいます。寺には過去帳といって,代々の記録が残っているはず。
「残っていることは残っていますけど…」
と住職は迷惑そう。
「このお寺,いつからあるんですか」
「慶長年間です」
(慶長の役のころということは,16世紀か)
「ただ,記録はすべて戒名ですから,どれが犬鍋さんのご先祖かは簡単にはわからないです」
「えっ,戒名…」
「ま,とりあえず調べてみます」
今は亡き祖母から聞いた話も,荒唐無稽でにわかに信じられない。私の祖父は,親戚筋から犬鍋家に養子に来たというのですが,生家は人形町(東京の真ん中)で牧場をやっていたという。関東大震災で夫婦で家財道具を背負って逃げまどっていたとき,ちょうと休憩したところで,
「ああ,牛乳が飲みてえなあ」
と祖父がつぶやいたという笑い話が伝わっています。しかし,そんなところに牧場があったのか。
私は韓国にいたとき,韓国人から容貌が韓国人っぽいと言われ続けていましたが,慶長年間からの記録を繙いてみれば,もしかしたら慶長の役で半島から拉致されてきた人々の末裔だったりしたら面白い。
自分のご先祖にかぎらず,ルーツをたどるというのはロマンをかきたてられるものです。
日本人・日本語のルーツは?
人類・言語のルーツは?
生命のルーツは?
宇宙・物質・時空のルーツは?…
宇宙論となると,学力的に到底理解できない。少なくとも特殊相対性理論の知識が必要なのであきらめました。生命の起源も興味がある。物質がある条件のなかでアミノ酸になることはありうるらしい。しかし,それがどうして「自己複製」を始めるのか…。それも,専門的な本は手ごわいので放棄。
ある程度理解できたのは,人類のルーツ,日本人のルーツぐらい。ただ,これらに興味をもっていろいろと本を読みあさったのは,かれこれ20年ほど前。そのとき得た知識は,今となっては時代遅れのものでしょう。
このうちのいくつかについて,あらためて最新の研究などを調べてみたいなあと思っています。
20年前の知識をざっと並べると…
宇宙の起源
ビッグ・バン理論というのが主流でした。しかし,何をきっかけにビッグ・バンが起こったのかはよくわからない。ノーベル賞をもらった学者の中で,物理学者の中に「創造主としての神の存在」を否定しない人が多い,というのが印象的でした。
生命の起源
分子生物学が急速な進歩を遂げていましたね。でもDNAの起源は,当時は不明でした。今もかな?
人類の起源
人類単一起源説と複数起源説がありました。ネアンデルタール人が人類の祖先という説が否定されつつありました。
言語の起源
言語=人類という言語哲学を提唱していた丸山圭三郎さんの本をよく読みました。人類は言語をもったことで欲望をもち,本能が壊れた…というような理論。
日本語の起源
いろんな説がありましたね。南方起源,北方起源,クレオール…。ビルマあたりから稲作とともにやってきた言語,という説がいちばん納得度が高かったです。
日本人の起源
埴原教授の「二重構造理論」というのがありました。縄文人が住んでいた列島に,朝鮮半島から弥生人がやってきて,日本列島にくさびを打つように定着した…
それに刺激されて,自分のルーツはなんなのだろうと祖父母や親戚に聞いて回ったことがあります。でも,伝聞で遡れるのはせいぜい4代まで。その先のことを調べるには,お寺に行ったりけっこう面倒なので,当時高校生だった私はあきらめました。
先日のお彼岸の日,墓参りに行きました。すると兄が,図書館で借りたと言って『家系図の作り方』という本を持ってきていました。
「ちょっと住職に聞いてみようと思って」
家系図を作る気でいます。寺には過去帳といって,代々の記録が残っているはず。
「残っていることは残っていますけど…」
と住職は迷惑そう。
「このお寺,いつからあるんですか」
「慶長年間です」
(慶長の役のころということは,16世紀か)
「ただ,記録はすべて戒名ですから,どれが犬鍋さんのご先祖かは簡単にはわからないです」
「えっ,戒名…」
「ま,とりあえず調べてみます」
今は亡き祖母から聞いた話も,荒唐無稽でにわかに信じられない。私の祖父は,親戚筋から犬鍋家に養子に来たというのですが,生家は人形町(東京の真ん中)で牧場をやっていたという。関東大震災で夫婦で家財道具を背負って逃げまどっていたとき,ちょうと休憩したところで,
「ああ,牛乳が飲みてえなあ」
と祖父がつぶやいたという笑い話が伝わっています。しかし,そんなところに牧場があったのか。
私は韓国にいたとき,韓国人から容貌が韓国人っぽいと言われ続けていましたが,慶長年間からの記録を繙いてみれば,もしかしたら慶長の役で半島から拉致されてきた人々の末裔だったりしたら面白い。
自分のご先祖にかぎらず,ルーツをたどるというのはロマンをかきたてられるものです。
日本人・日本語のルーツは?
人類・言語のルーツは?
生命のルーツは?
宇宙・物質・時空のルーツは?…
宇宙論となると,学力的に到底理解できない。少なくとも特殊相対性理論の知識が必要なのであきらめました。生命の起源も興味がある。物質がある条件のなかでアミノ酸になることはありうるらしい。しかし,それがどうして「自己複製」を始めるのか…。それも,専門的な本は手ごわいので放棄。
ある程度理解できたのは,人類のルーツ,日本人のルーツぐらい。ただ,これらに興味をもっていろいろと本を読みあさったのは,かれこれ20年ほど前。そのとき得た知識は,今となっては時代遅れのものでしょう。
このうちのいくつかについて,あらためて最新の研究などを調べてみたいなあと思っています。
20年前の知識をざっと並べると…
宇宙の起源
ビッグ・バン理論というのが主流でした。しかし,何をきっかけにビッグ・バンが起こったのかはよくわからない。ノーベル賞をもらった学者の中で,物理学者の中に「創造主としての神の存在」を否定しない人が多い,というのが印象的でした。
生命の起源
分子生物学が急速な進歩を遂げていましたね。でもDNAの起源は,当時は不明でした。今もかな?
人類の起源
人類単一起源説と複数起源説がありました。ネアンデルタール人が人類の祖先という説が否定されつつありました。
言語の起源
言語=人類という言語哲学を提唱していた丸山圭三郎さんの本をよく読みました。人類は言語をもったことで欲望をもち,本能が壊れた…というような理論。
日本語の起源
いろんな説がありましたね。南方起源,北方起源,クレオール…。ビルマあたりから稲作とともにやってきた言語,という説がいちばん納得度が高かったです。
日本人の起源
埴原教授の「二重構造理論」というのがありました。縄文人が住んでいた列島に,朝鮮半島から弥生人がやってきて,日本列島にくさびを打つように定着した…
ナショグラのはすごいプロジェクトですね。
大昔の家系を調べるなら。
近年の過去帳は個人情報保護法のからみでみせてもらえない?
ちなみに私の太古のルーツはここ↓で調べてもらいました(笑)
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/genographic/project.shtml