文在寅政権下で禿が増えた？

写真：イニエスタとジダン（特に深い意味はありません）

　韓国の与党大統領候補の李在明（イ・ジェミョン）が、１月14日、自身のFacebookで、46番目の「小確幸公約」として、「脱毛治療への保険適用」を公約しました。

イ・ジェミョン小確幸公約46
＜脱毛治療、健康保険適用を拡大します。＞
「脱毛治療とは、すなわち恋愛、就職、結婚だ」
この一文には、体験していない人にはわからない切迫感がこもっています。脱毛人が経験する不安、対人忌避、関係断絶などは、生活の質と直結し、また日常的に差別的な視線とも向き合わなければならないものなので、決して個人的な問題として片付けることはできません。……

　最初は、美容のための脱毛（むだ毛除去）のことかと思いましたが、脱毛症のことでした。つまり禿（はげ）ですね。

　韓国語で禿はテモリ（대머리）と言います。ただ、テモリは差別的な語感があるので、脱毛と言い換えているのだと思われます。

「脱毛法」「脱毛剤」は美容脱毛の用語ですが、「脱毛シャンプー」は脱毛を防ぐシャンプーで、日本だったら「育毛シャンプー」でしょうか。

　上の文にある「脱毛人」は脱毛症の人、禿の人のことです。

　私は韓国には禿の人が少ないイメージを持っていたので、次期大統領がこんな公約を掲げ、それが一定の支持を受けているらしいことが意外でした。

　禿の国際統計というのは少ないのですが、かつら・増毛法企業のアデランスが10年がかりで調べていました。（リンク）



　調査方法は、肉眼による通行人観測法で、特定の地点で成人男性の通行人数および薄毛の人の数をカウントして、「薄毛率」を計算したんだそうです。

　これによると世界21カ国中、韓国は20位。「薄毛率」は22.4％で、アジアの中でも下位に位置しています。

　ただし、これは2008年の調査で男性限定。10年間で薄毛の人が急激に増えたのかもしれません。

　李在明のFacebookによれば、現在、「脱毛治療」を受けている人の半分以上が30代以下で、男女比率も同じくらいということです。

　もし、この数年間で薄毛の若者が急増したとすれば、文在寅政権下での若年失業率増加で、就職がしにくくなり、不動産価格高騰でマイホームが持ちにくくなるなど、精神的ストレスが増大して、それが「脱毛」を加速したのかもしれません。

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