スペイン便り～ワインパーティー

　いつも、スペインに一週間ほどの出張のときには、成田で３万円を両替します（スペインに来てから替えるよりずっと有利）。

　今回も同じ金額を両替したのですが、何せレートが１ユーロ１４０円。以前はだいたい１ユーロ１００円でしたから、大違いです。

　昼御飯は１０ユーロで１４００円。夜、ちゃんとしたレストランに入ると３０００円は下らない。

　出張後半になって、いっしょに行った３人の同僚も懐が寂しくなってきた。それで、

「今日の夕食は、ホテルの部屋でワインパーティーをしよう」

ということにあいなりました。

　ホテル近くのスーパーで買い出し。

　生ハム、オリーブ、イワシの缶詰、ウナギの稚魚、トルティーヤ（とうもろこしチップス）…。

　なんといってもワインが安い。ボトル１本１．５ユーロは、日本円で２００円！！

　ホテルの部屋のキッチンに備えられている食器類は、部屋ごとに種類も量も違う。私の部屋には、皿がたくさんあるわりにワイングラスが足りなかったので、別の部屋から持ってきてもらいました。

　スプーンには干からびた食べ滓がついていた。たぶん前の宿泊客が使って、適当に洗ったのでしょう。洗剤もないので、たぶん水洗い。

　まずはｍａｈｏｕマオウというスペインビールで乾杯。

　スーパーで買ったビールはあまり冷えていなかったので、残りは冷蔵庫の目盛りを最強の５にして、冷凍庫に入れました。

　そして１．５ユーロのワインを開けます。これがまた、なかなかいけます。日本の安売り屋で７００円ぐらいで売っているのよりよっぽどいい。

　結局、缶詰をつまみにして、３人でビール５缶、ワイン３本を空けてしまいました。

　翌日、冷凍庫にビールが一本残っていたのを思い出し、開けてみると…

　ビールは氷結に伴う体積増により缶が弾け、溢れ出た泡が凍結して、冷凍庫の中に美しいピラミッドを形作っていました。