犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

緊急事態宣言下の家族会議

2020-04-07 23:26:59 | 大阪暮らし
 東京、大阪などの大都市圏で新型コロナウイルスの感染者が急増し、「緊急事態宣言」が発出されるなか、依然として「感染者ゼロ」を保っているのが、東北の岩手県、山陰の鳥取県、島根県。

 いずれも過疎の県で、人口密度も低い。岩手は人口密度ランキングで46位で下から2番目。島根は43位、鳥取は37位です。

 昔読んだ本で、江戸時代の人口について書かれた本がありました。

 それによれば、江戸時代、農村は人口が過剰で、農家の三男、四男が「口減らし」で江戸や大坂に出されるが、そのような都市は人口密度が高く、疫病が流行しやすく、死亡率が高い。農村から都市に人口が流れては、死んでいく、その結果、江戸時代の日本の人口は増えもせず減りもせず停滞していた、という内容でした。

 今回のコロナ事態を見て、ちょうどそんな感じだなあと思いました。

 今、私の長女は、子どもを出産して、嫁ぎ先の岩手県で育児休暇中。孫娘は、1歳2か月です。夫の実家には、ご両親と、90歳になる祖父母も健在。

 一方、私の妻は島根の出身で、安来市には84歳のお母さんが一人暮らしです。

 東京、大阪などに緊急事態宣言が発出されたのを機に、都市を脱出して、まだ感染者の少ない田舎に行こうとする若者たちがいるそうです。自分勝手なことを言えば、孫は祖父母がいる岩手や島根には、どうか行かないでほしいと、切に思います。

 一方、私は大阪で単身赴任、妻と四女は埼玉県にいます。外出自粛要請で、帰省もままならない状況が続いています。

 茨城にいた次女夫婦は、最近、夫が転職し、いずれは九州に赴任する予定ですが、東京の本社で研修がある間、埼玉の家に居候。

 かたや三女はフィリピンで外出禁止令が出されて、ボーイフレンドと軟禁生活を送っています。

 週末、長女の発案で、ZOOMというアプリを使って、4拠点を結んだ家族ミーティングを行いました。

 長女は、育児をしながら、地域の勉強会などにせっせと通い、そこで仕入れた知識を家族に披露してくれました。

 今回の話題は「歯」。

 子どもの虫歯は、親が口移しで食べ物を与える際に、親からうつる、とか、歯周病の原因の歯垢ができるメカニズムとか。

 私は歯周病にかかっていて、最近、歯医者から奥歯3本をインプラントにすることを勧められています。

「保険がきかなくて、1本40万円、総額120万円って言われた」

「お父さん、歯を抜きたがる医者は要注意だよ」

「そうかなあ。なかなか優秀な医者みたいだけど。1人で4人ぐらいの患者を同時並行で治療するんだから」

「そんなのダメだよ。一人一人の患者をていねいに診られるわけがないじゃない。別の歯医者に行って、セカンドオピニオンを求めたほうがいいよ」


 いろいろとアドバイスをしてもらいました。

 会社の業務では、よくSkypeを使って会議をしますが、家族でネットミーティングをしたのは初めて。距離を感じずに一家団欒を楽しむことができました。

 「じゃ、次回のテーマは「お金」にしよう」

 長女は、税金とか貯蓄についての勉強会にも参加しているらしい。次回が楽しみです。
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