犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

韓国便り~風俗研究会

2009-05-06 00:11:31 | 韓国便り(帰任以後)
アガシ「いらっしゃい。毎日来るっていったのに,火水木はどこ行ってたの」

とアガシはやや不満顔。二階のソファー席に行くと高いので,一階のテーブル席につきます。

 ふとカウンターを見ると,見覚えのある後ろ姿が…。なんと初日にご一緒したT氏がいるではありませんか。

T氏「あれから毎日のように来てるんですよ。今日は会社の部下を二人連れてきました」

犬「週末は確かチリサンでは?」

T「明日の早朝出発です」

 T氏は,私のソウル単身生活時代,わが家でK氏,S氏とともにタイ料理を囲んだことがあります。

 ひとしきり再会を懐かしんだあと,それぞれの席に戻り,酒を注文。スコッチブルーの残りは月曜日に飲んでしまっていたので,少し高いがシングルモルト,グレンフィディック12年を入れます。

S「さあ,研究を始めましょうか」

K「今日のテーマは『後ろからみたチョンパジアガシのヒップ』について,にしましょう」

 チョンパジというのは直訳すると青いズボン。ブルージーンズのことです。子どものころから絵が得意だったというK氏がサラサラとジーパン女性の後ろ姿を描きます。

K「女性がジーンズをはいたところを後ろから見ると,ここに◇型の空間ができるでしょう?」

といって脚の付け根を指さす。

K「男の場合はできないんですけどね」

犬「そりゃそうでしょう」

K「女性の場合は,この穴から向こうが見えるんです」

S「うん,これは文化的問題ですね」

K「私の観察では,日本女性の場合,この穴ができない人が多い。韓国は,たいていできます」

犬「ううむ,ディープコリア研究にふさわしいテーマだ!」

(しかし,だから何なんだ?)

 3人とも,かなり酒が回ってきました。

 最近にしては珍しく,客の入りがいい。二人いるアガシは,サービングの合間合間に席に立ち寄ります。

犬「脚は韓国アガシのほうがきれいだよね」

アガシ「アニヤ,ムダリガマナヨ(いいえ,大根脚が多いわよ)」

 ムダリ(大根脚)という表現は日韓共通です。

K「日本人の大根脚は,ふくらはぎが太いですね」

S「でも韓国アガシは腰のくびれがないような…」

ア「ヤダ,こっち見ないでよ」

 アガシは腰のラインが見えないように,マタニティーのような服を着ています。「くびれ」を意味する韓国語がないらしいということがわかったことも,本日の研究成果の一つでした。

犬「そういえばあちらのT氏は,韓国風俗研究会の会長さんなんですよ」

 ディープコリア研究会と風俗研究会のジョイント研究というアイデアも浮かんだのですが,カウンターを見ると,T氏はスツールで熟睡態勢に入っていた。時間を気にしていた部下がT氏を抱えるようにして椅子から立たせる。

 寝ぼけまなこで私たちに挨拶をしにきたT氏。

T「また今度出張に来たら連絡してください」

犬「明日,チリサン,行けるんですか?」

T「行くしかないでしょう。じゃ,またお会いしましょう」

 店の閉店時間は12時。ただしお客さんがいれば多少延長する。翌日の飛行機は11時半なので,まだもう少し行けそうです。

犬「もう一軒行きましょうか」

 この提案に反対する会員はいない。アガシも行くことになりました。あと一組お客さんが残っていましたが,マスターともう一人のアガシにまかせることに。

 長い夜はまだ終わりません。

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2 コメント

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Unknown (韓国アガシの詳細体験談)
2010-02-16 00:54:53
韓国アガシ、
私も大好きで、
体験談を書いています。

良かったら遊びに来てください。
返信する
体験談 (犬鍋)
2010-02-17 02:32:00
コメントありがとうございます。
遊びに行かせていただきます。
返信する

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