LGBT理解増進法案が国会の衆議院内閣委員会で可決されました。
自民党の法案で、「性自認」と表現するか、「性同一性」にするかで議論があり、結局英語をそのままカタカナ表記して、「ジェンダー アイデンティティ」とすることにしたそうです。
これを報道した韓国の記事は、LGBTのあとにカッコつきで(レズビアン、ゲイ、両性愛者、性転換者)としています。T(トランスジェンダー)を「性転換者」とするのは不適切な気がしますが。
性的少数者、性自認、性同一性は、そのまま漢字を韓国語読みして使っていますが、「性自認、性同一性」は、韓国語では一般的に「性正体性」(性別正体性)と言われます。
「正体性」というのは、アイデンティティに対する韓国語の翻訳語です。
正体性(チョンチェソン=アイデンティティー)
韓国では、性的少数者に対する差別が激しく、性転換手術を受けたために除隊させられ、自殺したケースもありました。
韓国のトランスジェンダーの「極端な選択」
韓国にはクリスチャンが多いですが、教会も同性愛や性的少数者に批判的であることも、性的少数者に理解が進まない一因です。
韓国で同様の法律が成立するのは、当分先になりそうです。
正体性と似た言葉で「正統性」も韓国人は好きですね。民主化運動出身じゃない政治家は、「正統性がない」なんて。