犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

福岡出張

2015-03-22 23:48:04 | 食べる

 初めて福岡に出張しました。

 昼前に福岡空港に着き、早めの昼御飯。鉄道を乗り継いで、目的地に向かいます。あいにくの雨なので、最寄り駅からタクシーに乗ることに。田舎の駅とて、タクシー乗り場はない。公衆電話のわきにタクシー会社の電話番号が貼ってあります。二つのうちの一つが、猫川タクシー(仮名)。

(!!!)

 実は、私の妻がOL時代の親友が、社内結婚した相手が猫川さん。猫川さんはしばらくして退職し、故郷の福岡に戻って、父親が経営していたタクシー会社を継ぐことになったのです。猫川夫婦は、私が韓国駐在中に遊びに来て、ソウルでいっしょに焼き肉を食った思い出もあります。

「こっちの猫川タクシーのほうにしましょう」

 同僚に促し、猫川のほうにかけてみたところ、車は出払っていて、配車まで20分以上かかると言われました。もう一つのほうが、10分で来るというので、残念ながら猫川タクシーには乗りそびれました。

 仕事が終わって、帰路のタクシー運転手さんに、博多のおいしい所を聞きました。

「博多だったら、やっぱり魚かラーメンでしょうね。でも、ラーメンはそれぞれ好みが違うから、私はあまりすすめたくありません」

「じゃ、魚のほうをお願いします」


 港のそばにある、大衆的な刺身の店を紹介してもらいました。

 新鮮な刺身に、おでんや焼き物なども出す定食屋風飲み屋。魚市場関係者が通っているようです。壁には、芸能人など、有名人が訪れたときに書いた色紙がたくさん貼ってあるので、テレビなどでもよく紹介されている店なのかもしれません。

 刺身の盛り合わせに、焼き魚、おでんなどを頼み、飲み物はビールから日本酒へ。けっこう飲んだつもりでしたが、割り勘すれば2000円ちょっと。雰囲気だけでなく、値段も大衆的でした。

「この近くに長浜ラーメンの屋台があるはずですよ」

 グーグルマップを見ていた同僚の言葉を信じて歩いていくと、ありました、長浜ラーメン街が。

 店舗あり、屋台あり、たいていは「元祖、長浜ラーメン」という幟が立てられています。

「お腹いっぱいで、ちょっと入らないなあ」

 結局、長浜ラーメンにありついたのは、翌日の昼、博多駅の地下街でした。

 最近は東京でも九州の油ぎらぎらの豚骨ラーメンの店が増えていますが、本場で食べる豚骨は、意外とあっさりしていて、おいしくいただきました。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 最後の授業 | トップ | 鼠と猫 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

食べる」カテゴリの最新記事