半年ぶりのLINE飲み会

　帰省した時に、韓国食材店でサムジャン（焼肉用の薬味入り味噌）を買ってきていたので、大阪の自宅でサムギョプサルを食べました。酒はもちろんチャミスル（韓国焼酎）。

　すると、虫の知らせか、夜、仙台に住む、韓国駐在時代の知り合いから、「いっぱいやりませんか？」というLINEが入りました。

　もう一人も呼び出して、急遽LINE飲み会と相成りました。同じメンバーでは、５月以来、約半年ぶりです。

　すでにサムギョプサル＆チャミスルはなくなっていたので、その日スーパーで買ったブルーチーズで、コンビニで買った安い赤ワインを飲むことに。

犬「あれ、どうしたの？」

　画像がつながったとき、びっくりしました。東京のKさんが、もじゃもじゃのあごひげをたくわえていたのです。

S「伊藤博文みたいだね！」

K「コロナひげですね。こんなときじゃないとできないかと思って」

犬「コロナはどう？」

S「ぜんぜん関係ないです。私の現場は外ですから」

K「でも、東北の中では、宮城県は多いほうでしょう」

S「ときどき東京のやつらがウイルスを持ち込んで、飲み屋でクラスターが起きてますね」

K「東京のやつらw」

　東京や大阪の人々は、地方では毛嫌いされているようです。私からは、フィリピンから最近帰った娘のことなどを近況報告。

犬「コロナでマニラがロックダウンしてて、婚姻届けが出せないまま帰ってきちゃったんですよ、１２月が出産予定なのに…」

K「日本で婚姻届け出せばいいんじゃないんですか」

犬「それには本人が日本に来ないといけないんだけど、ビザが下りなくて」

S「ビザか…。技能実習生たちも困ってるみたいですね」

犬「短期滞在ビザで日本に呼んで、婚姻届け出して、在留資格を配偶者に切り替えようと思っているんだけど…」

K「面倒くさそうですね」

犬「結婚ビザ取るには、結婚後の収入見込みがないといけないんだけど、娘もすぐには働けないしね。婚約者のほうが、どこかの会社に就職の内定もらっていると有利みたい」

S「仙台に来たらどうですか。仕事はいくらでもあるし、アパートの家賃は安いし」

犬「就職先、ありますかねえ」

S「知り合いに聞いてみましょう。その婚約者、仙台に連れてきてください。おれが説教してやります。子どもが生まれるんだから、死に物狂いで働けって」

　だんだん酔いが回ってきたようです。

K「今度、リアル飲み会したいですね」

S「韓国に行くのは難しいけど、仙台か東京で」

K「お正月休みなんかどうですか」

犬「でも、うちは孫が３人生まれる予定だから、それどころじゃないかも」

K S「３人！」

犬「いちばん早いのは１１月、ほかの二人は年末」

K「それは大変だ」

（このあとの記憶はほどんどなし）

　翌日、早速、Sさんが知り合いの社労士さんに外国人の就職について聞いてくれ、いろいろな情報を教えてもらいました。やはり、持つべきものは友だちです。