帰省先の埼玉から大阪に戻る途中、池袋の韓国カウンターバーに寄りました。最後に行ってから、1年近く経っています。
「オレガンマニムニダ。サライッソッソヨ?」
(ひさしぶり。生きてた?)
「ネー、オットッケヘソ サライッソッソヨ」
(はい、何とか生きてました)
「コロナでお客さん、少ないでしょう?」
「ええ、この店始めて12年になるんですけど、こんなの初めてです」
彼女は、20代前半で来日、韓国パブのホステスとしてそれなりに成功し、貯めたお金でこのカウンターバーを開業。2008年にいきなりリーマンショックに見舞われましたが、今回はそれよりもひどいとのこと。
「韓国のアガシは二人とも帰国しちゃって、今は私と中国人のアガシでやってます。でも、彼女が来るのは8時過ぎ」
「赤字続き?」
「赤字にはなってないけど、政府からもらった給付金をすこしずつ崩して、生活費に充ててます。あれがなかったら、続けられなかった」
こういう零細な店では、給付金がおおいに役立っているようです。
「スナックは大打撃だよね」
「でも、うちは若いお客さん、少ないので、助かってます。感染源は若者たちって聞きますから」
「早く収まるといいね」
「ほんとうに。私も今年38歳だし、40過ぎたらこの商売やっていけないと思うから、そろそろ潮時かもしれません」
「韓国に帰るの?」
「それも考えてます。大邱に帰って、ゆっくり休みたいです。両親も帰ってこいって言ってるし」
ホステス時代は家族に送金をしていましたが、独立してからは自分の生活で精いっぱいで、送金どころではなかったそう。
「これから大阪に帰るから、今日はこの辺で。次いつ来られるかわからないけど、頑張ってね」
「はい、頑張ります」
数日後、大阪で久しぶりに出勤した帰りに、馴染みのタイレストランに行ってみました。
ここも、コロナ禍が始まってから、足が遠のいていました。
タイ人のママさんは、日本人と結婚して子供がいますが、その後離婚して、最初はタイバー、数年前にレストランに衣替えしました。
「犬鍋さん、この店、今月で終わりよ」
「え! そうなんだ」
見ると、壁には「フェアウェルパーティー」のお知らせが貼りだされていました。
前回来たとき、もう続けられないというようなことを漏らしていました。
「タイ式マッサージの店になるから、よろしくね」
タイ式マッサージ…。レストランよりもっと厳しいんじゃないかと思いましたが、口にはだしませんでした。
コロナ禍は、いろいろなところで人生設計の見直しを迫っているようです。
「オレガンマニムニダ。サライッソッソヨ?」
(ひさしぶり。生きてた?)
「ネー、オットッケヘソ サライッソッソヨ」
(はい、何とか生きてました)
「コロナでお客さん、少ないでしょう?」
「ええ、この店始めて12年になるんですけど、こんなの初めてです」
彼女は、20代前半で来日、韓国パブのホステスとしてそれなりに成功し、貯めたお金でこのカウンターバーを開業。2008年にいきなりリーマンショックに見舞われましたが、今回はそれよりもひどいとのこと。
「韓国のアガシは二人とも帰国しちゃって、今は私と中国人のアガシでやってます。でも、彼女が来るのは8時過ぎ」
「赤字続き?」
「赤字にはなってないけど、政府からもらった給付金をすこしずつ崩して、生活費に充ててます。あれがなかったら、続けられなかった」
こういう零細な店では、給付金がおおいに役立っているようです。
「スナックは大打撃だよね」
「でも、うちは若いお客さん、少ないので、助かってます。感染源は若者たちって聞きますから」
「早く収まるといいね」
「ほんとうに。私も今年38歳だし、40過ぎたらこの商売やっていけないと思うから、そろそろ潮時かもしれません」
「韓国に帰るの?」
「それも考えてます。大邱に帰って、ゆっくり休みたいです。両親も帰ってこいって言ってるし」
ホステス時代は家族に送金をしていましたが、独立してからは自分の生活で精いっぱいで、送金どころではなかったそう。
「これから大阪に帰るから、今日はこの辺で。次いつ来られるかわからないけど、頑張ってね」
「はい、頑張ります」
数日後、大阪で久しぶりに出勤した帰りに、馴染みのタイレストランに行ってみました。
ここも、コロナ禍が始まってから、足が遠のいていました。
タイ人のママさんは、日本人と結婚して子供がいますが、その後離婚して、最初はタイバー、数年前にレストランに衣替えしました。
「犬鍋さん、この店、今月で終わりよ」
「え! そうなんだ」
見ると、壁には「フェアウェルパーティー」のお知らせが貼りだされていました。
前回来たとき、もう続けられないというようなことを漏らしていました。
「タイ式マッサージの店になるから、よろしくね」
タイ式マッサージ…。レストランよりもっと厳しいんじゃないかと思いましたが、口にはだしませんでした。
コロナ禍は、いろいろなところで人生設計の見直しを迫っているようです。
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