犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

モンゴル料理

2008-10-31 00:04:07 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)
 1週間ほどまえ,モンゴル料理を食べました。

 池袋北口から北へ10分弱。繁華街が途切れ,住宅街に入るあたりにあります。本当は閉店間近のタイ料理に行きたかったのですが,私を除く3人(全員中国人)の希望で,羊肉を食べることに。

 行ってみると,よくあるジンギスカン屋さんではなく,本格的なモンゴル料理。

モンゴル行宮(あんぐう)料理,故郷(ノタガ)

という不思議な読み方のお店です。

 店に一歩踏み込んだ途端,においが鼻をつきます。羊のにおいですね。

 料理はほとんど肉料理。それも羊一色です。

 餃子,肉餅,鍋,焼きもの…。

 まずは羊の水餃子と蒸し餃子を頼みます。若いお兄さんが一人でやっているのですが,日本語と中国語が堪能。モンゴル本国ではなく,内蒙古出身のようです。

 餃子は手作りで,注文があってから皮をこね始めます。

 内装もさまざまなモンゴルの装飾がいっぱいで,壁に掛けられた写真を見ると,若き日の白鵬の姿が。

「やっぱり餃子は黒酢じゃないとね」と,中国人。

 私は,黒酢は塩気が足りないのであまり好きではないのですが,みなに倣って,テーブルの上にあった黒い液体を皿に注ぐ。

「あれ,この黒酢,けっこう塩味が効いてておいしいね」

「…犬鍋さん,これ醤油ですよ」

 黒酢を求めて厨房に行った中国人,なにやら料理人と話し込んでいる。

「黒酢,あるにはあるんだけど,3年前に賞味期限切れてるって」

「餃子に黒酢」というのは,モンゴルの食べ方ではないようです。

 続いて肉料理。鍋もおいしそうでしたが,羊の骨つき肉塩ゆでを頼みました。

 そして酒。

牛乳酒

 馬乳酒というのは聞いたことがあるけれど,牛乳酒というのは初めて。16度,25度,36度,45度とありましたが,度数と値段を検討の結果,25度でいくことに。

 白濁しているかと思ったら,ほとんど透明。原料は牛乳と書いてありますが,本当に牛乳からこんなに強い酒ができるだろうか。

 モンゴル風のお猪口に注いで飲んでみると,ややミルキーな香りのある,おいしいお酒でした。

 骨つき肉を豪快にかじりながら,25度の牛乳酒をストレートであおる。

 幸せな気分です。

 ヤクの乳のお酒というのもグラスで頼んでみましたが,これは失敗。ブルーチーズが腐ったような異臭がしました。

 もともとチーズは革の袋に入れた乳が移動中の振動で発酵したもの,というのをどこかで読んだ記憶があります。

 店は空いていて,我々の帰りがけに日本人が2人入ってきただけ。不景気のおり,タワンドーンの二の舞にならないことを切に祈ります。

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