床屋談議、韓国の話に花が咲く

　近所の床屋さんで、ご主人とその奥さんと、思いがけず韓国の話で盛り上がりました。コロナ、韓国料理、整形手術…。

犬鍋「やっと終わったみたいですね、コロナ」

ご主人「そうだといいですけど」

犬「影響ありましたか」

主「やっぱりありましたよ。ワクチンが済まないうちは行くのが恐かった、というお客さんがいましたから」

犬「なるほど」

主「お金、出るんですかね」

犬「子どものいる家庭だけでしょう」

主「いや、個人事業主にも出るとかいう話があるんですよ」

犬「協力金ですか？　飲食店だけじゃないのかな」

主「今度は全業種らしいから、少し期待してるんです。飲食店はいいですよね、協力金もらって」

犬「人を雇ってない店はむしろ儲かったでしょうね」

主「ご夫婦だけでやってる飲み屋さんなんか、『ご褒美をもらったようなもんだ』って喜んでました。『長く続けているとこんないいこともある』って」

　そこへ、床を掃いていた奥さんが話に入ってきました。

奥「日本はいいけど、韓国はまだ大変なんですってね」

犬「感染者数が過去最多を更新、とか言ってますね」

奥「どうしてなんでしょうね。日本と韓国は似ていると思うけど、日本だけが収まっちゃって」

犬「不思議ですね。でも、韓国はワクチンの打ち方がちょっとおかしかったらしいです。ワクチンが足りないときに、ほんとは3週間間隔で打たないといけないのに６週間にしたり、１回目と２回目で違うワクチンを打ったり…」

主「そのへんは日本はきちんと守るからね」

　奥さんは、なんか韓国に興味を持っている様子です。

犬「実は私、韓国に10年以上住んでたことがあるんです」

主・奥「へえ、そうなんですか！」

主「食べ物はどうですか」

犬「おいしいですよ。私は韓国料理が大好きなんです。でも、唐辛子・ニンニク・ごま油のどれか一つでも苦手な人は、きついかも。たいていの食べ物に入ってますから」（①、②、③）

主「ぼくは大丈夫だ。全部好きです」

犬「韓国に行かれたことは？」

主「ないです。でもこっちは行ってますよ」と奥さんを指す。

奥「ハハハ。一時韓流ドラマにはまっちゃって」

主「冬のソナタのころね。ロケ地に行くツアーがあって」

奥「一人で行ったんです」

犬「そのころなら、ちょうど私も韓国にいました」

奥「どうですか、韓国。日本人だといろいろ言ってきたりするでしょう」

犬「いや、個人的につきあうぶんには問題ないですよ。いい人が多いです。でもテレビ局のマイクを向けられたりすると、突然愛国者になっちゃうんです」

奥「そうですか。でも、最近もなんかもめてますよね。竹島に誰か行ったんでしょう？」

犬「ああ、警察庁の長官ですね」

奥「あと慰安婦問題とか…」

主「おい、そのぐらいにしときなよ」

　話題が微妙な方向に行きそうだったので、ご主人が制止します。奥さんはしばらく床の掃除に戻りましたが、まだ話し足りないらしく、１～２分で戻ってきます。店の客が私だけだったこともあるのでしょう。

奥「韓国の人って、みんな整形してるんですか」

犬「整形ですか…」

（しばし頭の中を整形ネタで検索します）

犬「日本人より多いでしょうね。日本人も韓国の整形ツアーに参加する人がいますよ」（リンク）

奥「へえ、そんなツアーがあるんですか。うまいんでしょうね。安いのかな」

犬「よく知らないけど、整形にもいろいろありますから。あご削ったりすると高いでしょう」（リンク）

主「あごを削るんですか？」

犬「韓国人って、えらの張っている人が多いでしょう？」

主「まぶたとか鼻はわかるけど、あごとなると大工事だね」

奥「韓国の人はそれだけ美にこだわるのね」

犬「ミス韓国の審査員には整形外科医も入るそうですよ。手術の出来栄えを評価するために」（リンク）

主・奥「ハハハ」

犬「あと、お見合いの前に娘が整形して、お母さんが不細工だと整形がバレちゃうから、お母さんのほうも同じような顔に整形するとかいう話を聞いたことがあります」（リンク）

主・奥「ハハハハハ」

主「韓国の話をしてるうちに、頭のほう、終わっちゃいました」

　お金を払って別れ際、

奥「また今度いろんな面白い話を聞かせてくださいね」

犬「はい、喜んで」

　私のほうも楽しかったので、散髪の頻度を高めようかと思っています。