写真:ジェームス・カーチス・ヘボンさん
ヘボン式ローマ字のヘボンは、人名に由来します。
ジェームス・カーチス・ヘボンというアメリカ人の名前です。
「ヘボン」という名前、珍しいなあ、と思って英語のつづりを見ると、
James Curtis Hepburn
Hepburnは、女優のオードリー・ヘップバーンの姓と同じ。
「ローマの休日」などに出ていた往年の名女優ですね。
ヘボンさんは、Hepburnのカタカナ表記として、「ヘボン」がよいと判断して、みずからそのように書き記していたそうです。
ハンバーガーのマクドナルド/McDonald's は、音節(シラブル)で区切ると、
Mc・Don・ald's となって、3音節。
カタカナでマクドナルドと表記すると、マ・ク・ド・ナ・ル・ドで6拍(モーラ)になります。
アメリカ人は、「マクドナルド」のカタカナ音が、 McDonald'sからかけ離れていると感じるようです。
同様に、Hepburnを音節で区切るとHep・burnで、2音節。
カタカナのヘップバーンは、ヘ・ッ・プ・バ・ー・ンで6拍。
ヘボンのほうは、ヘ・ボ・ンで3拍。
ヘボンさんは、「ヘップバーン」より「ヘボン」のほうが、原音/hé(p)bɚ(ː)n/に近いと感じたのでしょう。
ヘボンさんは、もともと医師で、米国長老派教会の牧師でもありました。
幕末に来日し、横浜で医者をしながら、聖書の日本語訳をしたそうです。
1867年には、日本初の和英辞典である『和英語林集成』を編纂。そこでラテンアルファベット(ローマ字)を使って日本語を書き表したものが、後に「ヘボン式ローマ字」の名で知られるようになったということです。
訓令式(学校教育などで採用)とヘボン式を比べると、以下のような違いがあります。
し(shi/si)/じ(ji/zi)
ち(chi/ti)/ぢ(ji/di)
つ(tsu/tu)/づ(zu/du)
ふ(fu/hu)
しゃ(sha/sya)/しゅ(shu/syu)/しょ(sho/syo)
じゃ(ja/zya)/じゅ(ju/zyu)/じょ(jo/zyo)
そのほか、撥音(ん)は訓令式では常にnで表記するが、ヘボン式では後ろにp, b, mが続くときにはnの代わりにmで表記するという違いがあります。
新橋(Shimbashi/Sinbasi)
ローマ字は、外国人用の地名・人名表記に使われますが、実は日本人にとってもよく使われているのではないでしょうか。
それは、ワープロ/パソコンの日本語のキーボード入力で、ローマ字・かな変換を使う人が多いからです。
最近のスマホ入力では、かなの直接入力がふえているかもしれませんが。
ヘボン式ローマ字のヘボンは、人名に由来します。
ジェームス・カーチス・ヘボンというアメリカ人の名前です。
「ヘボン」という名前、珍しいなあ、と思って英語のつづりを見ると、
James Curtis Hepburn
Hepburnは、女優のオードリー・ヘップバーンの姓と同じ。
「ローマの休日」などに出ていた往年の名女優ですね。
ヘボンさんは、Hepburnのカタカナ表記として、「ヘボン」がよいと判断して、みずからそのように書き記していたそうです。
ハンバーガーのマクドナルド/McDonald's は、音節(シラブル)で区切ると、
Mc・Don・ald's となって、3音節。
カタカナでマクドナルドと表記すると、マ・ク・ド・ナ・ル・ドで6拍(モーラ)になります。
アメリカ人は、「マクドナルド」のカタカナ音が、 McDonald'sからかけ離れていると感じるようです。
同様に、Hepburnを音節で区切るとHep・burnで、2音節。
カタカナのヘップバーンは、ヘ・ッ・プ・バ・ー・ンで6拍。
ヘボンのほうは、ヘ・ボ・ンで3拍。
ヘボンさんは、「ヘップバーン」より「ヘボン」のほうが、原音/hé(p)bɚ(ː)n/に近いと感じたのでしょう。
ヘボンさんは、もともと医師で、米国長老派教会の牧師でもありました。
幕末に来日し、横浜で医者をしながら、聖書の日本語訳をしたそうです。
1867年には、日本初の和英辞典である『和英語林集成』を編纂。そこでラテンアルファベット(ローマ字)を使って日本語を書き表したものが、後に「ヘボン式ローマ字」の名で知られるようになったということです。
訓令式(学校教育などで採用)とヘボン式を比べると、以下のような違いがあります。
し(shi/si)/じ(ji/zi)
ち(chi/ti)/ぢ(ji/di)
つ(tsu/tu)/づ(zu/du)
ふ(fu/hu)
しゃ(sha/sya)/しゅ(shu/syu)/しょ(sho/syo)
じゃ(ja/zya)/じゅ(ju/zyu)/じょ(jo/zyo)
そのほか、撥音(ん)は訓令式では常にnで表記するが、ヘボン式では後ろにp, b, mが続くときにはnの代わりにmで表記するという違いがあります。
新橋(Shimbashi/Sinbasi)
ローマ字は、外国人用の地名・人名表記に使われますが、実は日本人にとってもよく使われているのではないでしょうか。
それは、ワープロ/パソコンの日本語のキーボード入力で、ローマ字・かな変換を使う人が多いからです。
最近のスマホ入力では、かなの直接入力がふえているかもしれませんが。
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