コトバヲツグムモノ

「口を噤む」のか「言葉を紡ぐ」のか…さてどちらの転がっていくのか、リスタートしてみましょう。

真カ研ホームページ完成 ~実はこだわる人なんです~

2009-03-16 23:52:38 | 日常雑感

今年はじめの真宗カウンセリング研究会の年間計画を検討する会議で、私がホームページ作成を担当することになりました。
一口にホームページと言っても、その用途も様々ですし、その作られ方も様々あります。
さらには、そういうことを専門職にしている「Webデザイナー」という仕事もあったりします。
日々進化するネットの世界ですし、閲覧方法もパソコンから携帯からいろいろあるので、常に最新の情報を得て、最新の機能を駆使するページ作りをするには、常に勉強し続けないと駄目でしょうね。

そういう状況の中で、私が請け負うのはどういうものか…
内容に関しては、決まっている情報を提供するというものですから、問題ありません。
「どういう見せ方をするか」というところが、問題になってきますね。
そういうときに、私にはひとつのこだわりがあります。


私がホームページ作りを始めたのは、1999年9月ですから(メインページに記録されています)今年の秋で10年ですか。
最初は知人のページにお邪魔して、掲示板を利用していろんな人とやり取りをしていたのですが「主張があるなら自分のページを持てばいい」というアドバイスを受け、華光会で聴聞していることを、自分なりの言葉で伝えていきたいという思いがありました。
その頃によくやり取りしていた方のホームページを参考にしていたのですが、その方のポリシーに共感しました。

作り方によっては、閲覧できる環境と出来ない環境を作ってしまう…つまり、(意識せずとも)差別化してしまう恐れがあるということ。

それは、簡単にホームページを作成できるけど、”正しく”作らないと、問題がおきるというものでした。

これは、そういうことを意識した方のページに書いてある文章です
「視覚障害者であっても音声読み上げブラウザを使って、ホームページを『聴く』ことができるように作らなければなりませんし、 色覚障害を持つ方や、白内障の方でも容易に識別できる色使いを心がける必要があるのです。

  もうWebページは格好良ければいいという時代ではないのです。私たちは、使いやすさとデザイン性の両立をご提案いたします。」

これは逆に言うと「音声読み上げブラウザで聴くことが出来ない」「白内障の方には容易に識別できない色使い」のホームページがあるということです。

たとえば、何かを伝えたいときに、まず「タイトル」があり「大見出し」があり「小見出し」があり「本文」があるのですが、それぞれ正しいホームページに向けての決まりがあります。
しかし、目立たせるために、大きな文字の後に小さな文字や中くらいの文字を表現することでその順番が崩れてしまうものがあります。
本来「見出し」の意味で決められている文字の使い方を、部分的な強調のために中途半端な位置で使ってしまう…こういうものが「音声読み上げブラウザ」で正しく表現されることを妨げています。
また、本文の途中で太字強調したり、色を変えたりするのもそれなりのルールがあるのですが、市販の簡単にホームページを作成できるソフトでは、そのルールを無視して作ってしまいます。

他にもいろいろな事例があるのですが、そういう「正しくない使われ方」をチェックしてくれるページがあります。
Another HTML-lint gateway

私はページを作った後、このページでチェックして問題があれば修正するようにしています。

ためしに、よくご覧になるページのアドレスをコピーして、URLのところにチェックを入れて、アドレスを貼り付けて「チェック」ボタンを押してみてください。

広告の入っているページや、横や上にリストや見出しをつけているページなど、問題がいっぱい出てきて場合によっては「マイナス点」がつくかもしれません。
(ちなみにこのブログは-698点です…)
まぁ、ブログや掲示板のような便利な道具はほとんど駄目でしょうね。
そういう表示以外のプログラムを多数使っていますから。
でも、これはこれで利便性を重視している目的がありますから。

ややこしい話になりましたが、今回作った「真宗カウンセリング」のページは、情報を発信することを中心にしていますので、必要なテキスト情報以外は極力省き、シンプルなものにしています。
多少の表現手法もCSS(カスケード・スタイル・シート)を利用することで、読まれるべき本文にはできるだけタグ情報が入らないようにしています。

こういう作り方をすると、そのまま携帯でも閲覧できるところが便利ですね。

少し勉強すれば、イラストの表現や、音・動きを駆使したり、デザインに凝ったものもCSSを利用して作成できるようです。

おそらく99%以上のネット利用者が、こういうこだわりがなくとも普通に閲覧できるブラウザーを使用していると思いますが、ちょっとした工夫、ちょっとした妥協で、残りの1%の人にも伝えることが出来るのならば、無理に多くの情報を詰め込んだり、派手にしなくてもいいんじゃないかな…というのが私のこだわりです。

もちろん、その目的によってはより好印象で見てもらえたり、便利な使われ方をするページ作りも、時代の流れに合っているでしょうし、それを否定するつもりはありません。
物を売るページを作るにはカートなどの便利なプログラムを外せないでしょうし、フレームを駆使して多くの情報を得やすくする作り方もあれば、とにかく検索エンジンにひっかかって多くの人の目に触れやすい作りかたもあります。
ただ、私が作るものは、10年前に「そうなんだ」と気づかされたことを、「知らなかった」「別にいいじゃん」とするのではなく、こだわっていきたいなと。

もちろん、私の個人ページもそのこだわりで作っています。

「真宗カウンセリング」のなかに「尊重」ということがあるかぎり、99%の人だけでなく1%の環境の人も大事に出来たらなと…。

もし、興味があるようでしたらこういうページがあります。

みんなのウェブ

ウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン 翻訳

ということで、こういうこだわりでもって作られた「真宗カウンセリング研究会」のホームページもぜひご覧ください。

真宗カウンセリング研究会