コトバヲツグムモノ

「口を噤む」のか「言葉を紡ぐ」のか…さてどちらの転がっていくのか、リスタートしてみましょう。

京都支部学習会 9月

2010-09-28 15:53:39 | 「聞き方・伝え方」学習会
相変わらず「やることがいろいろある」を理由にブログの更新をサボりぎみ。
この2週間だけでも、日曜礼拝、真カ研月例会、娘の学校の学園祭、京都支部学習会、PTA会議など、ブログの記事にしたい話題は山積みなのに…

で、ちょっと時間の余裕があるときに少しでもとっかかろうと思うんだけど、さてどれから手をつけるか。


ということで、今日は学習会の記録として。

8月に一度お休みした「聞き方・伝え方」の学習会。
今月は祝日に会場の空きがあったんで23日の祝日に開催。
参加はレギュラー4名に、久々参加の(とはいえ他の機会にしょっちゅう会ってるんで会うのは久々じゃない)1名。
まずはいつものように2分間の静かな時間を設けて、今の気持ちの分かち合い。
つい数日前の「聞法旅行」の話題があったり、日常のコミュニケーションでの問題表明があったりと、じっくり話を聞いていきたい話題には事欠かない感じ。

そのことも心にとどめて、迷いもあったけどちょっと試してみたかったセッションをしてみる。

それをしてみようと思ったのは、先日の「日曜礼拝」のときに「ほとけさまと聞いて、思いつくことを何でも言ってみてね」と投げかけたときに、子どもらからなかなか反応がなかったことから。
「思いつくこと」と言われてもなかなか難しいかもしれないので、お仏壇のほとけさまを見て「何でも言ってね」と問い直してもなかなか反応なし。
結局、M先生が口火を切ってくれて、大人の方がいくつか話してくださった後にやっと子どもから反応がちらほら。

で、みたままのことを言葉にするのも難しいのかな?ってことを考えて試してみたくなったワーク。

方法は、あるもの(絵でも花でも)をみんなで眺めて、見えることを見えるままに言葉にしてみようというもの。
今回はとっさの思いつきでもあったので、何も題材を用意してないから、会場の部屋のお仏壇の前にみんなで集まって、お仏壇を見ながら「見えるものを言葉にしてみてください」と。
ただし、そこに感想は交えず、見えている事実だけを言葉にすることを意識しましょう、と。
これは、以前参加した「心の天気」のワークのときに、皆が書いた「心の天気」の絵を、「見えるものを見えるままに伝える」というセッションを参考にさせていただいた。

やってみると、皆さん結構難しいらしく、一生懸命「形容詞」を駆使して表現しようとされる。
たとえば「きれいな黄色い花がある」という具合。
「黄色」というのは共通認識(まぁ、厳密には色も人によって取りかたに幅はあるけど)だけど、それを「きれい」と表現するのはその人の「感じ方」になる。

もしかしたら、私はその黄色い花を「きれい」だと思えないかもしれない。
でも伝える側の「きれい」と「黄色い花」という伝えたい「事実」があるのだから、こちらの感じとは別にそのことを受け止めることは大事だ。
だからこそ、「共有できる事実」と、「感じている事実」があることを意識しておくことが大事なんじゃないかなと。

「見たまま」のあとに、一度「今度は感じることを言葉に」というセッションをはさんで、ちょっと「見たまま」と「感じていること」の違いを話して、もう一度「見たまま」を言葉にしてもらった。

その後、いつもより時間をかけてじっくりと分かち合い。
この学習会を始めてから「自分の・相手の感情の言葉をしっかりと受け止める」ことを大事にしてきたけど、自分を内省しながらや、人の話を聞きながら「自分の感情の言葉と事実」を分けて意識するのは結構経験が必要な気がする。
難しいけれど、ここが意識できれば、常に100%の意識を集中しなくても、「事実を事実として」受け止めながら、そこに起こってくる「感情」がでてきたときにスウッと入り込んでいける。

このことはカウンセリングの視点から行くと、相手の状況や境遇にこちらの感情が刺激されて「共感した気になる」「判った気になる」ということを避けることに関連してくると思う。(このことはいずれ「共感」という話題で記事にしたい)
また、仏法の視点から行くと、仏願や法語に自分の感情やつもりを交えずに、「知らされる事実」(機の真実・法の真実)をしっかりと聞かせていただくことにつながる。


そう、よほどのことがない限り、聞こえる(見える)事柄に対して、思い込みや想像を働かせて、刺激された感情を交えて、総合的に判断してしまいがち…というか、そうせざるをえないのがこの私なのだから。

そこにいる相手を、そこに居るままに受け止めること…
このことは、先日の月例会での「肯定的配慮」につながるんで、その記事はまた別に。


ちょっと記事にするには言葉足らずなきがするけど、躊躇してるとますますアップできないんでね。

来月は17日の日曜日に行います。

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