研究しているテーマが「人」なので、リクルートワークス研究所の大久保氏の著作は読むようにしている。
昨日読んだ本は、一風変わっている本で「30代未婚男」という本だ。
この本によれば、20代前半では「できちゃた婚」が63.3%、20代後半でも22.9%とされている。
「やまとなでしこ」なんて言葉は、過去の遺物か・・・
結婚、妊娠と順序は逆となってしまっているが、そのおかげで、結婚を決断する男女が増えているそうな・・・
なかなか結婚するきっかけがつかめないのも未婚男が増える原因のひとつでもある。
しかし、それ以前に30代男の3人に2人が彼女がいないという数字も挙げられている。なかなか出会いがないのだ。夜遅くまで働き、男ばかりの職場だと、恋愛チャンスが失われるのも当然である。
私も独身時代は数回程度しか合コンに行かなかった。マージャンか、遺跡めぐりか、カラオケか、あとは、同年代の支店の若手で遊びに行っていたくらいじゃないか。
あるいは、独身寮で静かに本を読んでいるのが定番であった。
そのままの生活をしていれば、私も、当然のごとく、30代未婚男になっていただろう。
この本にもあるように、人生長いこと生きていれば、出会いのひとつやふたつもある。ただ、それを結婚にまで結び付けられるかどうかということであろう。「もっといい人が現れるのではないか?」「この人で本当にいいのか?」「今じゃなくてもいいだろう?」なんて思っているうちに、婚期を逃してしまう。
私は、何の疑いもなく、あっさりと結婚してしまったので、婚期を逃さずにすんだ。色々と思い悩んでも仕方がない。結婚とは過去を振り返らず、未来を伴に切り開いていくものだと思っている。
だから、伴侶として「悪」でなければ、人生いかようにも進んでいけるのだ。自分の運を信じて、結婚に踏み切ったが、それは、人生最大の選択であり、最良の決断であった。
あの時、判断を誤れば、きっと、私も30代未婚男となっていたであろう。