胡弓は、本当に多彩な音色を奏でます。 私が聴き入ったのは、その哀調です。 ジプシー音楽に繋がるものを感じました。 『胡』 という語は中国の異民族を意味します。 騎馬民族も含むのでしょう。 それなら、中国とヨーロッパなど広い範囲で相互に影響し合っている楽器なのでしょうか。
人気blogランキングへ ← クリックを御願いします!
胡弓の音色を聴いて、ヤーノシュ・シュタルケルさんのチェロ演奏を連想しました。
シュタルケルさんはハンガリー出身のチェロ奏者です。 20年くらい前の日本公演では、バルトークの 『ハンガリー狂詩曲第1番』、『ルーマニア舞曲集』 やコダーイの 『チェロソナタ ヘ短調』 などの民族音楽を演奏しました。
当時のFM放送をたまたま録音したので、繰り返し聴いてきました。 今も、久々に取り出した古いテープから流れる演奏が室内に満ちています。
バルトークの曲などが、いわゆるジプシー音楽と言うのかどうか。 浅学な私には判りません。 ただ、ひたすら哀しさに溢れています。 シュタルケルさんのチェロが奏でるのは、泣きたくなるような哀しさです。 胡弓の音色が久し振りにシュタルケルさんを思い出させてくれました、
胡弓とチェロなどの西洋楽器や音楽性の相関性。 そこには東西の民族が互いに影響してきたことが窺い知れます。 悠久の大地で生きてきた人々の生き様、喜び、悲しみが伝わってくるようです。
今回の芸術鑑賞会で、趙 国良さんはブラームスの 『ハンガリー舞曲第5番』 を演奏されました。
人気blogランキングへ ← クリックを御願いします!
ブログランキングに参加中です
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます